今日、県議会地域商工委員会の二日目の審議が終わりました。
今日も原発問題の質疑を行いました。
第一は、経済産業大臣の発言です。昨日、新しく就任した鉢呂経済産業大臣がインタビューで、上関原子力発電所について「計画段階のものを新たに建設するのは困難だ」と述べ、事業中止を含め検討する方針を示したと報道された問題について質疑しました。
私は、経済産業大臣の発言について国に真意を確認するのかと質しました。
末永商政課長は、「タイミングを見極めながら国に真意は確認したい」と答えました。
第二は、昨日、上関町議会で、「原発財源なしの街づくりも視野に入れた町づくりを協議する会議を秋以降設置する」ことが明らかになった問題です。
私は、会議の立ち上げに向けて上関町から何らかの要請を県は受けたのか質しました。
末永商政課長は、「要請は受けていない」と答えました。
私は、上関町が原発財源に頼らない街づくりの検討を開始したことを受け、県として、この方向で、上関町をどのように支えることができるのかの検討を開始すべきだと質しました。
末永商政課長は、「上関町で検討が始められたばかりである。現時点では、その動向を見守っていきたい」と答えました。
次に私は、岩国錦帯橋空港について質問しました。
先日、地域商工委員会の県内視察で、岩国錦帯橋空港の建設現場を視察しました。
旅客ターミナルビルの建設は着手されていませんでした。私は、ターミナルビルの事業着手の見通しを質しました。
松田民間空港再開推進室次長は、「10月に入札が行われ、その後、工事が開始されると聞いている」と答えました。
また、工期については、約1年だと聞いていると答えました。
松田室次長は、「ターミナルビルの完成を待って開港することになる」との認識を示しました。
その上で、私は、「県は、開港を来年度の早い時期と言っているが、今まで聞いた状況を総合すると、早くて秋以降になる状況ではないか」と質しました。
工藤室長は「空港を許可する国土交通省は、現時点で開港時期を明らかにしていない。県としては、来年度のできるだけ早い時期の開港をお願いしているところだ」と答えました。
最後に、離島振興の問題を取り上げました。
私は、高齢化率100%の島が県内に黒島、櫃島の2島ある事実などを指摘し、来年度で最終年を迎える県離島振興計画を更新する作業の進捗状況を質しました。
中村中山間地域づくり推進室次長は、「10年ごとに計画を更新している。次期更新に向けて国から現時点で具体的な指示は受けていない。国の指示が出次第、25年度から10年間の離島振興計画を策定する作業に入りたい」と答えました。
今回の委員会においても様々な問題を取り上げました。二日間の委員会での審議を終えて少しほっとしています。
閉会するまでが議会です。 引き続いて、県政に関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
地域商工委員会の一日目の審議が終わりました。
私は、上関原発問題について質疑を行いました。
質疑を行った第一は、2日の記者会見での野田総理の発言についてです。
野田総理は、記者会見で、原発の新設について「建設予定は14基あるが、新たにつくるのは現実的に困難だ」と述べました。
このコメントについて、二井知事は、マスコミの取材に「今回の発言によって、上関原発がどうなるのか(国に)確かめたい」と答えたとの報道がありました。
これに清水理事などは、タイミングは見極めながら「国に確認していく」と答えました。
また、国のエネルギー基本計画の見直し作業をしっかり見守っていくことを強調しました。
次に、「やらせメール問題」を発端にした問題に対する国への要請についてです。
我が党の木佐木議員の一般質問に、二井知事は、「九州電力のいわゆる『やらせメール問題』を発端に、県民の間には、国や事業者に対する不信感が生じており、国は、その解決に向けて責任ある対応をすべきと考えているので、その旨を国に要請してまいりたい」と答えました。
私は、いつ国に要請するのか質しました。県商政課長は、「議会終了後速やかに国に要請したい」と答えました。
1987年の上関町長選挙をめぐり、中国電力が関与し発生した架空転入事件についても質疑しました。
