議員日誌

歯・口腔の健康づくり推進条例(仮称)に関する検討会で参考人から意見聴取を行う

 本日、議員発議の条例を検討する「歯・口腔の健康づくり推進条例(仮称)に関する第4回政策立案検討会」が県議会棟会議室で行われ、私は、委員の一人として参加しました。

 今日は、条例づくりに向けて参考人からの意見聴取を行いました。

 まず、山口県歯科医師会から①歯科治療の現況と課題について②障害者(児)の歯科診療の現況と課題について報告されました。

 歯科治療の現況と課題の中で、日本歯科医師会の調査結果が報告されました。歯科治療を受けていない人の理由の中に、「治療にかかる費用が高額だから」という項目があります。

 この項目の構成比が、09年調査9・8%だったものが11年調査で12%に増えています。

 私は、「経済的理由が歯科治療を遠ざけている実態があるのではないか」と、歯科医師会の先生に現状をお聞きしました。

 右田県歯科医師会会長などは、「現況の3割負担を下げるように、日本歯科医師会は要望している。OECD諸国の中でも歯科治療の自己負担が最高に高いのが日本だ。自己負担を下げる対策が急がれる」と語りました。

 障害児の歯科診療の現況と課題について、私は、先の公布した「歯科口腔保健の推進に関する法律」15条に「県は口腔保健支援センターを設けることができる」との規定があることに触れ、「この法律の成立が、県歯科医師会で運営されている県口腔保健センターの充実につながるのか」と質問しました。口腔保健センター担当の山野理事は、「現時点では定かではないが、この法律の成立が、県口腔保健センターの拡充につながることを期待している」と答えました。

 次に、乳幼児期における歯科保健指導の現況と課題について、山口市立山口保育園の長林園長から報告がありました。

 長林園長は、「保育園での歯科検診が春と秋の2回行われる必要がある。乳幼児検診での歯科検診ももう一回増やす必要がある」と話しました。

 最後に、学校歯科保健の推進状況について県教育委員会学校安全・体育課の宗里指導主事が報告されました。

 宗里主事は、学校での歯科検診などの実施状況を報告し、子どもたちの治療につながっていないケースが多いことを指摘しました。

 その上で、宗里主事は、「子どもが歯科治療をしない理由は、親の多忙や経済的な理由が考えられる。対策としては、親の意識を変えてもらうことが必要。そのために親への啓発が大切だ」と述べました。

 検討会では、参考人から出された意見も含めて、条例骨子案を今年中にまとめるとしています。

 その後、条例案を県民から意見を聞くパブリックコメントにかけ、その意見を含めて、2月県議会に条例案を上程したいとしています。

 皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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 県歯科医師会の先生方の意見を聞く私(右端)

 

 

 

 

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