議員日誌

万引き家族

 今日のしんぶん赤旗日刊紙に映画ライターの平沢清一さんがカンヌ国際映画祭で最高賞を受賞した是枝裕和監督の「万引き家族」について書いた小論が掲載されていました。

 平沢さんは、映画「万引き家族」について「カンヌ国際映画祭で最高賞を受賞した本作は、死んだ親の年金を不正受給した事件から着想した、是枝裕和監督がここ十年来の思いのたけを込めた渾身作である。」「経済的な困窮が背景にあるある過ちやつまづきを自己責任と切り捨てる、弱者に冷たい社会への憤りと人の優しさへの希望を込めて、家族の絆のありようや意味を問い直す。」作品だと書いています。

 平沢さんは、是枝監督に「即興演出が生成する現実感と迫真性、出演者とのやりとりで脚本を変えていく柔軟さ、信頼関係を重視する謙虚な映画作りなど、監督ならではの手法に磨きがかかり、心揺さぶる子役の表情や俳優の絶妙な演技に結実する、暖かく奥深い人間洞察は円熟味を増す。」「多様性を認めない国粋主義の台頭を危惧し、いまだ解決しない日本の戦争責任に迫る物語を構想中という。社会派作品が作りづらい状況の日本にあって監督への期待は大きい。」と期待を寄せています。

 今、是枝裕和著「万引き家族」を読んでいます。

 平沢さんの文章を再び引用します。

 「近所のアパートで母親に寒空へ閉め出された5歳のゆり(佐々木みゆ)が不憫で治は黙って連れて帰る。信代も傷だらけの彼女の境遇を察して面倒を見る。やがで、ゆりが行方不明と大きく報道される。」

 この辺りまで(約半分)、小説「万引き家族」を読みました。

 平沢さんの文章を更に引用します。

 「家族の一員となったゆりを駄菓子屋で万引をさせた祥太に生じた思いから、一家は離散の危機に直面する・・・」

 この辺りがクライマックスですね。

 小説がどうなるのか、しっかり読んでいきます。

 映画は、8日から全国ロードショーです。中二の娘もこの映画は観たいと言っています。

 是枝さんの映画を劇場で見たのは「そして父になる」「三度目の殺人」です。

 DVDでは、「海街diary」「奇跡」。今「海よりもまた深く」を借りています。

 小説を読んで、是枝作品をおさらいしながら、今度の日曜日あたり是枝監督がカンヌ国際映画祭で最高賞を受賞した映画「万引き家族」をじっくり映画館で楽しみたいと思います。

 是枝監督ファンの皆さん。どの作品が好きですか。感想をお聞かせ下さい。

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