新型コロナウイルスの感染が拡大する中、県医師会と病院協会が「医療緊急事態宣言」を発表したとNHK山口放送局は昨夕、次のように報じました。
「新型コロナウイルスの感染が急速に拡大する中、県内の医療関係団体は『医療緊急事態宣言』を発表し、医療現場では、本来は守られるはずの命も守ることができないほどひっ迫しているとして、感染防止対策の徹底を呼びかけました。県内では新型コロナウイルスの患者を受け入れる病床の使用率が70%を超えていて、医療機関のひっ迫に懸念が高まっています。このため県の医師会と病院協会は21日記者会見を開き、『医療現場では救急患者などへの医療も圧迫されつつあり、本来は守られるはずの命も守ることができないほどひっ迫している』として、『医療緊急事態宣言』を発表しました。山口県医師会の河村康明会長は、『県内では、この1週間で変異ウイルスの感染が急速に進んでいる。このままでは重症化しても医療機関に入院できない人が出てくる可能性もある』と述べ危機感を訴えました。また、重症患者の治療にあたる山口大学医学部附属病院の鶴田良介院長は『大型連休が明けてから県内でも短い期間で重症化する患者が複数確認されている』と現状を説明しました。その上で、医師会などは、新たな感染者を増やさないことが最も重要だとして、県民に対し、不要不急の外出自粛やマスクの着用、手洗いなど感染防止対策の徹底を呼びかけました。」
今朝の県ホームページより山口県のモニタリング指標のステージ4に到達しているものを見てみます。
まず、確保病床使用率は、70.4%(5月19日)でステージ4(50%以上)です。
次に、療養者数は、546人(5月19日)で、ステージ4(407人以上)です。
その他、直近の新規感染者数は、ステージ4に極めて近い数字となっています。
山口県のモニタリング指標は、ステージ3(感染者の急増段階)からステージ4(爆発的な感染拡大段階)に近づきつつあります。
来週の動向次第では、山口県は、国に、蔓延防止等特別措置や緊急事態宣言の発出を求めることを検討しなければならない局面に入ると考えます。
日本共産党は、5月20日、政府に「新型コロナ感染症対策に関する緊急要請」を行いました。この中で「命を救うために医療機関への減収補填、医療体制への支援強化を」要請しました。具体的に次の内容です。
「今度こそ医療機関への減収補填(ほてん)を実施する。コロナ患者はもとより、地域医療を共同して支えているすべての医療機関、医療従事者への支援は急務である。緊急包括支援金による財政支援の継続・拡充、受診・利用控えによって減収が生じている医療機関・薬局・検診機関、介護・福祉事業所などへの支援を強化する。-大阪、兵庫をはじめ感染が拡大し、医療が危機にひんしている地域への医師・看護師等の応援派遣、病床の広域確保を国の責任で行う。-病床逼迫(ひっぱく)のもとで、自宅や施設で療養している患者への観察・急変時への対応などのための緊急支援を行う。緊急事態のなかで『持ち出し』覚悟で自宅療養者への酸素吸入などの治療を往診で実施している医療機関もある。ただちに診療報酬の特例加算、公的支援を行う。-公的・公立病院の統廃合、医学部定数削減を中止する。」
コロナ禍で医療機関と医療従事者への感謝を強要するだけではなく、実際に、医療機関と医療従事者へ行政の手を差し伸べることが重要です。
国と県の責任をこの分野で十分に果たすことが重要です。
私も引き続き、必要な働きかけを強めていきたいと思います。
山口県医師会と病院協会が「医療緊急事態宣言」を発表されました。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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