昨日、西宇部小学校PTAの家庭教育学級で、栄養教諭の阿川久美子先生のお話しをお聞きしました。
第一に、主食と主菜と副菜のバランスを勉強しました。
主食3、主菜1、副菜2がベストなバランスです。
先生が買ってこられた市販の弁当をこれぞれに分けてみました。
私は、コンビニで売られている幕の内弁当を分けてみました。主食は3でしたが、副菜1で主菜2のバランスでした。
他のグループのおにぎり弁当は、副菜がゼロでした。唐揚げ弁当もほとんどが主菜ばかりでした。
子どもたちが大好きな弁当ばかりでしたが、やはり副菜である野菜が不足していることがよく分かりました。
第二に、食に関する絵本について紹介していただきました。
最後に、絵本をDVDにしたものを鑑賞しました。
坂本義喜原案、内田美智子作、魚戸おさむとゆかいななかまたち絵の「いのちをいただく」です。
副題に「みいちゃんがお肉になる日」とあります。
みいちゃんは、牛の名前です。
食肉センターで働く坂本さんが実際に体験されたことを助産師の内田さんが文章にされ、漫画家の魚戸さんが絵を描かれた作品です。
みいちゃんを可愛がっていた女の子が食肉センターに運ばれてきたみいちゃんに「ごめんね。」と繰り返します。
この続きは、実際の絵本を手に取っていただきたいと思います。
DVDを観た家庭教育学級参加者の多くが涙を流しました。
私もその一人でした。
講談社から絵本が出る前に、西日本新聞社から同じ内容の本が出されています。
家庭教育学級が終わって、宇部市立図書館で二つの「いのちをいただく」の本を借りてきました。
西日本新聞社から発行された本には九州大学の佐藤剛史教授が言葉が載せられています。
「日本の1年間の食品廃棄量は2000万トン以上。一人一日1800キロカロリーで生活している発展途上国での3300万人の年間食料に相当する。こんな時代に、どのようにして食べ物のありがたみを伝えるか。『命』でしかないのだと思う。」
「人が生きるということは、命を頂くこと。殺すこと。私たちの命は、多くの命に支えられている。これを実感したときに、食べ物のありがたみが分かる。食べ物を粗末にしてはならないことが分かる。」
浄土真宗本願寺派では、食事のことばがあり「多くのいのちと、みなさまのおかげにより、このごちそうをめぐまれました。深くご恩を喜び、ありがたくいただきます。」と食前に言ってから食べることが推奨されています。
我が家では、ついついこの言葉を使わずに食事をしていましたが、せめて、食前に「いただきます」を、食後に「ごちそうさまでした」を言うようにしようと思いました。
この絵本は、子どもたちと一緒にに「食」や「命」の事を考える最良の作品だと感じました。
阿川先生、いい話しといい本を紹介していただきましてありがとうございました。
PTA活動のおかげで、また一つ大切な勉強をすることができました。
役員の皆さんにも感謝します。
「米軍が2000年以降、少なくとも国内の12大学と機関の研究者に2億円を超える研究資金を提供してきたことが6日、分かった。」と昨日の山口新聞が報じました。
山口大学には、09年から13年に244万円の資金が米軍から提供されていました。
山口新聞は「政府の集団的自衛権の行使容認で、今後は一層増加する可能性もあり、軍事と研究の在り方をめぐる議論に影響を与えそうだ。」と報じています。
同記事で井原聡東北大名誉教授は「米軍の研究資金は学術界に深く、静かに浸透している。日本人研究者を囲い込むのが米軍の狙いだ。資金提供は軍事研究や秘密研究につながり、学問から自由を奪う恐れがある。」と述べています。
先日、探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウへの軌道に入ったとの報道がありました。
この研究が軍事利用に転嫁されないか心配されます。
ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英さんは、「研究成果を軍事に使わせないようにするか、それは政治の問題」と指摘します。
