議員日誌

宇部市が様式等の性別等見直し行う

 県議会環境福祉委員会の県外視察で、数日ブログの更新が出来ませんでした。今日から再開します。

 時田宇部市議を通じて、宇部市人権・男女共同参画推進課が昨年度行った「人権尊重の視点に立った様式等の見直しについて」の取り組み状況についての資料を入手しました。

 宇部市人権・男女共同参画推進課は、昨年度宇部市の発行する各種証明書871件について人権尊重の視点に立った申請書の様式及び書類の記載事項について調査・点検を行ってきました。

 その内、不必要な事項の恐れがある様式等が404件あることが分かりました。

 その内、法令等に規定があるなど、必要と認められる375件以外の29件の見直しを行いました。

 内訳は以下の通りです。(課名 事業名 改正対象項目)

 ①政策調整課 クラウドファンディング事業申込書 性別、生年月日

 ②ときわ公園課 宇部市ときわ公園サポーター制度ボランティアサポーター登録申請書 性別

 ③市民課 印鑑登録証明書交付申請書 性別

 ④市民課 印鑑登録証明書 性別

 ⑤市民課 住民票の写し等交付請求書 性別

 ⑥市民課 広域交付住民票交付請求書 性別

 ⑦市民課 電話予約による住民票交付請求書 性別

 ⑧市民課 電話予約による印鑑登録証明書交付請求書 性別

 ⑨市民課 うべ電子申請サービス(住民票の写し交付) 性別

 ⑩市民課 うべ電子申請サービス(印鑑登録証明書の写しの交付) 性別

 ⑪市民課 住民票記載事項証明書 性別

 ⑫高齢者総合支援課 宇部市配食サービス事業申請書 性別

 ⑬高齢者総合支援課 宇部市ねたきり高齢者等おむつ費用助成申請書 性別

 ⑭高齢者総合支援課 障害者控除対象者認定申請書 性別

 ⑮高齢者総合支援課 障害者控除対象者認定書 性別

 ⑯高齢者総合支援課 「ちょこっと」活躍登録申込用紙 性別

 ⑰高齢者総合支援課 介護保険居宅介護(介護予防)住宅改修費支援申請書 性別

 ⑱高齢者総合支援課 介護保険居宅介護(介護要望福祉用具購入費支給申請書 性別

 ⑲高齢者総合支援課 社会福祉法人等利用者負担軽減対象認定申請書 性別、世帯構成、世帯の課税状況、預金残高

 ⑳高齢者総合支援課 介護保険料減免・徴収猶予申請書 性別、収入、家族の収入状況

 ㉑健康増進課 宇部市健康づくりサポートバンク登録申請書 性別

 ㉒健康増進課 宇部市健康づくりサポーターバンク登録取消変更申請書 性別

 ㉓健康増進課 がん患者のためのウィッグ購入費助成金交付申請書兼請求書 性別

 ㉔保険年金課 宇部市国民健康保険外来人間ドック施設利用申込書 世帯主、続柄

 ㉕保険年金課 後期高齢者医療納付方法変更申請書 続柄

 ㉖保険年金課 第三者の行為による被害届 続柄、職業

 ㉗こども・若者応援課 宇部市病児。病後児保育料減免申請書 性別

 ㉘こども・若者応援課 宇部市学習支援事業「きらめき学習会」参加申込書 性別

 ㉙北部地域振興課 宅地分譲申込書 家族の状況

 宇部市が人権尊重の視点に立って様式等の見なおしを行ったことを私は評価したいと思います。

 県議として、山口県が人権尊重の視点に立って様式等の見直しを全面的に行うことを強く要請したいと思います。

 この点で必要な発言も行っていきたいと思っています。

 この問題に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

県営住宅の保証人について

 県営住宅の保証人に関する相談を受け、少し調べてみました。

 山口県のHPから、「山口県営住宅 入居から退去まで」の「入居時の手続き」には、保証人について次のように書かれています。

 「請書の連帯保証人は、入居者と同程度以上の収入のある方2名を選んでください。」

 昨日、宇部市営住宅の担当者に市営住宅の保証人についてお聞きすると、「昨年1月より条例改正により、保証人は一人となった。県外在住でも大丈夫だ。」と答えました。

 公営住宅の保証人について国はどう考えているのでしょう。

 国土交通省住宅局住宅総合整備課長が、昨年2月23日に都道府県知事などに「公営住宅管理の適正な執行について」という通知を発出しています。

 通知はまず、こう書いています。

 「総務省の『公的住宅の供給等に関する行政評価・監視』において、国土交通省に対し、公営住宅への入居希望者及び入居者に対する的確な対応等についての勧告がなされた」

 総務省の勧告の内、保証人について通知はこう書いています。

 「公営住宅の入居希望者の円滑な入居の促進を図る観点から、保証人の確保が困難な者に対する支援を充実させるため、国土交通省において、事業主体における保証人の確保に関する実態を的確に把握するとともに、事業主体に対し、特例措置や法人保障に関する必要な情報提供等を行う」