二井知事は、木佐木議員の一般質問に対し、「詳細な経過や判決の内容を承知しておりませんので、答弁は差し控えさせていただく」と答えました。
私は、1988年2月県議会で、この問題をめぐって質問が行われ、当時の総務部長らが「まことに遺憾」などと答弁していた事実を示し、知事の答弁は不誠実なものと批判しました。
清水理事は、「1988年の議会でのやり取りは、書類送検を受けてのもの。当時の参与員と同じ認識は持っている」と答えました。
私は、原発をめぐる意見書が県に寄せられている問題で、意見書の要請に基づいて国に要望をどうしたか質問しました。
商政課長は、全国知事会を通じて国に要請したと答えました。
私は、全国知事会の要請文に照らし、原子力への監視体制の強化を求める要望は不十分だと指摘しました。
この点は、県の意見書でも指摘している問題であり、今からでも国に要望を行うべきだと指摘しました。
商政課長は、「国が(仮称)原子力安全庁の設置を閣議決定」したことなどから新たに要請する考えがないと答えました。
今日は、原発をめぐる質疑を集中的に行いました。明日は、幅広い問題を様々議論していきたいと思っています。
県政に関わる様々なご意見を引き続きお聞かせ下さい。
小説「神様のカルテ」は、出版直後に読んで、一気に虜になりました。
「神様のカルテ2」も読み、コミック版「神様のカルテ」も読んでいます。
そして、今日、映画「神様のカルテ」を観ました。
小説も、コミックも、映画も、このような作品に多くの方々が感動できる日本は、捨てたもんじゃない。この事を痛感します。
今日も、宇部のシネコンの映画館では、一番大きなスクリーンの部屋でした。
大きなスクリーンに何度も涙しました。
主演の一止役の桜井翔さんが良かったですね。多忙な青年医師役を飄々と熱く演じていました。
古狸役の柄本明さんもさすがですね。一止の将来を、広い心で応援している姿が、しみじみと深く演じられていました。
医療とは何か、生きるとは何か、深く考えさせる映画でした。
冒頭紹介したように小説は、「神様のカルテ2」と続いています。大ヒットのようですので、きっとこの映画はシリーズ化するでしょう。
今回、古狐先生が登場していないのが残念でしたが、次回作を期待しています。
映画は本当にいいですね。
さあ、明日から委員会審議です。
昨日、野田首相が記者会見で、原発の新設について「建設予定は14基あるが、新たにつくるのは現実的に困難だ」と発言しました。
私は、移動中の車の中のラジオでこの記者会見を聞きました。そして、夜のKRYのニュースで取り上げているのを観ました。
更に、この発言が今朝の中国新聞に詳しく触れられています。
原発の新増設が14基。首相の発言が、増設を含むのかどうか微妙ですが、新設が含まれていることは当然の発言だと思います。
日本共産党の志位委員長は、3月31日に菅直人首相に原発の新増設中止を要請しました。
菅首相は、「白紙というか、見直しも含めて検討する」と答えました。この立場が野田首相に引き継がれたことが明らかになりました。
現在、国のエネルギー基本計画の見直しが行われています。
私は、7月28日、全労連などが取り組んだ原発ゼロを目指す経済産業省への要請行動に参加し、資源エネルギー庁の職員と懇談する機会がありました。
原子力政策課の松田氏は、国のエネルギー基本計画の見直しの内容について「原発の依存度は下がると考えている」と答えました。
原発の依存度を下げるために、原発の新設を認めないことは当然だと思います。
山口県議会でも県内の多くの市町議会でも原発の少なくとも新設は中止ないし凍結を国に要望しています。
国は、一日も早く、エネルギー基本計画の見直しの内容を明らかにし、原発の少なくとも新設を認めない方針を明確に示すべきです。
山口県としても国にそのことを強く要請すべきです。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
本日、午後、一般質問で登壇しました。
いくつかの点で、前向きの答弁がありました。
第一は、県としてバイオマス活用推進計画を策定するとの方向性が示されたことです。
松永農林水産部長が、「策定の方向で検討に入る」と明確に答弁しました。