先の新聞の例は、アメリカ軍そのものが大学に資金提供してきたとの事実であり、研究成果を軍事に利用する目的であることは明白です。
日本政府は政治の力で米軍が直接大学に資金提供する行為を中止させるべきです。
核兵器が開発されてた歴史を繰り返してはなりません。
唯一の被爆国の政府として、学問が軍事に利用されないよう米政府に毅然とした対応をすべきです。
大学側も安易に資金を受け取らない対応が求められます。
山口大学は米愚’の資金提供によってどのような研究を行ったのか公開すべきではないでしょうか。
米軍が直接、日本の大学や研究機関に資金提供していた事実が明らかになりました。
その中に、山口大学が含まれていました。
皆さんはどうお考えですか。お考えをお教え下さい。
米国の化学ジァーナリスト、ジョン・ウィルフォードの「恐竜の謎」に地球歴が紹介されていることが5日の読売新聞の「編集手帳」に書かれてありました。
「地球の誕生から流れた46億年の時間を1年に縮めてみる。1月1日午前0時に生まれた地球に人類が姿を現すのは大みそか12月31日の晩という」
「ローマ帝国の繁栄も午後11時59分45秒からの5秒間、除夜の鐘を一つ聞けるか聞けないかの時間にすぎない。」
「地球環境の破壊がほんの1~2秒間に起きた激動だと知れば、背筋が冷たく感じる方もあるだろう」
「温暖化で海面が上昇し、幾つもの島嶼国が今、国家存亡の危機にある。大みそかに現れた新参者はこれから流れる零コンマ何秒で地球を壊すのか、人類の英知が試されている」
以前にも紹介しましたが、不破哲三さんの「マルクスと友達になろう」から一文を引用しましょう。
「資本主義は、自分が21世紀に生き残る資格があるかどうかを試される最大の危機に直面しているのだ、と言わなければならないでしょう。」
年の瀬が近づいてきましたが、今こそ、地球の歴史という悠久の時に思いを馳せ、今を見つめてみる時だと思います。
人類の英知を集めれば新しい時代は切り開いていけると私は確信しています。
今日は、山口県PTA研修大会長門大会が行われ参加しました。
講演は、声優の増岡弘さん。
増岡さんは、サザエさんのマスオさんやアンパンマンのジャムおじさん役を務める声優さんです。
「サザエさん一家は幸福(しあわせ)みつけの達人ぞろい」と題して講演いただきました。
山口県PTA研修大会で講演をする増岡弘さん
増岡さんは、サザエさんのマスオさんを43年間、アンパンマンのジャムおじさんを28年間続けておられるそうです。
東日本大震災の時に、「アンパンマン助けて」と言って亡くなった子どもの存在を知り、これからも声優も仕事を誠心誠意行う決意を新たにしたと話す増岡さん。
サザエさんは、「飲み頃のお茶」のような番組だと出演者の声優さんと話をされているそうです。
増岡さんは、「サザエさんの家にはちゃぶ台と黒電話があります。私たちはサザエさんの暮らしを追い越したけれど、サザエさん一家は、足踏みしながら暮らしています。私たちが忘れかけている『幸福(しあわせ)の見つけ方』をサザエさん一家はみつけようとしているのではないでしょうか。」と話します。
増岡さんは、山形県のある中学校で講演をした時のことを話されました。
ざわざわする生徒たちの前で先生が「静かだと思う雰囲気を作ってくれ」と訴えます。
静かになった生徒に先生は「ありがとう」とお礼を言います。
今まで使った言葉が部屋の中に溜まっていくことをイメージしようと増岡さん。
言葉には温度があると増岡さん。熱湯のような言葉も氷点下のような言葉も相手を傷つけます。
不完全な人間が発する言葉なので相手を傷つけるこちがあるが、いい言葉を使うように努力しようと増岡さん。
言葉と対峙してこられた増岡さんならではの心に残る講演でした。
私はPTA活動の中で一番ためになるなと思うことは、このような講演会で著名な方のお話しをお聞きすることです。
今日もとても参考になるお話しでした。増岡さんありがとうございました。
漫画家の水木しげるさんが亡くなられました。
HNK朝の連続ドラマ「ゲゲゲの女房」以来、人間としての水木しげるさんに興味を抱きました。
今、高校三年になった長男が小学校6年生の時、我が家の男4人で、水木さんの故郷=境港市を観光したことを思い出します。