 その上で、通知は次のように書いています。

 「真に住宅に困窮する低所得者に対して的確に公営住宅を提供できるよう、保証人の確保が困難な公営住宅の入居希望者について、円滑な入居が図られるよう特段の配慮をお願いいたします。」

 更に、昨年3月30日には、国土交通省住宅局長が都道府県知事などに対し「『公営住宅管理標準条例(案)について』の改正について』という通知を発出しています。

 通知は、「標準条例(案)」改正の理由について、こう書いています。

 「民報の一部を改正する法律におる債権関係の規定の見直しや単身高齢者の増加など公営住宅を取り巻く最近の状況等を踏まえ」

 通知は、そのことを踏まえ、保証人についてこう書いています。

 「今般の民法改正による債権関係の規定の見直しや単身高齢者の増加等を踏まえ、今後、公営住宅の入居に際し、保証人を確保することがより一層困難になることが懸念されるところ、保証人を確保できないために公営住宅に入居できないといった事態が生じることがないよう、保証人に関する規定を削除する」

 私は、国土交通省住宅局長の通知からすれば、山口県が県営住宅の請書において連帯保証人二人の選出を求めるというのは、見直しが求められるものだと思いました。

 今後、山口県の見直しの検討状況を調査し、皆さんにもその結果をご報告したいと思います。

 公営住宅の保証人について皆さんはどうお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。

保育園の副食費が実費徴収化へ

 昨日のしんぶん赤旗「日刊紙」は、10月から実施される保育園の無償化にあたり、副食費について次のように報じました。

 「10月から実施される3~5歳児の無償化に伴う給食費(副食費)の実費徴収化によって、市町村が保育所などに払う3~5歳の子ども一人当たりの基本的な運営費が、実質的に月額約600円引き下げられることが明らかになりました。標準的な定員90人の保育園で年間60万円以上の減収です。」「内閣府が22日に自治体に送付した『10月からの特定教育・保育の実費告示案』で示しました。内閣府は同告示案で、保育所の3~5歳児の公定価格を5090円引き下げると通知。認定こども園など新たに副食費を実費徴収する施設も同様です。引き下げは、これまで公定価格の一般生活費に含まれてきた副食費の費用を、実費徴収化に伴って削除したたためです。一方、内閣府は、副食費の実費徴収の目安を4500円とし、副食費の免除対象者に実費相当分として支払われる副食費徴収免除加算も4500円としています。これまで公定価格に含めていた副食費の費用を5090円削除するのに、副食費の実費徴収の目安は4500円にとどまるため、保育所などが副食費や教材にあてる一般生活費は実質的に600円のマイナスとなるのです。」

 この点について田村智子参議院議員は「子どもの処遇や職員の労働条件を直撃する基本単価の削減は許されません。内閣府は加算の拡充で減収に対応できるとしていすが、そもそも栄養士などの配置を充実させるための加算であり、子どもの生活に関わる単価を削減の対象にするというのはひどい言い訳です。」とコメントしています。

 保育の無償化に伴う給食費の実費徴収化は、保育無償化の影の部分です。

 運営費の月額600円削減は重大な問題です。

 今日の「日刊紙」には、全国の自治体で給食費の滞納を児童手当から徴収する動きが進んでいることが報じられています。

 保育全体に光が当たる体制整備が求められています。

 これら問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

防衛省が来年度概算要求決定

 防衛省は、30日、2020年度軍事費の概算要求を決定しました。

 昨日のしんぶん赤旗「日刊紙」より、概要と、山口県関連の予算状況を見てみたいと思います。

 まず、概要についてしんぶん赤旗はこう報じました。

 「総額は5兆3223億円と過去最大になりました。19年度当初予算比で648億円、1.2%増。第二次安倍政権発足後の13年度から8年連続で前年度を上回り、15年度から6年連続で過去最大を更新し、国民の暮らしを犠牲にした大軍拡路線を強行しようとしています。」

 山陽小野田市に宇宙監視レーダーが建設されようとしていますが、概算要求の宇宙関連についてしんぶん赤旗は次のように報じています。

 「概算要求は、従来の陸海空に宇宙、サイバー、電磁波を加えた『領域横断作戦』を強調。新たな領域まで『戦場』を広げようとしています。計524億円をつけた宇宙分野では、『宇宙利用の優位を確保するため』として、航空自衛隊に約20人の『宇宙作戦隊(仮称)』を新設。能力強化などに向けた費用40億円のなかには、「相手方の指揮統制・情報通信を妨げる能力』に関する調査研究が含まれています。米軍は29日、新たな統合軍として「宇宙軍』を創設。中国やロシアに対して、宇宙空間での軍事的優位性を確保する狙いです。自衛隊の動きは、これを補完するものです。」

