藤本かずのりサポーターズ はじめました

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月の街 山の街

 2011年に、SMAP・草彅剛さんの翻訳で出版された韓国の小説家であるイ・チョルファンさん原作の「月の街 山の街」を読んでいます。

 この作品は、2000年から韓国で刊行され、シリーズ累計360万部以上という異例のベストセラーとなった物語集「ヨンタンキキル(練炭の道)から抜粋して翻訳されたものです。

 人と人が繋がる喜びを綴った短編は、私の心を鷲づかみにしました。

 「オルガンの音」は、見知らぬ姉弟が食堂に入ってくるところから物語が始まります。

 食堂の女将さんは、姉弟のお母さんをよく知っていると言って食事を振る舞います。

 最後に珠玉の言葉で締めくくられています。

 「傷つけずに愛するというのは、どれほど難しいことだろう。黙って痛みを包み込むのは、どれほど美しいことだろう。」

 「花売りのおばさん」は、公営墓地で花屋を営む親子の会話を中心に物語が進行します。

 花屋の近くで花を売るおばあさん。実は、墓に活けられた花をこっそり持ってきて売っています。

 この短編のラストの言葉を紹介します。

 「私たちは、一緒に生きていく人たちに助けられているのだと。私たちの人生が消えそうになるたびに私たちを救ってくれるのは、私たち自身ではなく、ほかの人の温かい気持ちなのだと。

 「雪だるまの赤ちゃん」は、養護施設「天使園」での物語。

 障がいを抱えたギョンホにソフィア先生は優しく接します。

 この短編もラストも考えさせます。

 「愛は、与える人の心の中に、より長く残るということを・・・。」

 競走が益々激化し、争いが絶えない社会に思える今日です。

 人間が忘れそうになることを思い出させてくれる言葉です。

 そして、争いを鎮めてくれるような穏やかな言葉が綴られています。

 原作者のイ・チョルファンさんと翻訳した草彅剛さんに感謝します。

 最後のページまで、しっかり綴られたメッセージを受け止めたいと思います。

 韓国の文学を少しづつ勉強したいと思っています。

 お勧めの本をご紹介下さい。

「宗教人と日本共産党との懇談会」が「前衛」に掲載

 宗教人と日本共産党との集いが昨年12月2日に山口市内で行われました。

 昨年11月16日にさいたま市で行われた同様の懇談会と併せて、日本共産党中央委員会理論政治誌「前衛3月号」に「誌上再現」として、呼びかけ人の方々の発言と日本共産党を代表して参加した笠井亮衆議院議員の発言が掲載されました。