私が、水木さんの作品で一番衝撃を受けたのは、「総員玉砕せよ!」です。
南太平洋・ニューブリテン島で日本兵が玉砕する様子が克明に描かれています。
水木さんは、水木さんは、この作品のあとがきでこう書いています。
「軍隊で兵隊と靴下は消耗品といわれ、兵隊は『猫』位にしか考えられていないのです。」「将校、下士官、馬、兵隊といわれる順位の軍隊で兵隊というのは、『人間』ではなく馬以下の生物と思われていたから、ぼくは、玉砕で生き残るというのは卑怯ではなく『人間』として最後の抵抗ではなかったかと思う。」「ぼくは戦記物をかくとわけのわからない怒りがこみ上げてきて仕方がない。多分戦死者の霊がそうさせるのではないかと思う。」
水木さんは、玉砕の島で九死に一生を得て、この漫画を後世に遺したのです。
第二次世界大戦の反省の元に制定された日本国憲法全文には「決意」という言葉が二回出てきます。
「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることがないようにすることを決意」
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意」
人間が消耗品とされ馬以下だった時代を繰り返すまいとする決意が日本国憲法全文に書かれています。
戦後70年経過して、あの戦争を体験した語り部の一人を失ったことはとても残念です。
しかし、水木さんの作品は後世に残ります。
私たちは、水木さんの作品から、平和を築く決意を新たにしたいと思います。
水木さんは天国で、鬼太郎やねずみ男と楽しく過ごしておられることでしょう。
水木さんありがとうございました。安らかにお休みください。
三上智恵監督のドキュメンタリー映画「戦場ぬ止め」(いくさばとぅどぅみ)の試写会に行ってきました。
三上智慧監督の映画「標的の村」を観て、是非見たかった作品でした。
この映画には、辺野古周辺の様々な人物が登場しますが、圧巻は、「文子おばあ」の人生でしょう。
文子さんが、15歳の時、島が戦場となりました。目の不自由なお母さんと幼い弟さんの手を引いて糸満の壕の中に逃げます。
米兵は、壕の中に手榴弾を投げ火炎放射器を浴びせます。
文子さんも左半身を大火傷を負います。
文子さんは、弟に水飲まそうと、ある池の水を汲みます。その池には死体が浮いており、血に染まった赤い水でした。
その文子さんは、辺野古の座り込みテントで座り込みの先頭に立ちます。
新基地建設の土砂搬入のためのダンプカーの前に立ちはだかり「戦争中、火の中を生きのびたの私を轢いて通りなさい。」と訴えます。
沖縄は地上戦で多くの県民の命が奪われました。
戦後、ほとんどの県民が米軍の収容所に収容され、その間に強制的に土地を接収されてふるさとが、普天間基地、嘉手納基地に、キャンプシュワブになりました。
沖縄県の翁長知事による名護市辺野古の埋め立て承認取り消しの是非を争う辺野古代執行訴訟の審理が2日、福岡高裁那覇支部で始まりました。
翁長知事は意見陳述で沖縄は戦後、「銃剣とブルドーザー」で土地を奪われ、普天間基地が造られ、「普天間代替施設」と言いながら耐用年数200年の新基地が「海上での銃剣とブルドーザー」で造られようとしていると述べました。
さらに翁長知事は「昨年のすべての選挙で辺野古新基地反対の民意が出たにもかかわらず、政府は建設を強行しようとしている。米軍基地に関してだけは、米軍施政権下と何ら変わらない。」「歴史的にも現在も沖縄県民は自由・平等・人権・自己決定権をないがしろにされてきた。」と訴えました。
翁長知事の訴えは、文子おばあの人生と重なります。
文子おばあと沖縄県民の自由と平等が守られる日本にしていきたいと思います。
昨日は、空母艦載機部隊の岩国移駐促進のために、中谷防衛大臣が山口県に来られました。
沖縄でも岩国でも基地が強化されず、住民の自由と平等が守られる日本を目指して、私も微力を尽くしたいと思いました。
是非、一人でも多くの方に「戦場ぬ止み」を観ていただきたいと思います。
来世紀まで沖縄に基地を押し付ける辺野古新基地建設を食い止めていきましょう。