 「我が国の防衛と予算」(来年度の概算要求の概要)を見ると、「領域横断作戦に必要な能力の強化における優先項目」が最初の項目で、その第一が「宇宙・サイバー・電磁波の領域における能力の獲得・強化」であり、その第一が、宇宙領域における能力強化」です。

 新年度、防衛省は並々ならぬ想いで、「宇宙領域における能力強化」に取り組もうとしていることが伺えます。

 概算要求の概要書に、「宇宙状況監視(SSA)システムの取得(154億)があります。山陽小野田市に建設されようとしているレーダー基地は、宇宙状況監視システムの重要な施設の一つに位置付けられています。

 最後に萩市の陸上自衛隊むつみ演習場を「適地」として秋田市とともに設置を進めようとしているイージス・アショアについてです。

 しんぶん赤旗「日刊紙」はこう報じています。

 「防衛省は2020年度軍事費の概算要求で、陸上配備型ミサイル迎撃システム『イージス・アショア』導入の関連経費122億円を計上しました。内訳は、ミサイル垂直発射装置(VLS)の取得に103億円、人材育成や調査などのその他の関連経費として19億円となっています。『イージス・アショア』配備をめぐっては、秋田県の陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)、山口県の陸自むつみ演習場(萩市)を『適地』とした調査結果の数値に誤りがあるなど、ずさんな対応が明らかになり、防衛省は再調査を余儀なくされました。配備反対の世論は高まり、7月の参院選では、秋田選挙区で配備反対を訴えた野党統一候補の寺田静氏が勝利しました。こうした事態を受け、防衛省は概算要求で『特定の配備地を前提とする経費は計上しない』としました。岩屋防衛相は再調査を『ゼロベース(白紙)で行う』(27日)と述べましたが『秋田、山口ありき』で進めているのは明らかです。生活や健康、環境への影響に対する不安や、『いまの平穏な暮らしを続けたい』といった声を無視し、トランプ米政権の要求最優先の姿勢に、住民らの怒りがさらに強まるのは必至です。」

 山陽小野田市に建設されようとしている宇宙監視レーダーは、基本設計が行われているものの、実際のレーダーは決まっておらず、その具体的な電磁波の影響は未定だと防衛省の職員は、住民説明会で述べました。

 イージス・アショアは、今年度、ロッキード・マーチン社からレーダーを購入する予算が計上されていると防衛省の職員は、党県議団とのレクチャーで述べました。

 更に、防衛省は来年度、ミサイル発射装置や人材育成費なども要求しているのです。

 岩屋防衛大臣は、7月3日、山口県庁で「ご理解がないうちに配備先を前提にしたような予算の計上はしないという方針」と述べました。

 住民の反対の声の中、「適地調査の再調査」がこれから行われようとしている中、岩屋大臣が「ゼロベース」で再調査を行うと発言した中、イージス・アショアに係る装備品並びに人材育成費を防衛省が概算要求に入れることは、まさに「秋田、山口ありき」と言わなければなりません。

 阿武町で最初にイージス・アショア反対の声を挙げた女性グループの願いは「いまの平穏な暮らしを続けたい」でした。

 これらの想いを踏みにじる防衛省によるイージス・アショアに関する予算の概算要求は許されません。

 防衛省は、宇宙監視の強化やイージス・アショア配備に向けた予算を概算要求することを決定しました。

 皆さんはこのことをどのようにお考えですか。ご意見をお聞かせ下さい。

 

日本共産党県議団が省庁レクチャー

 日本共産党県議団は、29日、中国ブロック事務所および志位和夫衆議院議員事務所を通じて、省庁レクチャーを行いました。

 イージス・アショアの問題でのレクチャーには、大平よしのぶ前衆議院議員が同席しました。

政府レクチャー

防衛省レクチャー左から大平・木佐木・藤本各氏

 テーマの第一は、上関原発問題についてです。

 県議団は「原発の再稼働の審査に関わって、『敷地内及び敷地周辺の地質・地質構造調査に係る審査ガイド』(2013年6月)で『鉱物脈法』を採用した経緯」などをたずねました。

 原子力規制庁の小林主任技術研究調査官は「鉱物脈法は、2011年4月11日の福島県で発生した浜通り地震以降注目されてきた。2013年3月11日の東日本大震災以降、2014年川内原発、2015年高浜原発、2015年伊方原発の審査書で鉱物脈法が適用されている。」

