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「新年度、中学2、3年が学級の上限35から38へ」との報道について

  16日の中国新聞は、新年度、中学2、3年の1学級の上限が38人になると次のように報じました。
 「山口県教委が2023年度、公立中の2、3年で1学級の生徒数の上限を35人から38人に増やすことが15日、分かった。教員不足が理由で、学級数を減らして強化の未履修を防ぎ、担任を確保する。県教委は『苦渋の決断』としている。中学2、3年の学級は国基準で40人を上限とする。県はきめ細かく指導するため04年度から35人にしていた。教員の志願者減などで学級数を保てなくなる恐れがあり、踏み切った。県教委によると、23年度採用の公立校教員試験の志願者は1967年以降で最小の1065人。志願倍率は2・9倍で2番目に低かった。中学校の志願者も記録が残る01年度以降で最小の296人で、倍率も最も低い3・0倍だった。義務教育課は『生徒がしっかり履修できる学級数などを考えた。24年度は35人に戻したい』としている。この日の県市長会議は首長から『事前に協議し調整するべきだ。しわ寄せが生徒に行かないように』『教員の働き方改革に水を差す』などと憤る声が上がった。」
 宇部西高校の募集停止など高校再編の際にも地元の行政や団体との「事前協議」がなされていないなどの指摘がありましたが、今回も市長会から「事前に協議し調整すべき」との意見が出されたことは、県教委の悪しき体質として改善を強く求めたいと思います。
 記事にある教員志願者が最少だったことは分かりますが、倍率が2倍以上あるわけですから、必要な教員数は採用できたわけですので、なぜ、ここにきて、教員不足となるのか県教委の説明は不十分と言わなければなりません。
 私は、今からでも退職者を補充するなどしてでも、中学校2、3年生の35人学級化を新年度継続するよう強く求めたいと思います。
 国旗半旗掲揚の強制や高校再編問題、そして、今回の問題と、県教委は、子どもたちにしっかり目が向いているのかと指摘せざるを得ない事態が続いています。
 学級の人数を増やすことは、生徒にとっても教師にとっても最悪の選択です。県教委に早急の改善を強く求めたいと思います。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

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