議員日誌

雨宮講演会まであと2週間

 9月20日、宇部市シルバーふれあいセンターで雨宮処凛講演会を午後2時から行います。山口県で雨宮さんの講演は初めてだと思います。今日は、雨宮さんは、「蟹工船」ブームの立役者だと言うことをお伝えしたいと思います。

 今年5月の産経新聞に「小林多喜二『蟹工船』突然のブーム ワーキングプアの連帯感」という記事が掲載されました。「蟹工船」の新潮社版は、例年5000部売れていたのが、今年はすでに30万部以上の売れ行きと言われています。

 産経新聞のコラムでは、ブームのきっかけになったのは、毎日新聞に今年1月に掲載された高橋源一郎さんと雨宮処凛さんの対談だったと書いています。雨宮さんが、「蟹工船を読んで、今のフリーターと状況が似ていると思いました」と発言。高橋さんが「偶然ですが、僕が教えている大学のゼミでも最近読みました。そして意外なことに、学生の感想は『よく分かる』だった」と答えています。

 さらに、雨宮さんはマガジン9条というブログで、「『蟹工船』を読み打ちのめされた。」「『蟹工船』の時代に逆戻りしていることをひしひし感じた。」と書いています。

 雨宮さんは、例えば、蟹工船の時代では、集団で貧しい人々が蟹工船に乗り働かされる。そこには「斡旋屋」が絡み、蟹工船に乗る時点で既に借金を抱えている。「労働者が北オホーツクの海で死ぬことなどは、丸ビルにいる重役にはどうでもいい事だ」と小林多喜二も書いていると紹介しています。

 一方、現代の青年はどうか。「斡旋屋」ではなく、人材派遣会社は北海道や東北、沖縄などに多くの事業所を抱えている。そこで集められた労働者は、「月収30万円可能」と言われながら、給料から寮代や光熱費などが取られていくらも手元には残らない。人材派遣会社は、悪質な「斡旋屋」だと雨宮さんは指摘します。

 また、小林多喜二の表現を現代の青年に当てはめ雨宮さんは「労働者がネットカフェ難民になることなどは、六本木ヒルズにいる金持ちには、どうでもいい事だ」と書いています。

 新潮社に続いて角川書店が「蟹工船」を新刊として出版しましたが、この解説を書いたのが雨宮処凛さんです。

 厳しい労働条件に追いやられている青年の皆さん、そして、蟹工船を若い時に読んだという世代の皆さんも、ぜひ、9月20日の雨宮処凛講演会にお越し下さい。市内のプレイガイドで券を販売しています。

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