 私は、「中国電力は、今年5月に鉱物脈法での海上ボーリング調査を行うこととし、この事が、今年7月までに埋め立てが竣功できなかった理由になっている。県は中電のこの説明を持って『工事期間内に竣工できななかった合理的な理由がある』と認めた。そして、鉱物脈法での海上ボーリングの必要性から、延長期間を2023年1月としている。県は中電の説明を『十分な理由がある』として、延長を許可した。鉱物脈法は、2013年以降は調査の定説になっていることは理解できたが、中国電力が、2019年の今、鉱物脈法による海上ボーリングが出来なかったことを竣工できなかった理由に挙げ、県がそれを認める理由が納得できない。」と感想を述べました。

 県議団は、「原発の新設に係る『新規制基準』は定められたのか」をたずねました。

 正岡原子力規制庁管理官補佐は「新規制基準は、既設の原発を前提に設定されたもの。原発の新設についての基準は、現時点で検討すらしていない。上関の原発の審査は3.11後、行われていない。」と答えました。

 安倍政権は、「原発の新増設は現時点で考えていない」などと表明しながら、「上関原発の重要電源開発地点の指定は有効」ともしています。

 安倍政権の原発の新増設の政策はダブルスタンダートなのだと感じました。

 安倍政権は、「原発の新増設は行わない」ことを鮮明にし、上関原発の重要電源開発地点の指定を解除すべきです。

 イージス・アショアの問題では、私は、「秋田と山口はセットなのか」問いただしました。

 防衛省の担当者は、「セットである」と答えました。

 宇宙監視レーダー問題について私は、「ドクターヘリの影響について」問いただしました。

 防衛省の担当者は「影響が出ないよう、今後関係機関と協議していく」と答えました。

 防衛省は、住民に丁寧に説明するとしながら「結論は変えない」姿勢ではなく、「ゼロベース」で住民に真摯に向き合う姿勢を持つべきだと感じました。

イージス・アショア配備撤回求める住民の会らが申し入れ

 本日、「むつみ演習場周辺の水・環境に関わる地元住民一同(7団体91名)」(太田一久発起人)と「イージス・アショア配備計画の撤回を求める住民の会」(森上雅昭代表)が、森田中国四国防衛局長に7項目の申し入れを行いました。

 また、「イージスふあんクラブ」事務局の麻田さんと安藤さんは、全県説明会の開催を求める申し入れを森田中国四国防衛局長に行いました。

 本日は、「イージス・アショア配備計画の撤回を求める住民の会」などが、7月23日に申し入れた内容について中国四国防衛局むつみ現地連絡所の佐々木所長から回答が行われました。

 この申し入れには、私と中島・戸倉県議が参加しました。

住民の会イージス申し入れ

下各地から多くの住民が参加し申し入れました 

 質問項目の一つに「地質・測量調査、水分調査の解析に『GETFLOWS』を使用した理由を求める。どういう会社なのか。どういうシミュレーションなのか。」があり、佐々木所長は「地下水のシミュレーションなどにこのシステムを使用した」などと答えました。

 これに対して、君波山口大学名誉教授は、防衛省が示した今年5月の資料の33ページについて「透水層に達したボーリング調査が行われたのか」と質問しました。これに、中国四国防衛局調達部堤土木課長は「建物を基地を支える地盤を調べるボーリング調査を行った。透水層まで到達するボーリング調査は行っていない。」と答えました。

 君波さんは、「ならば防衛省が資料で示した『地下水に影響を与えることはありません。」という結論を検証できない。」と再度質問しました。

 堤課長は、「これまでに調査したもの内、精査して開示できるものは開示するよう準備をすすめている」と答えました。

 私は、「君波先生が指摘をされた透水層を確認するボーリング調査など、防衛省の結論を検証する上で必要な調査は新たに行うべきではないか」と質しました。

 堤課長は「新たな調査の必要性が指摘された点については、上級機関と相談したい」と答えました。

 28日、防衛省は、むつみ演習場にイージス・アショアを設置するための資料の再調査について西台の標高の実測調査を行うことを明らかにしました。

 再調査が必要な点は、標高問題だけではありません。地下水の問題では、君波先生を始め専門家や住民の方から様々な指摘が行われています。

 防衛省は、必要な地下水等の再調査を行うべきです。

 更に、この間の交渉の中で、防衛省が、地下水の年代別調査の結果など公開を約束している資料がいくつかあります。

 防衛省は「作業が整えば開示する」との答弁を繰り返しましたが、開示を約束した資料は、早急に開示すべきです。

 引き続き、イージス・アショアに対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。