昨日、日本共産党県委員会と県議団は、中国電力㈱清水社長に、「上関原発建設に係る要請書」を提出しました。
要請書提出には、大平前衆議院議員と私と木佐木県議が立ち会いました。
中国電力本社で要請(左から二人目が私)
要請内容は以下の通りです。
①上関原発建設のための公有水面埋立免許の延長申請は行わないこと
②上関原発建設に向けた原子炉設置に向けた許可手続きの進捗状況を明らかにするとともに、新設計画は撤回すること
森安勝中国電力地域共創本部エネルギー広報グループマネージャー(以下森安マネージャー)が回答しました。
①について森安マネージャーは、「昨年の第5次のエネルギー基本計画で原発の比率が位置づけられたこと。温室効果ガス削減の要請があること。既設の火力発電所などが老朽化していることなどから、安全を確保した上で、上関原発は必要だ。埋立免許の延長申請をする方向だ。」と答えました。
②について森安マネージャーは、「2016年に村岡知事から示された『発電所本体の着工時期の見通しがつくまでは、埋立工事を施行しないこと』との要請を受け、準備工事は中断している。国における安全審査も中断している。社内で、審査に適合するための検討などを行っている。」と答えました。
私は、「2016年の知事から中電に出された要請書に『平成28年(2016年)電力供給計画において、このたび埋立免許延長を許可した上関原子力発電所について、着工時期が未定とされている。』とある。中国電力の2019年度の供給計画においても、上関原発の着工時期は未定としている。着工時期が未定のまま、延長申請をすべきではない。」と質しました。
大平前衆議院議員は、「知事の要請に応えられないことが分かっていて、延長申請を出すべきではない。」と質しました。
更に、私は、重要電源開発地点の指定適合要件に、「『需要対策上必要である』とあるが、2019年3月に電力広域的運営推進機関がまとめた『2019年度供給計画の取りまとめ』によると、中国地方の予備率は、2019年11.2%、2028年16.1%となっている。需要対策上必要であるとはいいがたい状況ではないか。」と質しました。
森安マネージャーは「延長申請の期間内で埋立が竣工できるように努力する」との答弁を繰り返しました。
私は、様々な状況から、中国電力が埋立免許の延長申請を出してもその期間内に工事が完了する見通しがないことをこの交渉で実感しました。
竣工する見通しがないことが分かっていて埋めて免許の延長申請を行うことは、公有水面埋立法にある「正当な事由」がそもそもないことを示しているのではないかと感じました。
「正当な事由」のない埋立延長は認められません。
中国電力は、見通しが立たないままの延長申請をすべきではありません。
今年7月6日に期限切れを迎える上関原発のための埋め立て免許に関して、中国電力は、あくまで延長申請を行う構えです。
皆さんは、この問題をどうお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。
No comments yet.
コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。
メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。