第二は、新年度に向けて死亡時画像診断システムの導入に向けての検討が行われる方向性が示されたことです。
渡辺健康福祉部長が、「導入の可否を含めて検討に入る」と明確に答弁しました。
この二つの問題とも、ヒヤリングの段階では紆余曲折ありましたが、一定の方向性が示され、質問者として喜んでいます。
更に、教職員評価の問題で、改善が図られました。
22年度の評価が本人に開示されるのが年度をまたいでいましたが、田辺教育長は、「今年度から、教職員評価は年度内に完了するように改善を図った」ことを明らかにしました。
山口宇部道路で、土の密度試験の偽装があったのではないかという点についても質問しました。
県土木建築部長が、当時、写真の偽装があったことを認めました。また、業者に対して文書による注意を行ったことを認めました。
しかし、指摘されているのは、写真の偽装ではなく、土の密度試験そのものの偽装があったのではないかというものです。
県土木建築部長は、「当時も適切な調査や対応が行われていると考えおり、新たな調査を行うことは考えていない」と答えました。
一方で、県土木建築部長は、県として、新聞社に情報提供した元職員に事情を聴取したことを認めました。
その元職員は、あくまでも土の密度試験の偽装があったと証言している訳ですので、やはり、県としての全面的な再調査が必要だと思います。
残念だったのは、中等度難聴児への補聴器助成です。知事に5千筆を超える署名が提出されており、私としては、是非とも前向きの回答を引き出したいと考えていましたが、渡辺健康福祉部長は、「制度改善を国に要望する」と回答するに留まりました。引き続き要望を続けていこうと思います。
今回も多くの問題を議会に反映できたことを嬉しく思います。
色々反省点もありますが、自分としては落ち着いて質問できたのではないかと思っています。
引き続き、来週からの委員会の準備です。県政に関わる皆さんのご要望を引き続き私にお教え下さい。
富山大学名誉教授の横山泰行さんの「『のび太』という生きかた」という本が静かなブームだということで読んでいます。
この本は、このような文章ではじまります。
「のびたは、クラスでいちばん美人のしずかちゃんと結婚し、(中略)なぜ、ダメな奴の代名詞、のびたの夢ばかりが叶うのでしょう?」
この本には「のび太メソッド」の内容が詳しく書かれています。
皆さん、なぜ、ドラえもんがのび太のところにやってきたか知っていますか。
などなど、「ドラえもん」を熟知した横山先生ならではの引用が続きます。
横山先生は、ドラえもん学コロキアムの主宰者です。
コロキアムとは、一定の題目のもとに専門家も加わって行う「研究会」や「セミナー」という意味です。
横山先生は、ロンドン・シャーロック・ホームズ協会を参考に、「ドラえもん学」を構築しました。
「ドラえもん学」の正典があるのも驚きました。
てんとう虫コミックの第1巻から第45巻と、大長編ドラえもん第1巻から第17巻が正典となっています。
私は、縁あって、昔ばなし大学宇部教室を受講しています。主宰されている小澤先生は、グリム童話研究の世界的権威。
小澤先生のお話を聞いている時に、「シンデレラ」などのグリム童話の数々が次々に出てきます。
私は、横山先生の本の中で出てくるドラえもんの短編を例に語られる話と小澤先生がグリムの短編を例に語られる話がダブりました。
「学問」とは面白いものですね。
ドラえもん学の正典「大長編ドラえもん第14巻(のび太と夢玄三銃士)」の横山先生の解説は胸を打たれました。
「のび太は、ドラえもんから竜を殺すことを催促されますが、のび太は、『こんな秘境でひっそり生きている竜を、殺す権利なんてだれにもない!」と強く主張し、殺害を拒絶してしまいます。」
竜は「もうきみたちに危害を加えるつもりはないと断言しました」。
憎しみの連鎖では平和は到来しないことをドラえもんから学びました。
我が家では、10年以上、映画「ドラえもん」を観続けています。
「ドラえもん学」の正典と横山先生の本に学びながら「のび太メソッド」を習得したいと思いました。
いよいよ明日は、一般質問です。一つでも多くの県民の願いが議会に届くように力を尽くしたいと思います。