議員日誌

福祉医療制度の維持を求める県内医療界の動き

 本日、午前中は、岡本宇部市議と午後は、荒川宇部市議と一緒に、県の福祉医療制度の継続を求める署名のお願いで、市内の小児科・保育園・幼稚園を回りました。今日だけで、5ヵ所小児科と7か所の幼稚園と6ヵ所の保育園の合計18ヵ所を回りました。ほとんどの所が快く署名の協力を約束していただきました。

 私が、今日驚いたのは、県内医療界の活発な動きです。複数の小児科の先生から県内の医療界の動きを教えていただきました。時系列で紹介します。

 まず、山口県医師会です。木下会長名で昨年12月25日付けで、二井知事に要望書が提出されています。要望項目は、次の2点です。①一部負担金は、低所得や不況で離職を余儀なくされた世帯等について現行の措置を維持するなど、きめ細かな配慮をすること。②自動償還払い方式への移行については、一時的に多額な医療費負担が家計を圧迫するとともに受診を抑制し、病気の発見の遅れや病状の悪化など県民生活に大きな影響を与えることから現行の現物給付方式を維持すること。

 次に、下関市医師会です。1月6日に付け下関医師会理事会として、「山口県福祉医療費助成3事業の償還払い方式への変更および一部負担金の導入に反対することを決議する」とした決議文が採択されました。決議文は、「『住み良さ日本一』をめざす山口県におかれては、独自の運用で全国に冠たるこの制度を是非堅持していただくよう強く要望する。」で結ばれています。

 次に、山口県小児科医会です。砂川会長名で、今年1月14日付けで、二井知事に「山口県乳幼児医療費助成制度等の現行制度の維持について」とする決議書が提出されています。要望書には、「今回の制度の改正は乳幼児を抱える家庭に受診の抑制を招き、ひいては病気の重症化を招く恐れがあり、山口県小児科医会としてはこのような改正には断固、反対します。」と書かれてあります。

 次に、宇部市医師会です。福田会長名で、今年の1月14日付けで、二井知事に「山口県乳幼児医療費助成制度等の現行制度の維持について」とする要望書が提出されています。要望書は、「今回の制度の改正は乳幼児を抱える家庭に受診の抑制を招き、ひいては病気の重症化を招く恐れがあり、宇部市医師会としてはこのような改正には断固、反対します。」と書かれてあります。

 次に、小野田市医師会です。1月15日付けで小野田市医師会理事会として「山口県福祉医療費助成3事業の償還払い方式への変更及び一部負担金の導入に反対することを決議する。」とした決議文を採択しています。決議文には、「一部負担金の導入は経済的に多くの負担を強い、『現物給付方式』から『償還払い方式』へ変更は手続きの負担が発生し、家庭を直撃し受診の抑制を招き、しいては病気の重症化を招く恐れがあります。小野田市医師会としてはこのような改正には断固、反対します。」と書かれてあります。

 山口県は、昨日、市町担当者会議を開いてあくまでも一部負担金の導入と償還払い方式へ移行したい旨を説明したようです。その後、グループに分かれて市町の意見が表明されたようですが、償還払いへの移行は、市町からの批判の声が出されたようです。

 二井知事は「しっかり聞いてしっかり実行」とも言われています。知事は、これだけ広かった県内の医療界の声をしっかり聞いて、制度改悪の取消の実行を決断すべきです。

  

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