念仏者9条の会・山口主催の連続講話「日本近現代史を読み抜く」に参加しました。
講師は、山大名誉教授の纐纈厚さん。
本願寺山口別院で講話をする纐纈厚さん
第一回目は「アジア太平洋戦争の歴史的前提」。二回目の今日は「満州事変への道」でした。
戦前の日本帝国主義は、「帝国ならざる帝国」と呼ばれ、「二面的帝国主義」といえると纐纈先生は解説します。
アジアに対しては、抑圧的であるが、欧米諸国に対しては依存的であったのが日本帝国主義だった。
纐纈先生は日本が中国に侵略した理由を、欧米諸国への依存体質を乗り越え「自立した帝国主義国家への道を軍事力によって追及」することと説明しました。
日本の中国を始めアジア侵略の歴史を学ぶことは、現代を学ぶ事にもなると纐纈先生は強調します。
戦前、親欧米路線とアジアモンロー路線が対立し、その延長線に満州事変の勃発があったと纐纈先生。
現在も、親米路線が強大な日本の中で、戦前の「自立した帝国主義国家」を求めるような「アジアモンロー路線」が存在すると纐纈先生。
安倍首相は、アジアモンロー路線に立つ政治家ではないかと纐纈先生は語りました。
浜矩子同志社大学教授も安倍首相は、大日本帝国へ回帰しようとする傾向があると指摘しています。
纐纈先生のお話しを聞きながら、戦争に向かっていた戦前の歴史を学ぶことの大切さを実感しました。
「日本近現代史を読み抜く」全6回講話。可能な限り参加しようと思います。
浅田次郎の「マンチュリアン・レポート」を読み直そうと思います。
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