清水寺の森貫主が7月19日付しんぶん赤旗日曜版の「インタビュー戦後70年」に登場され発言されました。
「仏教は尊い『いのち』を粗末にすることを許しません。その最たるものが戦争です。戦争への道である集団的自衛権の行使を認める安保関連法案は、廃案にすべきです。採決強行など、もってのほかです。」
「私は、毎年年末に、日本漢字能力検定協会が公募した『今年の漢字』を書いています。ことし『戦後70年』を感じ一字で書くならば『久』という字を書きたいと思っています。今年は私の先々代で、戦後の清水寺の歩みと寄り添われた故・大西良慶和上の33回忌です。大西和上は、日露戦争の従軍僧となって、戦争のみごさを目の当たりにし、その後、平和運動、国際交流活動に尽力されました。和上は109歳まで長生きされました。色紙にはよく『百久』と書かれていたのが印象的でした。『久』は憲法第9条の『九』につながります。悠久の歴史の『久』でもあります。70年、この日本が戦争をすることなく来れたのも『九条』の力です。やはり、1字にするなら『久』ですね。
「すべてのものに仏が宿るといいますが、仏とは命であり、すべてのものに命は宿ると思うのです。この命を粗末にするものは、絶対に許してはなりません。」
森貫主は「宗教者9条の和」の呼びかけ人でもあります。
戦後70年の夏、戦争法案や平和について考えたいと思います。
森貫主の一つ一つの言葉が心に沁み渡ります。
久しぶりに翻訳小説を読んでいます。
フランスの作家、ピエール・ルメートルさんの「この女アレックス」です。
この作品は、日本で「このミステリーがすごい!2015」海外部門第一位、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第一位、「ミステリが読みたい!」海外編第一位、「IN★POCKET文庫翻訳ミステリー・ベスト10」第一位、本屋大賞翻訳小説部門第一位となり、50万部を超えるヒット作になっています。
翻訳本にあるとっつきにくさはあるものの、圧倒的に本の内容にグイグイ引き込まれていきます。
人物の描写も緻密です。
まだ、前半を読み始めたところですが、止まらずに読み続けています。
最近、ミステリーから少し遠ざかっていたのですが、ミステリーはやはり面白いですね。
世界にはまだまだ知らない実力を持った作家さんがいるのですね。
読書の面白さをこの作品で感じています。
読み終えた感想をお伝えしたいと思います。
昨日、うべ憲法共同センター主催の憲法学者・小林節さん講演会が宇部市内で行われ、県内各地から350名の市民が集まりました。
宇部市男女行動参画センターは満席でした。
小林さんは、「集団的自衛権の行使は、アメリカが海外で起こした戦争に、日本の自衛隊が支援するもの。憲法9条とは相いれない」と話ました。
新安保法制は、憲法違反だと断じる小林節さん
その上で、小林さんは、「新安保法案の違憲性を裁判で争う『違憲訴訟』を展開したい」と決意を語りました。
更に、小林さんは、「自民党政権に代わる新しい政権を樹立し、新安保法案を廃案に追い込もう」と訴えました。
私は、うべ憲法共同センターの事務局長として、小林節さんの講演会の準備にあたってきました。
会場一杯の参加者の方々に来ていただいて心から感謝しています。
講演会の成功は、安倍首相の地元と言われる山口県内で、戦争法案に対する怒り、安倍政権への怒りが広がっていることを示しました。
会場の準備などにあたっていただいたスタッフの皆さんにも感謝いたします。
今度は、9月6日に行う元防衛官僚・柳澤協二さんの講演会成功に向けて取り組んでいきます。
戦争法案に対する皆さんのご意見を引き続きお聞かせください。
昨日、日本共産党創立93周年記念講演会で憲法学者の小林節さんのビデオメッセージが紹介されました。
「自民党はどうかしてしまっていると思います。われわれは日本の国会だと思っていたのですが、なにかアメリカの属国になろうとしているような感じがしてとてもびっくりしています。」
「9条がある以上、わが国は海外に軍隊を出せないはずなんです。ところがそれを、まったく無視して、必要、必要、必要といって、必要ならば国際情勢が変わったから必要だと、まったく無制限に海外に軍隊を出せる論理を、自民党はいま立てていますよね。」
「最近の憲法論議とか国会論争を見ていて、いちばん頼りになるのは共産党だと思います。とくに安保法制の特別委員会では、志位委員長の質問がもう抜群、光ってます。つまり、きちんと調査ができていること。それから論理的に詰められていること。相手が逃げてもこっちがぶれないから、論点がクリアになって、主要なものはぜんぶ見ましたけれども、志位委員長の質疑がいちばん、国民教育的にいいと思います。」
「いま共産党、頑固な共産王があってくれるおかげで、私などは憲法擁護のたたかいがとてもやりやすい。ですから93年、ほんとうに深ーい思いをこめて、おめでとうございます、と言わせていただきます。」
小林節さんの講演会が、今日、午後2時から宇部市男女共同参画センターで行われます。
一人でも多くのご参加をお待ちしています。
今朝のしんぶん赤旗に政治部長高柳幸男さんの「戦争法案に『自然成立』なし帰すうを決めるのは国民だ」と題する論説が掲載されていましたので紹介します。
