昨日の毎日新聞は、ため池について次のように報じました。
「全国に大小約16万カ所ある農業用ため池のうち、豪雨や地震などが起きれば決壊し、住民や住宅に被害が出る恐れがあるために防災工事が必要と判断されたため池が少なくとも5059カ所あることが、毎日新聞の47都道府県へのアンケートで明らかになった。農家の減少で維持管理が十分でないため池が増えていることもあり、全国では過去10年で約400カ所の決壊が起きているが、河川や高潮など他の水害に比べ対策は遅れている。ため池の結果を巡っては、2011年の東日本大震災で福島県の8人が、17年の九州北部豪雨で福岡県の3人が犠牲になり、7月6日で発生から3年を迎える18年の西日本豪雨でも広島県の女児一人が亡くなった。一般に土でできているため池の堤体(堤防)は維持管理を怠ると崩れる危険があり、農林水産省によると、09~18年度に395カ所のため池が決壊した。西日本豪雨を受け国は18年、仮に決壊すれば周辺に被害が出る恐れのある『防災重点ため池(現在は防災重点農業用ため池)』の選定基準を見直し、100㍍未満に住宅や公共施設があるなど基準を明確化。従来よりも規模の小さなため池も対象にした。さらに20年度、都道府県に対し、堤体にひびが入っているなど防災工事を施さないと実際に決壊する危険がある防災重点農業ため池を洗い出し、21年3月末までに防災工事推進計画を策定するよう求めた。アンケートによると、21年3月末時点の防災重点農業用ため池は全国で計5万1200カ所。このうち、防災工事推進計画を策定して防災工事を実施または実施予定(ため池の貯水機能をなくす廃止工事を含む)のため池は計5059カ所だった。ただし、調査が完了していない自治体もある他、島根県は『非公開』、埼玉、熊本両県は『未定』と回答しており、総数はさらに膨らむ見込みだ。ため池自体が西日本に多く、回答を得られた中で工事が必要なため池が多かったのは①岡山県550カ所②兵庫県422カ所③山口県400カ所の順だった。」
山口県は、今年3月に「山口県ため池防災工事等推進計画」を作成しました。
計画期間を「令和3年度から令和12年度まで」とし、1320カ所の防災重点農業用ため池の経過観察を継続しながら、400カ所について「優先順位を付け、改修や廃止等、必要な防災工事を実施する」としています。
私は、昨年11月県議会で、農家負担をゼロにしたため池改修事業のメニューを創設すべきだと主張しました。
引き続き、全国で3番目に防災工事が必要なため池が多い山口県内のため池が早急に補修されるよう、必要な発言を続けていきたいと思います。
危険ため池について皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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