日本共産党赤松平生町議の案内で、中国電力が、上関原発建設予定地でボーリング調査を行おうとしている現場を視察しました。
田ノ浦海岸に行く山道と途中で、小中進元県議にお会いしました。
左側が小中進さん、右側が私
私が県議の2期目の時に、一緒に県議として活動を共にしたのが小中進さんです。
毎回、議会で上関原発問題を質問しておられた姿を思い出します。
現在は、雨の日も風の日も休まず連日、上関原発を建てさせないために辻立ちを続けておられます。
上関原発を建てさせないシンボルのお一人が小中進さん。小中さんにお会い出来てよかったです。
山口県が中国電力にボーリング調査のための海の占用許可申請を許可したのが、10月31日。
中国電力は、11月8日から、ボーリング調査の準備工事を行おうとしています。
中電がボーリング調査を行おうとしている田ノ浦海岸では、漁師の方々が漁をされています。
中国電力がボーリング調査を14日から開始する予定でしたが、この20日間、準備工事を含めて工事はできないままとなっています。
この辺りを中国新聞は次のように書いています。
「中電は安全の最優先を掲げ、反対派の説得を続ける。実際、現場ではかつてのように中電と反対派の船が接触するトラブルはない。中電も漁師を刺激しないように拡声器の使用を控える。中電上関原発準備事務所の松岡良典広報部長は『誠意を持って話し理解を求めることが一番の近道』との認識を示す。」
更に、今後の見通しについて中国新聞は次のように書いています。
「予定地の活断層の有無を知らべる今回のボーリング調査は、工事再開に向けてのハードルの一つだが、これを終えたとしても原発の次のステップは展望が開けない。国策で進めてきたはずの国が福島第一原発事故後、原発の新増設への態度を明らかにせず、県も『原発本体の着工時期の見通しがつくまでは埋め立て工事はしないこと』と突き放す。」
3時前に田ノ浦海岸に到着しました。海には、漁師の方々の船が7~8隻。中国電力側の船が3隻。中国電力側の船が漁師さんらの船に近づいては離れを繰り返していました。
予備調査を行おうとする中国電力側の船
海岸には、入れ替わりがありますが、10名程度が漁船を見守ります。
これも田ノ浦海岸に到着する手前で、念仏者9条の会の中心で活動しておられる広島県の石橋さんにお会いしました。
現場に立って、山口県は、「原発本体の着工時期の見通しがつくまでは埋め立て工事はしないこと」と中国電力には言いながら、ボーリング調査のための海の占用申請は許可しました。
山口県が許可したことが今日の状況を作っていることを現場に立って再認識しました。
私は、10月30日の原発に反対する上関町民の会などと県のボーリング調査許可を行わないよう求める要請行動に参加しました。
参加されている明治学院大学名誉教授の熊本一規さんなどから中国電力は共同漁業者にしか同意を取っていな問題点が指摘されました。
それでも、山口県は、翌日、中国電力の申請に許可を出しました。
熊本先生の指摘した問題点は、引き続き、大きな課題となっています。
田ノ浦海岸で取材をしている記者の方から、現在のボーリング調査の許可期限は、来年の1月30日だとお聞きしました。
このままの状況で推移すると、中国電力は、来年1月30日までに、ボーリング調査を終了することが出来ない可能性があることを現場に立って実感しました。
フェイスブックに田ノ浦を訪ねたことをアップするとある方から「中国電力、山口県は、ローマ教皇の言葉を真正面から受け止めるべき」とのコメントをいただきました。
ローマ教皇は、帰路の飛行機の中で原子力発電について「安全が保障されない限り、核エネルギーは使うべきではない」と述べたと報じられています。
今こそ、この言葉を村岡知事にも伝えたい思いで、私も帰路につきました。
現場に立って学んだことを、来週行う一般質問にしっかり反映していきたいと思います。
上関原発に関する問題、県政全般に関する皆さんの想いを藤本にお伝えください。
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