私は、昨年6月県議会で、「山口県においても、県管理の二級水系で、事前放流に向けて関係利水者と治水協定を締結し、事前放流が行える体制を整備すべき」と質問しました。
阿部土木建築部長は「二級水系については、一級水系での取組を参考に、近年、甚大な浸水被害を受けるとともに貯水容量の大きなダムがある水系から、関係治水者等の理解を得ながら、事前放流の実施に向け、治水協定を締結していく考えです。」と答えました。
県は、3月30日、「二級水系の治水協定締結完了について」次のように報道発表しました。
「県は、ダムがある二級水系において、令和元年12月に国が示した『既存ダムの洪水調節機能の強化に向けた基本方針』に基づき、河川管理者、ダム管理者及び関係利水者の間で、令和2年8月末までに6水系で、令和3年3月末までに残る9水系の合計15水系で、事前放流の実施方針等を定めた治水協定を締結しました。なお、県以外の関係者がいない3水系については、治水協定の必要はなく、事前放流の実施方針等を定めた上で、県管理ダムの事前放流を実施します。」
ダムがある二級水系(18水系)の内、昨年8月末までに締結したのは、次の6水系です。
錦川、末武川、富田川、厚東川、木屋川、阿武川
今年3月末までに締結した水系は、次の9水系です。
柳井川、島田川、椹野川、厚狭川、川棚川、掛淵川、三隅川、大井川、大谷川です。
県以外の関係者がいない水系は、次の3水系です。
屋代川、真締川、有帆川です。
治水協定の主な内容は以下の5点です。
1、洪水調節機能強化の基本的な方針
2、事前放流の実施方針
3、緊急時の連絡体制の構築
4、情報共有のあり方
5、事前放流により深刻な水不足が生じないようにするための措置
県内の二級水系の事前放流のための治水協定締結が完了したことに、締結を求めて質問した議員として、関係者の皆さんに心から感謝を申し上げます。
県内は出水期に入りました。いつ豪雨災害が発生するのか分からない状況です。今回の事前放流のための治水協定締結が、県民の皆さんの命と財産を守るために役割を大いに発揮することを期待したいと思います。
県内の二級水系で治水協定締結が完了しました。豪雨災害対策に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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