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山口県が来月にもワクチン大規模設置会場を開設

 今朝の読売新聞は、県が新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場を設置する方針を固めたと次のように報じました。
 「県は25日、新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場を、6月にも県内の複数箇所に設置する方針を明らかにした。県新型コロナウイルス感染症対策室によると、ワクチンは米モデルナ製を想定。現在、市町が行っている高齢者接種以外に使うことを検討しているが、市町からの要望があれば柔軟に対応するとしている。会場の規模や、接種に携わる医師らの確保などについては『検討中』で、1日の接種件数も未定という。県内の高齢者への接種は23日現在、約46万人の対象者のうち6万6402人が1回目の接種を受けた。5724人が2回目の接種を終え、7月末までに完了の見込み。同月からは基礎疾患のある人や60~64歳の人らも対象とすることにしている。同対策室の担当者は『市町の接種態勢に影響を与えないよう進めたい』としている。」
 私は、山口県のワクチン問題で二つの心配があります。
 一つは、高齢者へのワクチン接種が本当に7月末までに完了するのかという心配です。
 先日、しんぶん赤旗「日曜版」は、ワクチン接種に関して、こう報じました。
 「7月末完了が軒並み100%の府県が並ぶ関西地方。その中のある自治体は、インフルエンザのワクチン接種率を根拠に、新型コロナのワクチン接種率を7割と設定。実際は、8月末まで集団接種が続くものの、7月末に7割を超えるとして、『7月末完了』と回答しました。担当者は『国が何をもって完了としているのか分からなかった。医師会から日々の診療がある中で最大限の協力を得て、スケジュールを組んだ。さらに負担をかけて前倒しをするのは難しい』と話します。」
 今朝の読売新聞の「政治の現場 ワクチン③」でワクチン接種について次のように報じています。
 「(『7月末までに完了するよう調整中』でも、『7月完了』に含めていい)東日本の県幹部の総務官僚の言葉に耳を疑った。自治体の見通しを聞き取るはずの総務省が、『7月末完了』の回答数を積み上げたい思惑が透けて見えた。結局、この件は『調整中』も『完了』と報告したという。どこで『完了』とみなすかも、自治体の判断に委ねられ、混乱につながった。大阪市は、2月に大阪府が実施したアンケートで、接種希望者の割合が約7割だったため、高齢者の7割の接種を終えた時点で完了とみなすことにしたという。一方、広島市は、高齢者全員が接種を終えた時点を完了と決めた。当初、完了見通しは『10月初旬』としていたが、後に接種回数を増やし、『7月末完了』を目指すと軌道修正した。総務省は、ワクチンの打ち手の確保にメドが立たなくても、『7月末完了』目標を掲げることを認めている。これには(『がんばります宣言』にどこまで意味があるのか)(千葉県知事の熊谷俊人)と反発もある。政府が21日公表した調査結果では、『7月末完了』の自治体は、さらに増えて、92・8%にあたる1616自治体に達した。菅の号令に『効果があった』(首相周辺)と評価もあるが、厚労省幹部は(7月末に『やっぱり間に合わなかった』という自治体が出てくるのでは』と危惧する。」
 山口県内の全ての市町が高齢者のワクチン接種を7月末までに終わらせるとしています。一方、私の周りに、「ワクチン接種は9月以降だ。」と言う方がおられます。
 県内でのワクチン接種「7月末完了」は、高齢者全員の接種完了の意味なのか、現在、担当課に実態をお聞きしているところです。結果が出次第報告します。
 二つ目の心配は、ワクチン接種の医療従事者の確保についてです。
 山口県医師会と県病院協会は、「医療緊急事態」は宣言しました。日常の医療に加えて新型コロナウイルスの患者さんへの対応、それに加えてワクチン接種。これらに対応できる医療従事者の確保が急務です。
 ワクチン接種が進むことを願う一人ですが、どれかを優先する余り、犠牲になる患者さんが出ることのないような体制の確立が必要だと思います。
 山口県がワクチンの大規模接種会場を設置するということですが、他に犠牲の出ない形での体制整備が求められていると思います。
 山口県がワクチンの大規模接種会場を県内に複数箇所、来月にも開設する見通しであることを明らかにしました。 
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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