議員日誌

滋賀県のダム行政を視察

 昨日、日本共産党県議団は、滋賀県のダム行政を視察しました。滋賀県では、計画中の芹谷ダムの事業中止を決定しました。芹谷ダムは、昭和38年から調査が開始されたもので、紆余曲折がありながら、現在398億円の事業費で工事がすすめられ、現在、33億円が執行されましたが、この程、中止が決まりました。

 滋賀県では、中長期整備実施河川の検討をこの間行いました。その中で、河川ごとの現況安全度を試算しました。その結果、現況安全度が、10年未満の河川が数多く残されていることが明らかになりました。このような中、安全度100年を目指すダムに多大な投資をするよりも、戦後最大洪水規模相当の安全度30年を全県で確保する道を滋賀県は選択したことが今度の視察で分かりました。

 今回の中止が決まった芹谷ダムが計画されている芹川は、現況安全度20年あります。これを30年にするには、ダムよりも、堆積土を除去した方が、費用が少額で済むとして滋賀県は結論づけた訳です。

 滋賀県では、県営ダムとしては、北川第一ダムがあります。このダムは、イヌワシの営巣が確認されて工事中断しています。その問題もありますが、現況安全度30年を全県にの視点で捉えると、ダムよりも、「総合治水」「流域治水」の考えで中止となる可能性大とは、日本共産党滋賀県議団長の森議員の談です。

 山口県は、平瀬ダムの建設に多大な投資をしようとしています。安全度を一か所で高くするよりも、全県で安全度30年以上を目指すという滋賀県の考え方を学ぶ必要があるのではないでしょうか。

 新年度財源不足400億円というなら、余計に山口県は、ダム優先の河川行政から流域治水を優先する河川行政に転換する必要があるのでないでしょうか。

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   日本共産党山口県議団の滋賀県での視察

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  1.  何時もご活躍ご苦労さんです。大戸ダムの凍結は知事が危惧されてますように知事の任期終了を待って着工されると思われます。
     芹谷ダムも同様です。日本は世界一の土建大国家で公共工事は土建1本でITは途上国ですからこんな発想しか出来ません。
     地元は何でも仕事さえ有れば良いと言う考えです。
     これに変わる事業を考慮する必要が有ります。
     昔、水洗トイレに補助金が出た様に白熱灯~蛍光灯切り替え・蛍光灯~インバータ・屋根上に太陽熱温水器・水洗トイレを節水型に・雨水を利用するタンク・節水洗濯機等比較的金額の小さい用件に35%の補助金を出しても土木工事よりも広範囲に波及効果があり予算も少なく毎年.継続可能です。

    by yas — 2009年4月21日 21:31 PM

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