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厚東川通信No220(2008年1月1日号)

県議会厚生委員会で、「医療費適正化計画」「地域ケア体制整備構想」骨子案説明

 

県内療養病床57%減

 

地域医療・介護体制の確保を求める意見書採択

 

 十二月十八日、県議会厚生委員会で県は、医療費適正化計画や地域ケア体制整備構想の骨子案を明らかにしました。現在一万五十床ある療養病床を二〇一二年度までに、五七%削減し、四千百五十三床にするとしました。そして、五千二百十七人を介護保険施設等に転換するとしました。
 藤本県議は、「医療行為が必要な人が、介護施設に移されれば重症化することは明らか」と質しました。藤井長寿社会課長は、「国も介護施設の医療体制のあり方を検討している。介護施設も医療行為の必要な入所者の対応へのノウハウを高めている。」と答えました。
 県は、これら医療費適正化計画や地域ケア体制整備構想について来年一月にパブリックコメントを募集し、四月までには策定し、公表したいとしています。
 委員会は「地域医療・介護体制の確保を求める意見書」を全会一致で採択しました。七項目ありますが、六点目は、療養病床の再編成に対するもので、七点目は、後期高齢者医療制度に対するものです。この意見書は、最終本会議でも全会一致で採択されました。

1万人集会実行委員会が県知事に要望書提出 

 「国の仕打ちに怒りの一万人集会イン錦帯橋」実行委員会(岡田久男代表)のメンバーは十二月二十一日、二井関成知事に対して「岩国市新庁舎建設補助金の早期交付を求める要望書」を提出しました。県庁での要請には、県議会の日本共産党、民主・連合の会、社民党の三会派十人の県議全員が同席。要請を受けた西村亘副知事は、「要請があったことは、国に伝える」と述べましたが、補助金の問題は国と市の問題であり県として介入しない姿勢を示しました。

12月県議会報告シリーズ①

 

個人情報流出問題について


 藤本県議は、十二月十四日に、一般質問を行いました。本号から随時報告していきます。
 藤本県議は、県民の個人情報流出問題を取り上げました。藤本県議の質問を通じて、県の職員のパソコンから漏れた個人情報は、旧徳地町73人分の情報であることが明らかになりました。全国で同じような問題が起きて、山口県は、業務データが消去されていなかった個人パソコンの状況を去年の今頃調査していました。その時に、今回のケースは漏れていたのです。小田地域振興部長は、「今度は、一人一人の職員に、調査表を手渡して、署名をさせ、本人から提出させたい」と答えました。 

一気


県は、この春行った介護療養病床に対するアンケートで、患者さんに対する医療行為の中身を尋ねています。一位が、経管栄養で、十八.八%、二位が、喀痰吸引で十.七%です。療養病床に入っておられる患者さんは、医療行為を受けておられるのです。この方々を介護保険施設、主には老人保健施設に移していいのかが大きく問われています▼療養病床は、病棟百床に対して、医師三人、看護婦二十人です。老人保健施設は、百床に対して、医師一人、看護婦九人です。この老人保健施設の体制に多くの医療行為が必要な患者さんを追い出すことは、患者さんの症状を重症化させることになることは明白です▼県が決めようとしている計画は、県民の生き死を決めるものです。この計画に対するパブリックコメントには、多くの県民が、発言しましょう。
 

生け花教室

 昨日、PTAの生け花教室に参加しました。今回も男性は私一人でした。今回も親子で参加でしたが、大ピンチ。長男は、親子劇場の打ち合わせ、次男は、朝から胃腸炎で寝込んでいます。三男は、大丈夫かと車に乗ったとたんに「ゲー」。急遽、末の娘と参加しました。娘と私が活けた作品は。

DSCN0672.JPG

 松が正月らしいですね。頂点は、鉢の幅の2.5倍。三角形を描くように活けるよう指導されました。花を生けることに集中する感覚は、絵く描くことに似ているなと思いました。

 時々は、このような時間を持ちたいものです。

 午後から、次男・三男を病院へ。二人とも「ウイルス性胃腸炎」と診断されました。今、大流行しているそうです。

 夕方から、二箇所の忘年会に。実は、もう1ヶ所あったのですが、さすがにそこは欠席しました。一つは、空手の道場の忘年会。いつもは厳つい黒帯の方々も今日は、笑顔、笑顔でした。途中で、プレゼントコーナーがあり、「UFOキャッチャー」が当たりました。今日、夕方は、保育園の二家族を迎えるので、子どもたちのいい遊び道具になりそうです。

