本日、西宇部小学校の家庭教育学級で、山口県金融広報委員会の金融広報アドバイザー、前田洋子さんのお話をお聞きしました。
前田さんは、自らの子育ての経験を存分に語りながら、「豊かな時代のお金教育」と題してお話をされました。この間、お父さんの小遣いは、92年月平均7万円だったものが、04年に月平均4万円に減少しています。しかし、子どものお年玉の平均額は、この10年3万円前後で横ばいとなっている。子どもたちは、祖父母から年間3万5千円の小遣いをもらっている。このことから、子どもたちは、エンジェル化していると話されました。エンジェル化とは、金銭的に子どもたちが質的にも量的にも特別扱いされ過ぎている状況です。
その上で、子どもへ「小遣い」を渡すポイントは、「①小遣いで何の費用をまかなうのか明確にする。②金額は今現在親が払っている当該費用を参考にして決め、その範囲内で管理。③小遣いが足りなくなっても補填しない。」だと話されました。我が家でも長男と二男に小遣いを渡しています。しかし、「ノートが無くなった」と言われて、親のお金で買ってしまうなど、反省することが多々ありました。これからは、我が家でも、小遣いを教材に、「お金教育」に取り組みたいと思いました。
前田さんは、子どもへのお金教育は、「自分で目標を見つけて走ることが出来る自走人間を作ること」と話されました。親が子どもに「自分自身でチャレンジする機会を与えてやることが大切」と話されました。この点も、共働きで時間がない我が家では、ついつい親が肩代わりし過ぎるところがあるなあと反省しました。
多重債務者が急増している昨今。この問題を解決するためには、高利をむさぼる金融機関を監督することや貧困をなくすことが急務だと思います。同時に、個々人の金銭感覚を強めていくことが重要であることは否めません。この点で、私も一人の生活者として、本日は、貴重な話を聞くことが出来たと思います。
山口県金融広報委員会は、山口県県民生活課内にあります。前田さんのような金融広報アドバイザーは、全県に11人しかおられません。宇部市では1人です。金融広報アドバイザーを増やし、各種の講習会や講演会を旺盛に行っていくべきだと感じました。この点、今後の議会で県に改善・充実を要望したいと思いました。
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