昨日の中国新聞は、上関大橋について次のように報じました。
「山口県上関町の上関大橋で本土の室津側の路面に約20センチの段差が生じた問題で、段差の原因となった鋼材の破断が2006年に対岸の長島側でも発生していたことが24日、分かった。橋を管理する県は15年前の損傷を公表していない。開会中の県議会でも議論を呼びそうだ。長島側の破断は老朽化に伴う補修・補強工事前の06年2月の超音波探傷試験で見つかった。橋桁を垂直につなぎ留める全18本の鋼材のうち7本が破断。室津側では確認されなかった。その後、長島側の橋台のコンクリートを取り除いて半数の9本を調べた結果、全てに腐食が広がっていた。水の浸透が要因とみられる。県は長島側だけケーブル4本を外付けし、橋桁を橋台に固定して補強。当時は交通規制をしていない。室津側を補強しなかった理由を県道路整備課は『目視の点検でも異常がなく、様子を見ていた』とする。室津側の段差は昨年11月14日に発生。全18本の鋼材のうち8本の破断が判明した。腐食などが疑われるとした。桁全体が均一に浮き上がっていることから、残り10本も破断か抜けだしていると推定した。上関大橋は1969年に完成。県は17年度の目視点検で4段階ある健全度で2番目に良好な『予防保全段階』とした。超音波探傷試験は15年前からしておらず、その間に鋼材の浸食が進んだ恐れもある。県は段差の原因や復旧対策について専門家の検討会議を設置。非公開の会合で15年前の鋼材の破断を説明したとするが、報道陣など会議の外部には説明してこなかった。同課は『今回は室津側で起きたことで隠していたわけではない。当時は橋も浮き上がらず、一連の補修工事で対応した』と説明している。」
中国新聞の記事にあるように、長島側で15年前に鋼材が破断したことを専門家の検討会議の外部には説明してこなかったことは重大です。
検討会議の資料を私も議員として請求しましたが、この間の報道で初めて知るところとなりました。
また、15年前の長島側の鋼材の破断を重要視し、室津側の点検を十分に行っていたならば、今回の事故は防げたのではないかと思います。
だからこそ、15前の事実の公開が今回求められるのです。
結果として、上関大橋の両岸で、鋼材が破断したことが明らかになりました。
15年前と今回の鋼材の破損を十二分に検証し、上関大橋の補修に生かすべきです。
また、上関大橋の鋼材破損を受けて、上関大橋と同種のPC箱桁橋の緊急詳細点検を行うなど実施すべきです。
今回鋼材の破損により20センチの段差が生じた上関大橋で反対側で15年前に鋼材の破損が生じていたことが明らかになりました。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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