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国保滞納者への非情な差押さえ

 日本共産党尾村島根県議の調査で、島根県では、08年度国保料滞納者923世帯へ、2億506万円余の差押さえが行われていることが明らかになりました。

 島根県では差押物件も明らかにしていますが、共通しているのは、預貯金や還付金です。給与、生命保険を始め、コンバインや農業用運搬車や玄米まで差し押さえられたケースもありました。

 また、尾村県議の要求で県が明らかにした資料で、国保料滞納者に対する給付の一部差し止めの実態が明らかになりました。

 08年度、国保滞納者17世帯に対して給付の差し止めなどが行われましたが、内容は、療養費、高額療養費、葬祭費、出産育児手当などでした。

 尾村県議は、「コンバインなどの差押さえは、国税徴収法などに違反するものだ。」と厳しく県議会で指摘しました。

 日本共産党県議団の請求に対して、山口県内の国保料滞納世帯に対する差押さえの資料が初めて提出されました。

 08年度山口県内で、国保滞納世帯に対して、1482件、3億3千660万余の差押さえが行われていたことが明らかになりました。

 私は、山口県ではどのような物が差押さえられているのか、また給付の差し止めなどが行われている実態はないのか、島根県を例に県内の実態を明らかにするよう担当者に資料の請求を行いました。

 国保世帯の所得は下がる中で、保険料は上がる一方です。その中で県内でも滞納世帯は急増しています。

 滞納すれば、非情な差押さえが行われる。更には、保険証が取り上げられる。

 このサイクルが県内で改善されるよう、更なる調査と論戦を続けていきたいと思います。

 国保料や県税などの滞納者に対する差押さえの実態についての皆さんのご意見をお教えください。

 

いのちの山河

 今日から宇部市のシネマスクエア7で公開されている「いのちの山河 日本の青空Ⅱ」を観てきました。

 この映画の主人公は、沢内村村長の深沢晟雄さんです。

 深沢村長を描いた作品では、10年以上前に、劇団銅鑼による舞台「燃える雪」を観る機会がありました。

 今度は、映画で深沢村長の活動に触れました。深沢村長の活動は、私に、地方自治の原点とは何かを教えてくれます。

 沢内村は、豪雪地帯で、「豪雪・多病多死・貧困」の三悪が村民を襲っていました。

 豪雪対策では、ブルドーザーを購入して、除雪し、冬季バスの開通を実現しました。

 多病多死対策での深沢村長の業績は、有名です。

 深沢さんは、村長になり「生命行政」に徹します。全国の自治体で初めて60歳以上の村民と乳児の医療費を無料にしました。

 その結果、全国初の乳幼児死亡率ゼロの偉業を達成します。

 1962年に策定された「沢内村地域包括医療実施計画の目標は、①すこやかに生まれる②すこやかに育つ③すこやかに老いるです。

 深沢さんが進めた村政は、格差と貧困が拡大している現代こそ多くの示唆を与えてくれます。

 私は、政治家として深沢村長を業績をもう一度学んでいきたいと思いました。原作である

 私は、今回の一般質問の第一のテーマを「県民の命を守る諸課題」としました。

 二井知事は、福祉医療費助成制度に一部負担金を導入し、今議会に「無料化を求める要望書」が提出される予定です。

 二井知事は、そればかりか、「乳幼児医療費助成制度をゼロベースで検討する」とも公言しています。

 深沢村長は、「生命尊重こそが政治の基本でなければならない。住民の生命を守るために私のいのちを賭けよう」との信念で行政を進めてきました。

 沢内村で生命行政が進められてから半世紀たちました。

 現代社会は半世紀前と比べものにならない程発展しました。その中で、福祉医療制度がどんどん改悪される状況を放置していいはずがありません。

 鳥取県の平井知事は、4月の記者会見で子どもの医療費助成制度を「全国でもトップレベルと言っていいレベルまで、一気に引き上げてはどうだろうか考えております」と述べ、中学校卒業まで医療費助成を行うよう検討を開始しました。

 私は、「住民の命を守る」ことこそが地方自治の原点であるとの深沢村長の信念を引き継ぎ、福祉医療費助成制度の改悪は許さず、制度拡充に向けて二井知事と大いに論戦を行う決意です。

 この映画は、私に政治家としての初心に帰らせ、6月議会への論戦に立ち向かう勇気を与えてくれました。

 宇部市のシネマスクエア7で今月の25日まで上映中です。是非、一人でも多くの方にご覧になっていただきたいと思います。

 映画をご覧になった皆さん感想をお聞かせください。また、県政へのご意見を引き続きお聞かせください。

選挙写真

 ブログのトップページで使っている私の写真は、私が県議1期目の時に写したものですから、10年程度前のものです。

 県議になってから、この写真ばかり使って宣伝物を作ってきました。

 来年の選挙に向けて、写真を撮り直そうということになり、先日、市内の写真屋さんで撮影しました。

 久しぶりの写真撮影に緊張しました。「笑ってください」と言われるのですが、程良さを出すのは至難の業です。

 今日、「写真が出来ましたよ」と連絡をいただき、先程、取りに行きました。

 最近は、CDに焼いてくださるのですね。少し写真を検証してみましょう。

 真面目過ぎる写真は、よくありません。(下)

