議員日誌

「参りました」と言わぬ総理

 昨日の毎日新聞、特別編集委員の山田孝男さんの「風知草」を興味深く読みました。

 「明治維新に先立つこと8年前の1860年、桜田門外の変で井伊直弼が暗殺された後、幕府は井伊の存命を取り繕う虚偽の公文書で1か月しのいだ。『井伊の首(浪士が携えて市中を歩いた)を民衆が見ていたのに偽りの文書を出し、幕府が信用を失って倒れるきっかけとなりました。見えているものに対しうそをついたら、政権は短命化する』磯田道史・国際日本文化研究センター准教授の詩的である(朝日新聞4月25日朝刊『耕論』)。加計学園の問題も、元首相秘書官と自治体職員の面会が争われ、『将棋で言えばとっくに詰んじゃってるのに(首相側が)『参りました』と言わぬだけ』(霞が関OB)の状態が続いている。幕末、井伊の存命を装った幕府をあざける落首、川柳、俗謡がはやった。森友、加計の政府答弁を聞かされる現代人の気分にも通じるものがあろう。」

 今朝の朝刊は、愛媛県が昨日、参議院予算委員会に提出した学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐる官邸や学園などとの面談記録について報道が一面トップとなっています。(少なくとも、毎日・赤旗)

 記録には、2015年2月25日に安倍首相が加計幸太郎児李朝と面会し、「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」と語ったと記載されています。

 学園の獣医学部新設を知ったのは昨年1月20日という安倍首相の国会答弁が協議だった疑いが強まりました。

 いよいよ政局を将棋に例えると「詰んできた」状況です。

 安倍さんはこれでも「参りました」と言わないのか。

 徳川幕府が井伊の存命を装ったように、安倍政権は、加計学園への安倍首相の関与を隠し続けるようと言うのでしょうか。

 「見えいているものに対しうそをついたら、政権は短命化する」

 徳川幕府の末路は歴史が証明しています。

 安倍首相は、磯田准教授の指摘に真摯に向き合い、真実を国民に語り、自らの責任を明らかにする時です。

 安倍首相が加計学園の獣医学部新設に対し2015年2月に「獣医大いいね」と発言していたとの資料が明らかになりました。

 みなさんはこの問題をどのようにお感じですか。ご意見をお教え下さい。

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