 読んでみたいという方は、本ブログのトップページの「問い合せ」をクリックしていただいて、私までご連絡下さい。

 私は、懇談会では呼びかけ人の一人として司会を務めました。

 「全国宗教人・日本共産党を支持する会」から懇談会の様子を紹介するレポートを求められ、以下の文章を書いてみました。

 参考になれば幸いです。

 ・・・

「山口県で行われた『宗教人と日本共産党との懇談会』を開催して学んだこと」
 浄土真宗本願寺派常光寺総代長(責任役員)藤本一規

 私は、山口県宇部市吉部で生まれました。我が家に遺る「藤本家法名累記帖」の最初に「延宝4年俗名四朗右門」とあります。我が家は、340年前の江戸時代初期から浄土真宗の門徒としてこの地で生活していたことが分かります。
 このような家に生まれた私は、物心ついた頃から「もろもろの雑行雑修自力のこころをふりすてて」で始まる「領解文」を祖母と一緒に仏壇の前で唱えて育ちました。
 私がちょうど50歳になった昨年、門徒である「常光寺」の総代長(責任役員)になりました。そして、昨年11月には、山口別院で帰敬式を受け「釋諦観」の法名を頂きました。
 更に、真宗門徒として、「念仏者9条の会」と「非戦平和を願う真宗門徒の会」の会員として戦争法の廃止を求め活動を行っています。
 さて、昨年12月2日「宗教人と日本共産党との懇談会」(以下懇談会)を行うにあたり私は呼びかけ人の一人として名を列ねました。
 懇談会を開催するに当たって、昨年9月から呼びかけ人が数回集まって準備を行ってきました。懇談会は呼びかけ人が主催し、日本共産党と宗教者が対等に懇談できる場にしていくことなどを話し合いました。
 日本共産党から、笠井亮衆議院議員に参加していただくことが決まり、チラシも完成し
昨年の11月には、私が住む宇部市内の宗教法人百数十施設を懇談会の案内で回りました。
 浄土真宗本願寺派の寺院では、同じ宗門として大いに対話になりました。市内でも最大規模の真言宗のお寺の住職は「志位委員長の発言に注目しています」と話され励まされました。
 懇談会当日、私は呼びかけ人の一人として司会を務めました。呼びかけ人として発言していただいた方は4人。その内の日本キリスト教団宇部緑橋教会の小畑牧師がお話しの中で引用されたティン・ニーメラー牧師の「夢の話」は心に残りました。ヒットラーが神の前で裁かれる夢を見る。責めを問われたヒットラーは「誰もそれをおかしいと言ってくれなかったんだ」と詭弁を述べた。小畑牧師は、「安倍さんに対して同じことを想う」と語っておられます。宗教者としての深い言葉だと感銘をしました。
 浄土真宗本願寺派布教師の田熊さんの仏説無量寿経の中に「兵戈無用」という言葉があることり、ブッダが「人を殺さない、殺されない、殺させない」と言っているというお話しにも勇気を頂きました。
 笠井衆議院議員は韓国の月精寺の住職の「資本主義社会というのは自分の利益が何より大事だということで、他人を犠牲にしても自分の利益を得ようとする。そうではなくて、人と人が協力し合って、共に生きる、仏教の世界でいうと韓国では相生=人と人が協力し合って共に生きる相生こそ本当の社会だ」との言葉を紹介されました。この言葉こそ、宗教人と日本共産党が共に未来社会を考える一致点になると思いました。
 私が住む宇部市では74年前、海底炭坑の落盤事故で朝鮮人労働者136名が亡くなりました。私は、この事故の歴史を残す「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」の運営委員を務めています。2月3日に行われた追悼式には、韓国仏教宗団協議会から60名の僧侶が来られました。慈乗会長は「個人の犠牲が人類の教訓として残り(伝えられ)、二度とこのような悲劇が繰り返されないように、全ての生きものが安穏で平和な生活を享受できますように宗教者としての責務を果たしてまいります」と追慕の辞を述べられました。
 「全ての生きものが安穏で平和な生活を享受できるように」私も宗教人の一人としての責務を果たしてまいりたいと思います。
 「宗教人と日本共産党との懇談会」を開催するに当たり多くの事を学びました。数年後に懇談会が開催出来るよう期待しています。

・・・

 宗教人の皆さん、今の政治について今後とも大いに語り合いましょう。

 皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

宇部市の120万キロワットの石炭火力発電所、環境省が容認へ

 環境省が、これまでCO2(二酸化炭素)を大量に排出するため「是認しがたい」としてきた石炭火力発電所の新設を一転して容認することが明らかになりました。

 昨年11月、丸川環境相は「石炭火力発電は現在の発電量でも30年度の電源構成の想定よりも多い。さらに多数の増設計画であり、このままでは国の削減目標等の達成が危ぶまれる」と危機感をあらわにしていました。

 そして、宇部市など全国5カ所の石炭火力発電所の新設計画をめぐる環境影響評価で「是認しがたい」との意見を提出してきました。

 丸川環境相は、9日の記者会見で林経済産業相と相談し新対策を発表しました。

 新たに示された両省の対策は、総じて業界の自主的な目標だのみで実効性は不明です。

 世界が『今世紀後半には温室効果ガスの人為的排出を実施ゼロにする』などの「パリ協定」に合意しているもとで、世界から「国際的な孤立を深める」(環境団体E3G)などの批判が上がっています。

 宇部市の石炭火力発電所計画は、大阪ガス、Jパワー、宇部興産などが進めるもので、出力合計120万キロワットです。

 10日付赤旗日刊紙で、気候ネットワーク理事の平田仁子さんは「石炭火力発電所は高効率であっても新規に建設されれば、CO2を何十年も排出し続けることになります。『パリ協定』に盛り込まれている気候変動対策に反するものです。」と環境省の石炭火力発電所容認の動きを批判しています。