「与党の強行採決で衆議院通過(16日〉した戦争法案についてNHKは『法案成立の公算が大きくなった』とテロップや解説を繰り返し流し、『読売』『日経』『産経』も『今国会の成立が確実となった』(17日付)と報じているのです。ここには、政治を動かす可能性をはらんだ国民のたたかいの視点はまったくありません。政治はしょせん、政権党・政治家の思惑や駆け引きによって決まる、という古い政治観です。『成立確実』の報道は、国民に『反対をあきらめろ』といっているに等しいものです。」
「国会のルールからみても自然的に戦争法案が『成立』するものではありません。予算案や条約案は衆議院の議決・承認から30日以内に参議院で議決しない場合は、『自然成立・承認』となりますが、法案にその『自然成立』がないのです。安倍政権が戦争法案を『成立』させようとすれば、衆議院で与党単独が行った強行採決を参議院で再び行うか、衆院で3分の2以上の賛成で再議決を使って強行採決するか以外に道はありません。」
「戦争法案で国民の世論と運動に追いつめられている安倍政権は、同時に焦点となっている国司絵課題で大きな国民的矛盾に直面しています。沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設をめぐっては、前知事の埋め立て承認を検証していた県の第三者委員会が『法律的瑕疵(かし)が認められる』とした報告書を翁長雄志知事に提出。県が埋め立て承認の取り消しに踏み切れば、辺野古新基地建設に伴う埋め立て工事の法的根拠がすべて失われます。8月上旬に再稼働を狙う九州電力川内原発(鹿児島県)でも再稼働を許していいのかの大問題が問われるのは必至です。巨額がかさむ新国立競技場建設計画が「白紙撤回」に追い込まれたのも見直しを求めた世論の力でした。」
「あらゆる分野で国民のたたかいを発展させ、合流させていくことによって安倍政権はいよいよ行き詰まり、それは戦争法案を廃案・撤回に追い込む力となるのは間違いありません。主権者は国民、国民こそ政治を動かす!『しんぶん赤旗』はこの立場で、戦争法案廃案にむけた国民と日本共産党のスクラムを報じていきます。」
さすが「しんぶん赤旗」ならではの論説だと思いました。
宇部市では、明日、憲法学者・小林節さんの学習会を行います。
午後2時から男女共同参画センターで行われる講演会を満席にして、宇部市から戦争法案廃案の声を国会に届けたいと思います。
一人でも多くの方が小林節さんの講演会に参加していただきますようご案内いたします。
昨日、自民、公明両党は、衆議院本会議において戦争法案を強行採決しました。
憲法も民意も踏みつけにする戦争法案の衆議院本会議の強行採決という歴史的暴挙に抗議し、昨日、うべ憲法共同センターは、宇部市役所前で「No!戦争法案緊急うべ市民集会を行いました。緊急な集会にも関わらず約80名の市民が市役所前に集いました。
集会では、11名の方が、戦争法案の衆議院強行採決に怒りの声と廃案への決意を述べました。
緊急集会では、11名の方々がリレートークしました。
集会では、以下の集会アピールを全員の拍手で確認しました。
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戦争法案の衆議院強行採決は許さない!
No!戦争法案緊急うべ市民集会アピール
憲法を破壊し、日本を「海外で戦争する国」につくりかえる戦争法案を自民、公明両党は昨日の衆議院安保法制特別委員会で、与党単独で強行採決しました。安倍晋三首相自身が同日の特別委員会で「国民の理解が得られていないのは事実だ」と認めるなか、一方的な質疑打ち切りに野党が強く抗議するもとで行われた暴挙です。
自民、公明両党は、今日の衆議院本会議において戦争法案を強行採決しました。憲法も民意も踏みつけにする戦争法案の衆議院本会議の強行採決という歴史的暴挙に、満身の怒りを込めて抗議します。
戦争法案反対の声は、国民各層、全国津々浦々に広がっています。どのマスコミの世論調査でも戦争法案は憲法違反だ、法案は成立させるべきではないという声が半数を超えています。法案の審議が進むごとに賛成が減り、反対が増えています。安倍政権は国民に十分説明していないという声は8割を超えています。安倍内閣支持率も支持と不支持が逆転しはじめています。
国民大多数の反対の声を踏みにじって採決を強行するのは、国民の声の圧殺であり、それ自体憲法の国民主権の原則に反します。衆議院本会議の強行採決は断じて許されません。
戦争法案がアメリカの戦争と一体化する兵たんでも集団的自衛権の行使でも憲法違反であることは明白になりました。憲法違反の法案を、数の力で押し通すことに一片の道理もありません。憲法の平和原則も国民主権も踏みにじる法案は廃案にするしかありません。
戦後70年の今年、この夏、憲法の平和的民主的原則を守りぬく正念場を迎えました。
戦争法案は衆議院を通過したに過ぎません。審議の場は参議院に移り、廃案に出来るかどうか、これからが正念場です。
戦争法案反対の世論を強め、戦後最悪の違憲立法である戦争法案を必ず廃案に追い込んでいきましょう。
危険な戦争法案の中身を市民の中に広げに広げ、廃案を実現するまで頑張り抜きましょう。
2015年7月16日 No!戦争法案緊急うべ市民集会参加者一同
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最後に澤地久枝さんらが明日の午後1時にかざそうと提唱ている「アベ政治を許さない」を参加者一同でかざしました。
「アベ政治を許さない」を参加者一同でかざしました
改めて、戦争法案の衆議院強行採決に断固抗議します。
戦争法案廃案の願いを宇部市から国会に届け続けていく決意です。