議員日誌

維新公園陸上競技場はやはり過大

 本日は、議会閉会日です。私は、反対討論で登壇する予定です。反対する議案に、維新百年記念公園陸上競技場電気設備工事の請負契約を締結の件があります。
 この問題のそもそもは、6月12日の県議会議会運営委員会に遡ります。「維新百年記念公園陸上競技場」に整備するスタンドの工事請負契約締結議案について、契約先JVを構成する西松建設が外為法違反容疑で東京地検特捜部から捜索を受けたため、岡田総合政策部長は、「社会的影響が大きい。県としては、今後の捜査の推移を見守りたいので、6月議会への提案を見送ることにした」と表明しました。その結果、本議会には、電気設備工事の請負契約を締結する議案だけが提案されたのです。
 さて、この陸上競技場の電気設備工事の議案になぜ反対するのかは、この維新公園陸上競技場の改修の規模そのものが過大だからです。これは、簡素な国体という観点にも反します。私は、維新公園陸上競技場は過大だと言う理由の第一は、観客席です。国体の大会施設基準では、式典は、観覧席が、仮設スタンドを含み約3万人となっています。しかし、2007年度、新設第1種公認陸上競技場の基本仕様では、観客の収容数は、15000人以上となっているので、県陸上競技場も、常設の観客席は、15000席程度とし、国体の式典は、残りを仮設にすることも可能でした。次に、電光掲示板の設置です。電光掲示板については、国体施設基準には定めはありません。新設第1種後任陸上競技場の基本仕様には、電光掲示板は仮設でもよいとなっています。実際に、H19年度に開催された秋田県とH22年度開催予定の千葉県の陸上競技場の電光掲示板は仮設です。
 県民は、石油高騰の不況に苦しんでいます。これからでも維新記念陸上競技場は規模を縮小すべきです。

 昨日の朝日新聞に二井知事はイベント知事だという記事が掲載され、私の「地に足をつけて暮らしをよくしていく手法ではない」というコメントが掲載されました。

 国体の施設整備は、陸上競技場だけではありません。県立施設として、きらら浜にプール。下関に武道館が建設されようとしています。これら建設費だけでも約225億円です。簡素な国体はどこへやら。国体は開催日が近づくほど、益々肥大化しようとしています。国民の体育力向上という国体本来の目的から逸脱して、イベントとして肥大化しているのが今日の国体です。財政難の中で、「簡素」が標榜されてきましたが、その裏、イベントの肥大化は止まらないようです。国体の姿は、このままでいいのでしょうか。皆さんのご意見をお聞かせください。

 中山間地域は、人が住めなような地域になろうとしています。人口減少に歯止めがかかりません。などなど、「地に足をつけるべき」課題は山積しています。イベントから暮らしを支える施策に、県政の転換が求められます。

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