 宇部市の120万キロワットの石炭火力発電所計画が容認されようとしています。

 皆さんはどうお考えですかお教え下さい。

あなたが希望です

 在日韓国人二世の作家・朴慶南さんの近著「あなたが希望です」を読みました。

 この本は、3つのテーマで書かれています。

 一つは、「サハリンの旅から、歴史をつなぐ」です。

 樺太に、戦前、多くの日本人と同時に朝鮮人が住んでいました。

 戦後、日本人は帰国することが出来ました、韓国人の帰国は認められませんでした。

 祖国に帰ることが出来ない朝鮮人の人々を追ったレポートです。

 二つは、「宮本百合子が、私たちをつなぐ」です。

 宮本百合子の「播州平野」の中に、朝鮮の開放を我が物の事として喜ぶ百合子の眼があることが指摘されています。

 この辺りは、後程触れることにします。

 三つ目は、「18年の愛に、希望をつなぐ」です。

 朴さんの従姉である金弘子さんの物語です。

 在日の金さんと日本人である浅井さんが結婚するまでの18年を追ったドラマです。

 どの章も、心に残るもので、これからも折りに触れて読み返したくなるものばかりです。

 宮本百合子の「播州平野」の中には、36年間におよぶ植民地支配から朝鮮が解放されたことを歓迎する場面が何か所も出てくると朴さんは紹介しています。

 この中で、特徴的な場面を紹介します。

 百合子は、終戦直後の混乱期、宮本顕治の故郷である山口県をめざします。

 「播州平野」の中では、宮本顕治が石田重吉、百合子がひろ子として登場します。

 「8月15日の正午から午後1時まで、日本じゅうが、森閑として声をのんでいる間に、歴史はその巨大な頁を音なくめくったのであった。」

 朴さんは、百合子のこの表現について「それにしても『敗戦』を歴史の進歩として受けとめ、『巨大な頁を音なくめくった』と表現できた作家は、稀有だったと思います。」と書いています。

 そして、「播州平野」の中での、解放の喜びに沸く朝鮮の人々の描写です。

 「一切の世帯道具をもって、今や独立しようとしている故郷の朝鮮へ引きあげてゆく人たちの群である。」

 「朝鮮までの旅と云えば、まだまだ先が長い。気をせくことはいらない。そうにちがいないけれども、その暗闇のうちに充満している陽気さには、何とも言えないのびのびと充実した生活の気分があった。」

 朴さんは、百合子のこの表現について「これから解放された朝鮮の故郷へと帰って行こうとしている私の同胞たちの喜びに、ひろ子も心を添わせているのが伝わってくるようです。」と書いています。

 朴さんは、「あなたが希望です」の表題に関連して、憲法学者の樋口陽一さんの言葉を引用しています。

 「歴史に学ぶとは、負の歴史に正面から対面することであり、同時に、先人たちの営みから希望を引き出すことでもある」

 まさに、終戦直後の朝鮮の人々の姿に「希望」を見ることができます。

 朴さんは、百合子の章で「十二年の手紙」などに触れながらこのように書いています。

 「戦争反対を表すことが命がけの時代が、かつてありました。命をかけても戦争に反対しようとした人たち、そういう人たちがいたことが、いまを生きる私たちに大いなる勇気と力、そして自負心を与えてくれます。」

