数日前、玄侑宗久さんがラジオのインタビューで発言されていました。
玄侑さんは、福島県三春町在住です。
震災当時、長編小説を書き始めたところだったそうです。
その後は、この作品を書き進めてはいないと玄侑さん。
「原発問題を中心に震災と向き合い、多くの情報を発信している」と公式サイトのプロフィールにあります。
「原子力村の大罪」という本にも名を連ねている玄侑さん。少し作品が読んでみたくなり、「龍の棲む家」を読んでいます。
父が痴呆症となり、次男の幹夫が介護する日々を綴った物語です。
散歩中に知り合った介護のプロの佳代子が良い役割を果たしています。
「自分がいつでも負担をかける加害者で、相手が被害者であることに、あるとき耐えられなくなって、その必死な心の表現として、きっと妄想は発動するんです」と佳代子。
佳代子は、この関係を逆転させるために、父から書道を習いはじめます。
「お習字を習うことで、父さんもお世話する側にまわれるから、お世話される一方じゃなくなるし、それでバランスがとれるってこと?」と幹夫が佳代子に問い直します。
大切な視点だと納得しました。
玄侑さんは、現役の僧侶でもあります。
「誰でも無限の道に通じる過剰があるかもれないと思った」など難解な表現が出てきます。
この難解を難解として心に留めておくことができるのも玄侑さんの小説の特徴なのかも知れません。
被災地からの玄侑さんの情報。芥川賞作家としての玄侑さんの作品。
これから玄侑さんの文章に注目していきたいと思います。玄侑ファンの皆さん。どの作品がお薦めですか。
それにしても玄侑さんの文章は、読むだけで心が穏やかになるような気持ちになるのは私だけでしょうか。
大切な作家と出会えた嬉しい一日でした。
書店で、「おすすめ文庫王国2010-2011」エンターテーメント部門第一位という帯に魅かれ、沼田まほかるさんの「猫鳴り」を読みました。
1章は、子どもを流産した夫婦が猫を拾う物語。2章は、不登校になった中学生が猫を育てはじめる物語。
3章は、初老の男性が老猫を看取る物語。
通して感じたのは、作家の猫の描写の確かさした。
同時に、それぞれの章の人物描写の巧みさです。
1章の子どもを流産した母の切なさ。2章の不登校の男子中学生の心の闇。3章の初老の男性の不安と喜び。
特に、男子中学生の心の闇は、当事者でしかわからないような心の襞を照らしているようでした。
沼田まほかるさんは、1948年生まれといいますから、現在63歳の作家さんです。
主婦、僧侶、会社経営を経て50代でテビューとあります。
僧侶の経験からか、「悪人正機」の思想が垣間見れるようです。
1章の母は、実は、子猫を何度も捨てにいきます。2章の中学生は、幼児を殺そうとします。
それでも、人間は救われる存在なんだと説いているようです。
3章の男性は、20歳の猫を看取りますが、猫に「ダイジョウブ、スベテ、ダイジョウブ」と諭されます。
この本は、最初は、心がズキズキ傷みますが、最後になるほど浄化されるような気持ちになるものでした。
20歳の猫の話を読んで、私が、生まれた時から我が家にいた「チコ」という猫の事を想い出しました。
チコは、次姉と同じ年だったと思います。次姉が高校生の時に亡くなりましたので、17歳位は生きたのではないでしょうか。
私が小学生の頃は、傷だらけ、泥だらけで帰ってきたことを想い出します。
最期は、農業用倉庫の中で、首をもたげ遠くを見るような仕草をしたことを覚えています。
今、我が家にも「チョロ」がいます。少し前に、あわや下半身不随かと思われる怪我をしましたが、奇跡的に後遺症もなく元気になりました。
三男が小学校に上がったころから我が家にいますので、ただ今4歳。
これからも、チョロと我が家の一員として仲よく暮らしていけたらと思います。
今、沼田まほかるさんの「ユリゴコロ」を読んでいます。
8月議会も終わり、朝晩少し涼しくなってきました。この秋は、沼田まほかる作品に浸りたいと思っています。
沼田ファンの皆さん。お薦めの作品をお教え下さい。
