議員日誌

安全保障関連法案に反対する立教人の会

 香山リカ著「半知性主義でいこう」の中に、香山リカさんも呼びかけ人の一人である「安全保障関連法案に反対する立教人の会」の活動が紹介されています。

 2015年7月に「安全保障関連法案に反対する立教人の会」が発足し、「もう二度と、学生たちに武器を取らせず、戦地に赴かせないために、私たちは、安全保障関連法案を廃案にすることを求めます」と題した声明が出されました。

 その中に、「私たちの立教大学は、太平洋戦争中の1942年9月に、創立以来のキリスト教主義による教育から皇国の道による教育に教育理念を変更し戦争に協力し、多くの学生を戦地に送り出したという歴史を持っています。その罪責の自覚のもと、戦後70年間、立教大学・立教学院はキリストの伝える平和に根ざした教育と研究を探求してきました。」という箇所があります。

 「立教学院史研究」創刊号には、次の文章があります。

 「初めての神式慰霊祭からおよそ4カ月後の1943年10月、大学と文科系学生に認められていた徴兵猶予の特典が停止、多くの立教大学の学生たちも出征を余儀なくされ、12月初旬に陸海軍に入営・入団していった。この頃になると、立教関係者の戦死の悲報も激増する。1944年の慰霊祭もまた前年同様、神式によるものだったが、式典は11月11日午後2時に始まり、空襲警報の発令を気にしながら、戦没者33名とその遺族に対して哀悼の意が表された。」

 香山さんは、以上を引用した後にこう書いています。

 「いつの時代の戦争であっても、それは『善と悪』『正義と不義』といった一般論で語られるようなものではなく、そこにはひとりひとりの人間がおり、その分だけの物語がある。またその人たちにはそれぞれの家族や恋人がいて、そこにも人の数だけの物語がある。それを力づくで奪い合い、破壊し、大きくゆがめるという理不尽な暴力のめまいがするほどの集積、それが戦争というものなのだ。」「そんな戦争に、自ら仰ぐ宗教や理念を捨ててまでも加担して、学生を送り出した。その意味で、ミッション系大学の罪は大きい。ここで今回の安全保障関連法に声をあげないのは、『あの過ちを反省していないのか』と取られても仕方ないだろう。」

 信楽峻麿著「親鸞はどこにいるのか」にこう書かれてあります。

 「真宗の根本聖典である『無量寿経』には、『兵戈無用』と教説され、軍備ももってはならない、戦争してはならないと、厳しく教えています。にもかかわらず、東西本願寺教団は、このアジア・太平洋戦争に全面的に賛成し、教団を挙げて率先協力したわけで、まさしく仏法を裏切るという、重大な罪科を犯したわけであります。」

 「自らが仰ぐ宗教や理念を捨てて」多くの宗教団体が戦争に賛成し、若者を戦場に送ることに加担した歴史があったことを私たちは忘れてはなりません。

 私は、仏教を学ぶ一人として、その歴史を繰り返してはならないと香山さんの本を読んで感じました。

 日本海に向かっている米空母カールビンソンを中心とする空母打撃群と海上自衛隊が共同訓練を行っています。

 この状況を安倍首相は「高度な警戒監視体制」と表現しました。

 北朝鮮をめぐる状況を戦争に発展させない努力が世界に求められています。

 二度と戦争を繰り返さない連帯が国内でも求められていると思います。

 北朝鮮をめぐる情勢や、二度と戦争を繰り返さないというあなたの想いをお教え下さい。

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