 私は、この本を読んで、戦争反対と命を懸けた小林多喜二や宮本顕治、宮本百合子らの存在に希望を抱きました。

 そして、今日も街頭から「戦争反対」を訴えようと誓う力をこの本からもらいました。

 朴さんの他の本も読んでみたいと思います。

 また、多喜二や百合子の作品、そして「十二年の手紙」などを読み返したいと思いました。

 朴さん、私にとって今、あなたが希望です。この作品を読ませていただいてありがとうございました。

 朴さんのファンの皆さん、朴さんの他の作品を紹介して下さい。

ファン・ジニ

 長生炭鉱水没事故追悼集会で遺族の方々とお会いして、韓国の文化を勉強したいと思うようになりました。

 一つは、韓国語を勉強したいと思い、5月から始まる市内のある韓国語初級教室に申し込みました。

 抽選で選ばれれば、1年間勉強していきたいと思います。

 車の中で、韓国語のテキストのCDを聴いています。

 少しづつ韓国語に親しんでいきたいと思っています。

 二つは、文学や映像です。

 文学では、在日韓国人二世の朴慶南さんの「あなたが希望です」を読んでいます。

  この本の感想は後日書くことにします。

 そして、韓国の歴史ドラマ「ファン・ジン」のDVDを見始めました。

 韓国の歴史ドラマと言ってもどの作品から見たらいいのか悩み、NHKで放送された作品から見ることにしました。

 NHKで放送された韓国の歴史ドラマといえば、「宮廷女官チャングムの誓い」です。

 この作品は、リアルタイムで熱心に視聴しました。

 それ以来、思い出したように時々見ることがありましたが、「ファン・ジン」は久しぶりにじっくり観る韓国歴史ドラマとなりました。

 ファン・ジンは歴史上の人物で、1500年代に松都(現在の開城)で活躍した李氏朝鮮で最も有名な妓生です。

 宮廷女官チャングムとほぼ同時代を扱った作品のようです。

 ドラマ放映後、映画「ファン・ジン」も制作され公開されています。

 ドラマの中の衣装と風景がとても綺麗です。

 苦労を乗り越え成長するファン・ジンの姿には涙を誘います。

 ファン・ジニを演じるハ・ジウォンさんの美しさと演技に魅了されてしまいました。

 NHKで放送された韓国歴史ドラマだけでも「チェオクの剣」「太王四神記」「イ・サン」「トンイ」女王の男」「太陽を抱く月」「馬医」「奇皇后~ふたつの愛 涙の誓い~」などがあります。

 この春から「イニョプの道」の放送が始まります。韓国歴史ドラマは力作が次々制作されており楽しみは尽きません。

 「ファン・ジン」は今、第三話を観終わったところですが、とにもかくにもこれからが見物です。

 韓国歴史ドラマファンの皆さん、お勧めの作品をお教え下さい。 

 

元自衛官の井上日本共産党土浦市議講演会行われる

 昨日、うべ憲法共同センター主催の市民学習会が行われ約80名の市民が集いました。

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 約80名の市民が井上圭一さんの話を聞きました。

 講師は、元自衛官の日本共産党土浦市議の井上圭一さんです。

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 「武力では平和は守れない」と力説する井上さん

 井上さんは、「元自衛官の共産党市議が語る戦争法」と題して講演されました。

 まず、井上さんは、自衛隊内の情報保全隊が行っている国民活動について話されました。

 井上さんは、情報保全隊の任務について「本来は、自衛隊員の行動を監視すう役割だったが、2006年の第一次安倍政権の時から国民を監視する任務が加わった」と指摘。

 更に、井上さんは、情報保全隊の役割について「国民運動の無力化を狙っている」と解説されました。

 次に井上さんは、北朝鮮のミサイル発射について解説されました。

 井上さんは、自衛隊のイージス艦から発射されるミサイルは1発が20億円。高度が160キロまで飛ばす能力があると指摘。

 一方、北朝鮮のミサイルは、高度500キロ上空を飛ぶと指摘。

 その上で井上さんは、「北朝鮮のミサイルを自衛隊のミサイルが迎撃することは不可能。武力で平和は守れない。北東アジアの安全を確保するためには、平和外交を進めるしか実現しない。」と述べました。

 次に、井上さんは、安倍首相の自衛隊員への訓示について触れました。

 井上さんは、自衛隊員向けの新聞に安倍首相が、自衛隊員に「国民のリスクを隊員自らが引き受けてほしい。世界を視野に入れた働きをして欲しい。」と述べていることが報道されていることを取り上げで「集団的自衛権行使の先駆けとも思える首相の訓示だ」と指摘しました。

 井上さんは、第一次安倍内閣が発足した2006年の自衛隊法「改正」は、集団的自衛権行使を前提にしたものだったと指摘。

 自衛隊法3条は、「自衛隊は、我が国の平和と独立を守り」と専守防衛が貫かれた内容でした。

 しかし、2006年の法「改正」で、2項に二つの事項が加わりました。

 一つは、「我が国周辺地域における我が国の平和及び安全に重大な影響を与える事態」への対応。

 二つは、「国際連合を中心とした国際平和及び安全の維持」への対応。

 井上さんは、「2006年の自衛隊法『改正』は、集団的自衛権行使を可能にする変更だった」と振り返ります。

 更に、井上さんは、最近の自衛隊の訓練の内容が、「実戦を想定した訓練から実戦に備えた訓練になってきている」と指摘しました。

 その上で、井上さんは、「後輩の自衛隊員の命を守るために、集団的自衛権行使容認の閣議決定を撤回させる必要がある」と強調しました。

 最後に井上さんは、「戦争法を廃止していくためいは、日本共産党が伸びることが不可欠だ。」と力説しました。

 質問コーナーでは、会場から次々と質問が出されていました。

 井上さんの話は、実体験に基づき、説得力のあるものでした。

 戦争法廃止を求める運動にとって貴重なお話しを聞くことができました。

 井上さん、昨日はありがとうございました。

 ご参加いただいた皆さんにも感謝いたします。