議員日誌

厚生委員会で環境生活部の質疑行う

 昨日は、厚生委員会の一日目、環境生活部の審議が行われました。昨日の審議で、私が、この間、委員会等で主張してきたことが前進してきていることを実感しました。そう感じる第一は、「循環型社会形成推進条例」の改正が、本議会に提案されている点です。私は、フェロシルトという県外廃棄物が山陽小野田市に搬入される問題を取り上げ、県外廃物のチェック体制の強化を主張してきました。今回改正された条例案には、①県外廃棄物を搬入しようとする事業者に直接、届出を提出させる②届出等の手続きをせず搬入した業者に勧告が出せるが、更に今回の改正で、勧告に従わなかった事業者の勧告内容を公表することができる規定などが加わりました。私は、県外廃棄物が処分される地域の自治体や住民などの同意の必要性なのではないかなども委員会で主張してきましたが、今回の改正の前進面は率直に認めたいと思います。

 二つ目は、アルゼンチンアリ対策です。私が住む宇部市でもアルゼンチンアリの生息が確認され、問題が県内で広がり重大となっています。さて、昨日の委員会で、山口県や広島県などでつくるアルゼンチンアリ対策広域推進協議会が国の外来生物防除事業の交付金を要望していた問題で、先週末、国は交付の内定を通知してきたことが報告されました。日本共産党県議団は国会交渉に参加するなかで国の交付金の情報を収集し、県に申請を提案してきましたが、このことが実りました。今後、この事業が地域で運用されるとどのような効果を上げることができるのか引き続き注視していきたいと思います。

 三つ目は、「食品衛生関係行政処分及び苦情等の処理に関する要領」の改正が明言されたことです。私は、相次いで食中毒等の事案を発生させた事業所への行政処分のあり方を見直すよう提起してきました。その結果、生活衛生課内での検討がすすみ7月以降の早い時期に改訂の内容が公表される見通しであることが表明されました。

 更に、今回の委員会では議論しませんでしたが、4月1日から、山口県産業廃棄物処理施設の設置に関する指導要綱も改訂され施行されました。改訂によって、関係地域に影響を受ける地域を加えるられましたし、関係自治会や関係市町だけでなく周辺自治会や周辺市町にも配慮規定を追加されました。この問題も、美祢市での産業廃棄物処理施設の建設をめぐる問題を委員会で取り上げ要綱の改訂を要望しており、一定の改善が図られたところです。

 しかし、今度の委員会で不十分さを指摘したのは、山口県の地球温暖化対策の取組みです。とりわけ事業者への規制強化について、山口県の取組みの現状は貧弱としかいいようがありません。昨日の朝日新聞には、コンビニの規制の問題が大きく取り上げられていました。また、東京都は、大規模事業所にCO2削減量を義務付け排出権取引を認める条例改正を行いました。私は、山口県として独自に事業者に対しCO2削減を求める方策を具体的に検討するよう強く求めました。

 廃棄物・環境問題は、今後とも大いに取り組んでいきたと思っています。この点での皆さんのご意見を大いにお聞かせください。

 さあ、今日は、健康福祉部の質疑です。引き続きがんばります。

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