昨日に続いて、旧美東町土地開発公社の問題に触れます。この問題で、もう一つ重大なのは、山口県が、小郡萩道路事業の用地として旧美東町土地開発公社から土地を取得しているということです。私は、県が公社から取得した土地の面積と価格の資料を入手しました。
県は、H14年2月に、公社から38500㎡の土地を3120万円で取得しています。同じくH15年1月に、10500㎡の土地を850万円で、H16年9月に33700㎡の土地を2727万円で購入しています。
1㎡当たりの価格は、810円弱です。公社は、そもそもこの土地を個人からは、1㎡あたり450円で、法人からは、2000円で購入しています。公社の資料で、十文字原用地の概要がありますが、620357.11㎡を382990000円で購入したとあります。この数字から1㎡の単価を出すと約617円となります。
仮に、通常の相場が1㎡あたり200円としますと、公社は、ゴルフ場用地が破たんして転売されていた土地を平均して通常の3倍で購入した。県は、その公社の土地を通常の4倍で購入したことになります。
いずれにしても、県道小郡萩道路は、なぜ、公社の高い土地を買収するルートを通ることになったのか甚だ疑問です。わざわざ高い土地を買収したルートを選んだのなら、財政の効率的な使用という点から言っても問題です。県は必要以上の財政を用地費としてこの道路に支出したことになるのではないでしょうか。私は、小郡萩道路の用地の取得について、土地開発公社から取得した用地の価格と他の用地の価格を比較検討してみたいと思います。
県道小郡萩道路は、H6年に計画路線指定が行われました。ならば、H8年に発足した旧美東町の土地開発公社の当初の計画に反映されてしかるべきなのに、この程、党美祢市議団が入手した美東町十文字原開発計画のマスタープランには、県道の計画は何も書かれていません。しかし、いつ誰が作成したのか分からない「十文字テクノポート完成予想図」には、公社の土地を県道が縦断するものになっています。この重大な計画変更はいつどのように行われたのか引き続きの解明が必要です。
結果として、旧美東町土地開発公社は、十文字原の用地を購入したが、11年が経過した今も、造成工事に至っていない。一方で、この用地のど真ん中を小郡萩道路が通過している。この奇妙な図を解明しなければなりません。
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