議員日誌

9条がつくる脱アメリカ型国家

 昨日、念仏者9条の会第25回全国集会IN山口に参加しました。

 会場で、元経済同友会終身監事で、数年前に亡くなられた品川正治さんが2006年に出版した「9条がつくる脱アメリカ型国家 財界リーダーの提言」を購入して読み始めています。

 私は、品川正治さんのファンを自称しています。

 いくつかの本を読んできましたが、この本は未読でした。

 序章「なぜ9条改定に反対するのか」に、品川さんの体験の基づく思いが強烈に書かれてあります。

 品川さんは、兵士として中国大陸に送られた経験があります。

 この経験を基に次のように書いています。

 「理性も感性も限界に追い込まれる戦争の最前線を体験した人間にとって、『戦争がいい』などという言葉は一生使うことができない。『戦争はしない』と言うのは、威勢のいい言葉ではない。しかし、あの戦争で極限状態を経験した者には、威勢のいいことを口にすることはできないのである。『一国平和主義は卑怯で、日本人は平和ボケだ』などと高言する人には、『自分で戦場に行って、傷を負ってみろ』と言ってやりたい。」

 その上で、品川さんは、日本国憲法について次のように書いています。

 「日本国憲法は国民の、こうした戦争の深い反省を踏まえて守られてきた。そのことの誇りを持たないで、『占領軍の憲法だ』と切り捨てる議論がある。しかし、憲法制定の過程にいろいろあっても、日本国民が憲法を60年間も守ってきた、その実績のほうがはるかに重いはずである。そうした誇り高い意思を『平和ボケ』などと非難することを絶対に認めることはできない。私は、『西日本新聞』(2005年3月6日付)のコラムで、日本経団連の憲法9条改定や武器輸出解禁を求める報告書を厳しく批判し、『戦争は二度としない』と意思表示した。財界人である人間がこんなことを言って大丈夫か、と思われるかもしれない。だが、この意思は昔から一度も変えたことがない。私の座標軸はまったく動いていない。なぜなら戦争体験は私の血肉そのものだからだ。」

 私は、品川さんの戦争体験の血肉に基づく「戦争は二度としない」という遺志を本気で引き継ぎたいと決意を新たにしました。

 念仏者9条の会に集った全国の仲間の皆さんと一緒に、「安倍9条改憲の国会発議を許さない。」との想いを強めた昨日でした。

 品川正治さんの本からこれからも「戦争は二度としない」想いをしっかり引き続き学んでいきたいと思います。

 品川正治さんのファンの皆さん。品川さんの言葉で忘れない言葉をお教え下さい。

 また、憲法9条への想いをお教え下さい。

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