 もう一つは、自治会の壮年会の忘年会。我が西ヶ丘自治会には、30代から60代までの方々が参加する「壮年会」があります。昨日は、その忘年会。ある人は、漁港に魚を買いに行き調理。ある人は海苔巻きを作る。とても豪華な料理の忘年会でした。最後に、余った刺身をいただきました。これも今日の夕方の食卓に乗せましょう。

12月議会が終わりました。

 昨日、12月議会が閉会しました。

 「地域医療・介護体制の確保を求める意見書」が採択されたことは画期的です。

 議会閉会後に、「国の仕打ちに怒りの1万人集会」実行委員会が、二井知事に、「岩国市新庁舎建設補助金の早期交付を求める要望書」を提出されるのに、同席しました。

 対応した西村副知事は、「この問題は、国と市の問題であり、県は、関与できない」との姿勢を繰り返しました。しかし、この問題は、地方自治の根幹に関わる問題です。国の補助金が国の政策への「意見」の有る無しによって出たり出なかったりする。これは、国自らが憲法の原則である「地方自治」を蔑ろにする行為であり、県は、そのことに対して国に抗議すべきです。県がその抗議を怠るということは、県の「意図」を感じます。県が「今でも地元の意向を尊重する立場に変わりはない」というなら、国に抗議してしかるべきです。

 その後、「地方自治を守り育てる山口県議の会」の発足の記者会見が行われました。民主・連合の会、日本共産党県議団、社会民主党県議の10名で「山口県民の福祉向上と生活を守るため、地方自治を守り育てることを基本に党や会派を越え、ともに考え活動することを目指す」ことを目的に設立されました。

 当面は、岩国市庁舎補助金カットの問題での共同ですが、今後、一致出来る課題が生まれれば次の行動ということになります。これも画期的なことだと思います。

 夕方からは、大野宇部市議の地元の西山自治会で議会報告会が行われ参加しました。私は、療養病床の廃止問題を中心に、大野市議は、後期高齢者医療制度の問題を中心に語りました。参加者からは様々な疑問や要望が相次いで出され有意義な会となりました。

 小集会を開きたい希望がありましたら、私にご連絡ください。

大掃除

 今年も残り10日余りとなりました。我が家は、23日、子どもの保育園の仲良し家族が集まるということを契機に、今、大掃除の最中です。妻は、早起きをして今日は、コンロ周りを掃除しています。私は、この部屋の大掃除に取り掛かっています。私は、何でもテーマごとにファイルします。特に、常任委員会にかかわる「環境」「福祉」「障害」「医療」などのファイルは増えてきます。決めた棚が溢れてきたら、箱の中に入れていきます。その箱が溢れてきたら、紐でくくり、廃棄処分です。その作業を昨日から行っています。その他、「報告」「計画」「ガイドライン」なども決めた棚のコーナーの幅をすぐに越えてきます。これを整理するのは中々大変ですが、古い順から、今回は思い切って廃棄しようと思います。苦労して作成された県職員の皆さん、今後私が、再び同じ資料を請求することがあれば申し訳ありません。

 掃除をすればいいこともあります。実家で、私が子どもの頃から時を告げてきた、ネジ巻き式の柱時計を数年前に我が家へ引き取りました。知り合いの時計屋さんに直してもらい、私の部屋で時を告げてきたのですが、数ヶ月前から、ねじを巻いてもまいてもすぐ止まります。「時計屋さんにまた見てもらおう」と思いながら昨日を迎え、いよいよ時計屋さんに出そうと時計を見てみると、振り子が付け根の所でずれていることに気づきました。これが原因だったのです。おかげで、今朝もしっかり、先ほど6時時を6回「ボン・ボン」と音を鳴らして働きつづけてくれました。この時計と一緒に新年を迎えることが出来そうです。

昨日は誕生日だったんです。

  昨日、43歳の誕生日を迎えました。子どもたちからささやかなプレゼントが送られました。長男のプレゼントは、手品じて凝ったもので嬉しかったです。また、札幌在住の大学時代のサークルの後輩から「おめでとう」の電話がかかり、これも嬉しかったです。43歳は微妙で、子どものころのような単純な嬉しさはないものですが、その年齢に応じてエンジョイして生きてゆけばいいのではないかと思います。やはり、誕生日は、これまで生きてこれたことに感謝する日でしょう。

