本日は、県議会厚生委員会二日目の審議が行われました。私は、いくつかの問題で質疑を行いました。
一つは、防府健康福祉センターでの「毒物劇物取扱試験願書の紛失」問題についてです。 今月の9月25日、県防府健康福祉センター事務室内で、11名分の上記の願書(以下願書)が紛失していることに気づき捜索したが、今日まで発見されていないという事案が発生しました。願書には、10500円分の証紙が貼り付けられており、戸籍謄本(抄本)が含まれていました。
委員会の冒頭、部長から「今回の事案は、県政の信頼を失墜させたもの。部を挙げて実態調査を行い、再発防止策に努める」との発言がありました。
私は、県の「公文書の整理・保管事務取扱要領」を元に、今回の事案の問題点と今後の改善方向を指摘しました。取扱要領には、「退庁又は不在(出張、休暇等)のときは、必ず未処理公文書を保管庫等の所定の箇所に収納し、担当者以外の者にその所在がわかるようにしておく。」とあります。今回の事案はこのことが守られていなかったことが明らかになりました。
県厚政課は、県内8つの健康福祉センターで問題のあった願書の取扱い実態を調査したところ、鍵のかかるところに保管していたセンターが3つで、鍵のかからない保管場所に管理していていたセンターが4つあったと報告しました。問題のあった防府健康福祉センターでは、個人の机の中に保管していたという状態だったとも報告しました。
次に、厚政課は、再発防止のために、願書などの個人情報の入った重要書類は鍵のかかるところに保管するように各健康福祉センターに指導したと報告しました。
今後について厚政課は、県の取扱要領通りに文書管理が徹底されているか、健康福祉部の各課各出先機関を調査し、その結果を、12月議会の厚生委員会の場で報告するとしました。
この問題は、12月の委員会で、調査結果を聴取し、引き続き審議したいと思います皆さんの情報やご意見を聞かせ下さい。
私は、もう一つ、医療費適正化計画について質問しました。国は、この程、全国医療費適正化計画をまとめましたが、これで、全国の療養病床の削減数、平均日数の短縮数、医療費の抑制額が揃いました。その結果、医療費適正化計画を策定していない、新潟県、奈良県、佐賀県を除いて、山口県の療養病床の削減率は、高知、富山、宮崎に続いて高い方から全国4位。平均在院日数の削減数が、鹿児島、高知、長崎、徳島に続き多い方から全国5位。一人当たりの医療費削減額が、高知、鹿児島、福岡、長崎に続いて多い方から全国5位。全ての指標が高く・多い方から全国ベスト5に入る状況であることが明らかになりました。
私は、「これら指標を達成しようとすれば、強引な患者の追い出しは明らかだ、それぞれの指標を見直し、下方修正すべきだ。」と質しました。
今村部長らは、「下方修正する考えはない」と答えましたが、「指標を医療・介護現場に押し付ける考えはない」ことも強調しました。
山口県は、医療費削減でも国いいなりであることが、今回の全国計画発表で明らかになりました。この計画をまともに実施すると県民の命が削られることは明らかです。県民の実態を掴みながら今後ともこの計画の問題を大いに審議していきたいと思います。
この点でも、皆さん方の情報やご意見をお聞かせください。
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