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 かと言って、笑いすぎた写真もNGです。(下)

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 私としては、この辺りがいいのではないかと思っています。(下)

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 10年前の写真より年は取りましたが、相応の写真の方が私も安心します。

 市会議員の時からすれば、5回程度、このような写真を撮ってきましたが、こればかりは慣れるものではありません。

 ブログの写真を近く3番目の写真に変更する予定です。

 年相応の私の写真が皆さんのブログへのお越しをお待ちしています。引き続き、ご愛顧よろしくお願いいたします。

シートン生誕150年周年

 ラジオで、今年は、シートン生誕150周年にあたる年だと言っていましたので、子どもたちの本棚からシートンで一番有名なオオカミ王ロボの話しを読みました。

 完璧なロボが、つれあいのブランカを探し求めなわに捕えられてしまう話しは悲劇です。

 画家でもあるシートンの迫力あるオオカミの絵に圧倒されました。 

 シートンが学んだのは、「もっとおだやかに、やさしく野生生物とつきあうのがいいということだ」と訳者の今泉さんがあとがきで書いています。

 折しも県が昨年度の野生鳥獣による農作物の被害状況を発表しました。被害総額は7億円を越え、前年比11%増ということです。

 何百年も続いてきた野生動物との関係が悪化しています。

 私も農家の倅ですので、収穫物が台無しになる農家の苦痛はよく分かります。

 シートンが教えてくれる「おだやかに、やさしく野生生物とつきあう」社会は作っていけるのでしょうか。

 野生動物が壊した訳ではなく、人間がこの自然と野生生物との関係を壊したのですから、長い時間をかけても修復しなければなりません。

 「わたしたちはもうぜったいにオオカミを殺さない」とのシートンの決意に学びながら、ゆっくり、じっくり取り組んでいかなければならないことを痛感しました。

 シートン動物記を子どもたちと一緒に読んでいきたいと思います。

 

6月議会開幕

 今日から6月議会が開幕しました。

 今議会も県民の声を一つでも多く議会に届けていくために力を尽くしたいと思います。

 昨日から原稿書きを始めました。原稿を書き始めると少し落ち着いてくるのですが、いろいろな疑問がわいてきます。

 県当局の皆さんには、様々な資料請求を行っていますし、これからも行うことになりますが、よろしくお願いします。

 さて、今日は、実家の近所の方がお亡くなりになり、議会直後から葬儀の手伝いをしました。

 私の幼なじみのお父さんで、享年75歳でした。

 10年位入院生活を送られたそうです。

 久しぶりに、幼なじみにも会えて、近況を報告しあいました。

 自治会の同じ班の方々で葬儀の手伝いを行ったのですが、私以外は、全員が60歳以上です。

 まさに「限界集落」の様相です。

 私たちの世代で実家に居る者は少なく、数十年後には、冠婚葬祭が行えない状況になるのではないかと心配しました。

 地域がなくなれば、農業も振興のしようがありません。

 中山間地域の多い山口県で、この地域の振興をどう図っていくのか、真剣な検討と対策の実施が急がれることを今日は痛感しました。

 私は、亡くなった父に代り、農業を続けながら、可能な限り、この地域に関わっていきたいと思いました。

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 後ろにそびえるのは荒滝山、田植機に乗っているのは私

   (今年の実家での田植えの様子です)

 

家族の言い訳

 偶然、書店で森浩美さんの「家族の言い訳」を手に取り、一気に読みました。

 森浩美さんは、日本を代表する作詞家です。

 森川由加里「SHOW ME」、田原俊彦「抱きしめてTONIGHT」、SMAP「青いイナズマ」と聞けば、私たちの世代は、懐かしい歌ばかりです。

 森さんは、この本のあとがきに、「いつかは小説」と思っていたと語ります。

 「作詞家としては、十代、二十代向けの作品を多く書いてきた。」「半世紀近くも生きてきた今、年相応の世界を描く機会のないことに気づく。」

 「『家族の言い訳』は、そんな僕の第一投となる。読者の胸に届く一球であってほしいと願うばかりだ。」

 彼の本格的な小説(短編集)である作品の一つ一つが私の胸にしっかり届きました。

 「ホタルの熱」の駿君の「ママ、ごめんね」の一言で、この小説に釘付けになりました。

 「乾いた声」の由季子さん。「星空への寄り道」の島本さん。「カレーの匂い」の舞子さん。「柿の代わり」の吉村さん。

 「かあちゃんの口紅」の貴志さん。「イブのクレヨン」の沢口さん。「粉雪のキャッチボール」の津本さん。

 主人公全員が、40代半ば。つまり私の年代です。

 辛いことも、嬉しいこともあった人生を一生懸命生きてきて、ふと立ち止まって人生を考えさせてくれる時に出会う。

 こんな物語の数々です。再び歩みだそうというきっかけを与えてくれるのは、結局は、周りの家族の助けだということを作者は切々と語っています。

 この小説に、励まされた自分がいました。

 この小説を読んだみなさんは、どの主人公に共感しましたか。感想をお聞かせください。

 「家族の言い訳」は三作までシリーズが出ているようです。続きを読むことにいたしましょう。