今日で、県議会8月定例会が閉幕しました。
本日は、まず、議案の採択が行われました。
日本共産党県議団を代表して木佐木議員が反対討論を行いました。
反対した議案の第一は、平成23年度の建設事業に要する経費に関し市町が負担すべき金額、すなわち県事業負担金の金額を定めるものです。
全国では、新潟、和歌山、福岡の3県で県事業負担金が原則廃止されています。山口県でも早急に廃止すべきです。
第二は、県税賦課徴収条例の一部を改正する条例です。
今回の改定は、大資産家に対する証券優遇税制を温存しています。また、納税者に対する罰則の強化が盛り込まれています。
第三は、徳山下松港廃棄物埋立護岸築造工事の請負契約の締結に関するものです。
この廃棄物埋立護岸は、新南陽地区で行われる泊地浚渫によって生じる土砂の受け入れ先を確保することが主な目的とされ、浚渫に115億円、埋立護岸に280億円、合計395億円の巨費が投じられる大型事業です。年間入港隻数が数%にすぎない大型船舶の利便性を向上させるために、海底を掘り下げ、その土砂の捨て場をつくるために護岸をつくる、こんなやり方はやめる時です。
その後、決算特別委員会と企業会計決算特別委員会の正副委員長の互選が行われました。
その結果、決算特別委員長に自民党の二木議員、副委員長に自民党の吉田議員が選ばれました。
そして、企業会計決算特別委員長に私、副委員長に自民党の星出議員が選ばれました。
私は、過去、人口減少問題対策特別委員会委員長を務めたことがあり、委員長は二回目です。
病院が独立行政法人化された関係で、実は、企業会計決算特別委員会は今回が最後になるようです。
有終の美を飾るべく、活発な委員会になるように委員長としての役割をしっかり果たしていきたいと思います。
私も両会計についてしっかり学び、準備をして委員会の運営にあたりたいと思います。
引き続き県政全般に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
今日、宇部市吉部船津の住民の方から、県道美祢小郡線の環境整備をとの要望を受けました。
早速、県宇部土木建築事務所に出向いて要望を伝えました。
第一は、草刈りについてです。
厚東川の西側、吉部側は、今日、草刈りが行われていました。
小野側は、来週から草刈りが行われる予定だという事でした。
草がガードレールを超えて生えてきています。
草が道路脇の白線を超えて生えてきています。
第二は、法面が崩れかかっているところが放置されている問題です。
担当者は、認識しているとのことでした。
工事が行われた法面の脇が崩れかかっています。
中山間地域の環境改善に向けて引き続きがんばっていきます。
皆さんの要望をお寄せ下さい。
今日、三男を常盤公園スポーツ広場でのサッカー教室に送り、私は、ときわ公園周遊園路を走りました。
常盤湖北側のスポーツ広場を出発し、1周が5.7キロです。ジョギングを再開して、1ヶ月半。久しぶりに本気で走りました。
今日は熱い一日でしたが、湖の西側を夕方走れば、ほぼ日陰の中を走ることが出来ます。白鳥大橋までは、木のチップを敷き詰めた道が心地よかったです。
北側から望む常盤湖。鳥の姿がないのが残念ですが。
圧巻は、野外彫刻美術館の周辺です。有名な彫刻の間を走る気持ちは格別です。
宇部市を代表する「蟻の城」の下を走りました。
橋を渡り、湖東岸です。湖水ホールの下を過ぎ、東岸も林の中を走れるので快適です。
ゴールのスポーツ広場が近づいてきました。
三男が皆と一緒にサッカーをしています。
一周回ってみると、三男は走りまわっていました。
この湖水周遊の道は、美しい位本の歩きたくなるみち500選に選ばれた道でした。
常盤公園周遊の道を初めて走った感想は爽快でした。
この道は、歩きたくなるみち500選に選ばれました。
毎週水曜日が楽しみになりました。大雨の時以外は、ジョギングをしながらサッカー教室に通う子どもを待とうと思います。
今日は、いい汗を流しました。