議員日誌

美祢市をめぐる県政と国政の課題

 日曜日に開かれた日本共産党山口県北南地区党会議で、私は、美祢市をめぐる県政と国政の課題について発言しました。

 私の発言の要旨を以下の通りです。

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 地区党会議の総合計画に美祢市議選について「この選挙で2議席獲得できれば、地区内の『議席占有率』は9・57%へ、美祢市議会で党議員団の初の『議案提案権』の獲得となります。目標達成のために、全党の力を集中し、勝利を目指します。」とあります。
 私は、美祢市議選勝利のために、美祢市をめぐる県政と国政の課題について発言します。
 美祢市をめぐる県政の課題は、県有施設の廃止か市への移管の対象に、秋吉台国際芸術村、秋吉台青少年自然の家、秋吉台ビジターセンターが含まれている問題です。
 県は、18日、「行財政改革統括本部会議」を開き、行財政構造改革の一環で市町への移管や廃止を検討してきた県有12施設のうち、おのだサッカー交流公園を「新年度末を目途に、施設を山陽小野田市へ移管」し、残りの11施設は、「今後とも地元の市町との協議を継続し、見直しの具体化に向けて検討を進める」との方針を示しました。
 私が、議会で繰り返し存続を求めてきた美祢市内の秋吉台国際芸術村をはじめ、秋吉台ビジターセンター、秋吉台青少年自然の家の三施設について県は、「民間による活用など、市の意向も踏まえながら、幅広く見直しを検討することとし、その具体的な内容等について、市との協議を継続する」との方針が示されました。
 秋吉台国際芸術村については、1月16日、存続を求める1万8千筆を超える署名が県知事と県議会議長に提出されています。私も登りの地区党県党会議などで集めた100筆の署名を集め団体へ渡しました。
 秋吉台国際芸術村を設計したのは、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞した磯崎新さん。芸術村は、世界中から若い芸術家が滞在して芸術活動を行うアーティスト・インレジデンスのメッカです。
 秋吉台青少年自然の家についても「存続を求める署名」が取り組まれています。
 美祢市の秋吉台国際芸術村と秋吉台青少年自然の家については、美祢市も県としての管理を求めています。多くの県民もこれら施設の存続を求めており、県は、少なくとも、これら施設は、県が管理を継続すべきです。
 美祢市の国の政策に関わる問題は、厚労省が発表した公的病院の再編リストに、美祢市立病院と美祢市立美東病院が含まれている点です。
私は、7日に行われた公益社団法人全国自治体病院協議会主催の「地域の医療を守るために -地方議会議員への期待-」を受講しました。
 講師は、城西大学経営学部・伊関友伸教授でした。
 講演の前半は、厚生労働省が、昨年9月に発表した公的病院424の再編リストについてでした。
 伊関教授は、厚生労働省の再検討要請の問題点について以下指摘しました。①全国一律で急性期病院の診療実績下位33%で線をひいたため、へき地の中小病院が数多く対象とされた②全国一律で自動車20分の距離が適応され、積雪や山間地などの実情を考慮していない③病院に予告なく行われたため、病院職員や住民・患者に不安を与えた④再検証期間が1年間と短い。
 伊関教授は、「自治体病院の統合再編は地方自治の問題」とし次のように話しました。「地域医療構想は国の医療政策である。しかし具体的な自治体病院の統合再編の問題になれば地方自治の問題になる。自治体病院の運営は、地方自治体の自治事務である。厚労省医政局はこのことを全く理解していない。中央集権で、一方的な数字一つで地方が動くと考えている。」
 伊関教授は、自治体病院の役割について「医療機関がなくなればその地域の住民は生活できなくなる。医療機関は地域の生命線である。知恵とお金を使って存続させていくことが重要」「高齢化が進む地方において、病院や福祉施設は数少ない将来を見込める産業である。産業振興の観点で病院や福祉施設を考えるべき」だと指摘しました。
 昨年2月の宇部・小野田医療圏地域医療調整会議で、美祢市立病院、美祢市立美東病院の2025プランが提案され、それぞれ合意しています。
 地方での議論を無視し、機械的に中央集権的に、公的病院を再編統合することは許されません。美祢市の産業振興の観点から美祢市立病院と美祢市立美東病院を守っていきましょう。
 美祢市に県・国から合理化の攻撃が加わっています。これらの攻撃から市民の命と暮らしを守るためにも必ず、市議選挙勝利しましょう。

・・・

 美祢市は、県内の中山間地域の典型的な都市です。

 美祢市への攻撃は、県下に共通する課題です。

 安心して住み続けることができる中山間地域こそ、住民は望んでいます。

 中山間地域政策について皆さんのご意見をお聞かせください。

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