浅田次郎さんの原作の「柘榴坂の仇討」を若松節郎監督が映画にして、2014年に上映されました。
映画館で観ることができませんでしたので、先日、DVDを視聴しました。
この映画は、彦根藩の藩主で大老の井伊直弼が殺害された「桜田門外の変」を彦根藩の側から描いた作品です。
井伊直弼を守る立場だった彦根藩の下級武士・志村金吾役を中井貴一さんが、井伊直弼を襲った水戸藩脱藩浪士の佐橋十兵衛役を阿部寛さんが好演しています。
金吾は、彦根藩から井伊直弼が殺害された責任を問われ、「水戸浪士たちを討ち、直弼様の墓前に首を供えよ」の命を受けます。
時代は明治になりますが、金吾は、水戸浪士を追い続けます。
金吾は、遂に十兵衛に出会います。
しかし、金吾は「命を懸けて国を想う者を無下にするな」「国を想う者に不当な処罰を与えれば、誰も国を想わなくなる」という言葉によって、十兵衛を許します。
私は、浅田次郎さんの短編も合わせて読みましたがこのラストが最高でした。
「命を懸けて国を想う者を無下にするな」「国を想う者に不当な処罰を与えれば、誰も国を想わなくなる」とは素敵な言葉です。
私は、この言葉を聴いて、沖縄県民の願いに対する安倍政権の対応を想起しました。
問答無用は、戦前で終わりにしましょう。
日本国憲法は、国民主権と基本的人権を保障しています。
私も国を想い、堂々と今の道を歩んでいこうとこの作品に励まされました。
歴史を扱った作品は、とても勉強になります。
幕末の時代に起きたこの「桜田門外の変」を深く知りたくなりました。
今は、水戸藩の側から「桜田門外の変」を描いた、吉村昭さんの「桜田門外ノ変」を読んでいます。
同名作品を原作とした佐藤純彌監督の映画「桜田門外ノ変」を観ようと思います。
歴史を知れば今が深く分かります。歴史は面白いですね。
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