議員日誌

原発 火砕流到達の危険

 23日、群馬県西部の草津白根山の主峰・本白根山が噴火しました。

 近くのスキー場に噴石が降り、火砕流も発生し、1人が死亡、11人が負傷しました。

 亡くなられた方にお悔やみを申し上げるとともに、被害に遭われた方にお見舞いを申しあげます。

 日本共産党は、情報取集に勤め、適切な対応を政府に求めていきます。

 さて、改めて日本は火山列島だということを再認識したところで、28日付しんぶん赤旗日曜版に「原発と火山についての問題点」が特集されていました。

 まず、広島高裁が伊方原発の運転差止を命じる判決を下したことです。

 広島高裁が伊方原発の運転差止を命じた理由の「一つは、熊本県の阿蘇山が巨大噴火した場合、火砕流が伊方原発に達する可能性が否定できないこと。原子力規制委員会が定めた『原子力発電所の火山影響評価ガイド』(火山ガイド)には、原発から160キロ以内に火山がある場合、火砕流などが及ぶ可能性が『十分小さい』と判断できなければ、原発の立地に適さないとしています。伊方原発について規制委は『十分小さい」と判断していました。しかし、広島高裁は規制委の判断は不合理で『十分小さいとは評価されない」とし、立地不適と判断したのです。この決定からみると、そもそも原発立地に適さないのは伊方原発だけではありません。巨大噴火の可能性のある火山から160キロ圏内にある北海道止まり原発、東北元力東通原発(青森県)、中国電力島根原発、九州電力玄海原発(佐賀県)、同川内(せんだい)原発(鹿児島県)なども立地不適となる可能性があります。

 本ブログで、昨年末、中国電力本社に出向いて交渉を行った様子は報告しました。

 上関原発予定地は、阿蘇カルデラから約130キロで、原子力規制委員会の火山ガイドに基づき影響評価しなければなりません。

 交渉の中で、中国電力の担当者は、阿蘇カルデラが与える上関原発の影響について今後評価することになる旨を答えました。

 広島高裁の決定は重大です。

 阿蘇カルデラの影響で、伊方原発が原発の立地に適さないなら、上関原発予定地も原発の立地に適さないことは当然です。

 上関原発はやはり建設すべきではありません。

 いま行われている県知事選挙の争点の一つは、「上関原発の建設」の有無です。

 前の知事は、原発のための海の埋立免許延長に許可を与えました。

 県政の流れを変えて上関原発をストップさせましょう。

トラックバック

コメントはまだありません

No comments yet.

コメント

コメント公開は承認制になっています。公開までに時間がかかることがあります。
内容によっては公開されないこともあります。

メールアドレスなどの個人情報は、お問い合せへの返信や、臨時のお知らせ・ご案内などにのみ使用いたします。また、ご意見・ご相談の内容は、HPや宣伝物において匿名でご紹介することがあります。あらかじめご了承ください。