昨日、うべ憲法共同センター主催の「第5回うべ憲法共同センター市民公開講座」が宇部市内で開かれ約150名の市民が集いました。
講師は、同志社大学大学院教授の浜矩子さん。テーマは、「経済政策は何のため~さらば下心政治~」でした。
宇部市で講演をする浜矩子同志社大学教授
浜さんは、アメリカのトランプ大統領と安倍首相との共通点と違いについて述べました。
浜さんは、同一性は、「幼児性凶暴性だ」と指摘。両氏の発言などから明白だと指摘しました。
その上で、浜さんは、「経済活動は、人間を幸せにしてくれるものである。」とし、今日の日米の経済活動は、「本来の経済活動からかけ離れたものになっている」このことが両氏に共通すると述べました。
浜さんは、両氏の違いについて、次のように述べました。
トランプ氏は、アメリカファーストであり「引きこもり型凶暴性」が特徴である。
それに対し、安倍氏は、「拡張主義的共謀性」が特徴であると述べました。
安倍氏は、2017年の施政方針演説で「世界の真ん中で輝く」という言葉を4回使用しています。
浜さんは、「安倍氏は、ジャパン アズ NO1目指しており、拡張主義的傾向は顕著である」と述べました。
浜さんは、安倍首相が2015年アメリカで行ったTPPに対する演説に安倍氏の宿願が込められていると指摘します。
安倍氏は、この時の演説で、「TPPの戦略的価値は驚異的だ」と発言しました。
このことについて浜さんは、「WTOの通商3原則は、自由・無差別・互恵だ。戦後の世界は平和のための通商に力を尽くしてきた。安倍氏の主張は、自国の領土を拡張させたい、武力による領土拡張させたいという戦前を彷彿させるものがある。」と指摘しました。
その上で、浜さんは、「状況は変えられる」として3点を指摘しました。
第一は、安倍氏が参議院選挙後「アベノミクスは、失敗した訳ではない。」と言い訳を始めたこと。
第二は、安倍政権が成長と同時に「分配」について言及を始めたこと
第三は、「量的・質的金融緩和」政策の破綻が明瞭になったこと。
浜さんは、「どの問題でも安倍政権によるアベノミクスという路線が破綻したことは明瞭だし、ここに、今の状況を変えていく根拠がある」と結論づけました。
浜さんは、参加者からの質問にも丁寧に答えました。
私も含め参加者に勇気と確信を与える講演会になりました。
私は、うべ憲法共同センターの事務局長として講演会の準備にあたってきました。
講演会が成功したことを喜んでいます。
講演いただいた浜先生と参加していただいた皆さんに感謝いたします。
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