 さて、昨日、厚生委員会で健康福祉部の審議が行われました。本日、山口新聞のトップ記事で療養病床の廃止の問題が取り上げられていましたが、まさに厚生委員会で審議された中身です。

 山口県は、医療費適正化計画や地域ケア体制整備構想の骨子案を昨日の厚生委員会で明らかにしましたが、現在10050床ある療養病床を4153床にするとしました。そして、5217人を介護保険施設等に転換するとしました。

 県は、この春行った介護療養病床に対するアンケートで、患者さんに対する医療行為の中身を尋ねています。一位が、経管栄養で、18.8%、2位が、喀痰吸引で10.7%です。療養病床に入っておられる患者さんは、医療行為を受けておられるのです。この方々を介護保険施設、主には老人保健施設に移していいのかが大きく問われています。

 療養病床は、病棟100床に対して、医師3人、看護婦20人です。老人保健施設は、100床に対して、医師1人、看護婦9人です。この老人保健施設の体制に多くの医療行為が必要な患者さんを追い出すことは、患者さんの症状を重症化させることになることは明白です。

 私は、議員生活、17年目に入ります。議会の質問で涙が出たことはありませんでした。しかし、昨日は、質問をしながら涙ぐんでしまいました。

 県がこれから決めようとしている「医療費適正化計画」「地域ケア体制整備構想」その中での「療養病床転換推進計画」は、まさに県民の生き死を決めるものです。これから、この計画に対するパブリックコメントが取られます。多くの県民が、今こそ発言しようではありませんか。県のホームページにその詳細が掲載されますのでご参照ください。

 委員会では最後に採択が行われました。そして、意見書が委員会で可決しました。内容は、「地域医療・介護体制の確保を求める意見書」です。

 7項目ありますが、「療養病床が再編成されようとしているが、医療難民や介護難民を生むことのないよう地域の実情に応じた適正な医療・介護提供体制の確保等について必要な措置を講ずるとともに、地域の負担が過大とならないよう十分配慮する」という項目が、自民党や公明党の会派の議員さんを含む、全ての委員の賛成で可決したことは重大です。

 県は、意見書の重みも受け止めて、県民の命を守る諸計画となるように徹底した努力をすべきです。

環境生活部の審議が終わりました。

 今日から、県議会は委員会審議です。私は、厚生委員。今日は、環境生活部の審議が行われました。自民党の議員の方からも問題提起がされたのが、美祢市の豊田前に建設が計画されている産業廃棄物処理施設の問題です。この建設計画に対して美祢市側の周辺住民の同意はとられましたが、下関市側の住民の同意は不必要ということでした。県の要綱で、承諾が求められる「関係地域」の範囲は、おおむね500メートルとされています。私は、下関市側で計画地から一番近い集落までの距離は何メートルか聞きました。答えは、「520メートル」ということでした。この距離ならおおむね500メートルと言えるのではないでしょうか。今、この施設の建設は、司法の場に議論を移していますが、県の周辺地域の範囲の問題は、争点の一つになるのではないでしょうか。

 そして、この施設の建設の問題点の二つ目は、美祢市の意向が反映されなかったということです。美祢市議会では、平成10年に、「産業廃棄物処分場の建設は(中略)絶対に反対」との決議が採択されています。この立場が今日も引き継がれ、こんどの計画に対する市環境審議会答申となり、県の照会に対する市長に意思表明となっています。しかし、地元の市長の意見表明は、生活環境の保全上の見地に限ることを理由に、ほぼ無視される形となりました。

 11月末に、市長会から知事に対して、「産業廃棄物処理施設の建設には、関係市町村長の同意を要件とするよう法律に明確に規定するなど、制度改正を強く要望する」との決議が上げられています。

 これらの動きを私は、本日の委員会で指摘しましたが、県は、今回の計画の審査において県の対応に問題はないとの見解を示すことに終始しました。

 今回の計画に反対する声は、下関市や美祢市で大きく広がっています。今後ともこの問題を様々な場で議論していきたと思います。

 今日の私の質疑で、明確に前進したのは、浄化槽の法定検査の効率化でした。広島県で今年度から効率化検査が導入されました。それは、88項目の法定検査をBOD検査を導入することによって11項目に効率化したものです。検査料も大幅に引き下げられ、法定検査の実施率の増加も期待されるものです。

 この問題も市長会から県に要望決議が上げられていました。私の質問に、県は、効率化検査を来年度から実施できるように関係機関と調整していることを明らかにしました。