今日から、県議会は委員会審議です。私は、厚生委員。今日は、環境生活部の審議が行われました。自民党の議員の方からも問題提起がされたのが、美祢市の豊田前に建設が計画されている産業廃棄物処理施設の問題です。この建設計画に対して美祢市側の周辺住民の同意はとられましたが、下関市側の住民の同意は不必要ということでした。県の要綱で、承諾が求められる「関係地域」の範囲は、おおむね500メートルとされています。私は、下関市側で計画地から一番近い集落までの距離は何メートルか聞きました。答えは、「520メートル」ということでした。この距離ならおおむね500メートルと言えるのではないでしょうか。今、この施設の建設は、司法の場に議論を移していますが、県の周辺地域の範囲の問題は、争点の一つになるのではないでしょうか。
そして、この施設の建設の問題点の二つ目は、美祢市の意向が反映されなかったということです。美祢市議会では、平成10年に、「産業廃棄物処分場の建設は(中略)絶対に反対」との決議が採択されています。この立場が今日も引き継がれ、こんどの計画に対する市環境審議会答申となり、県の照会に対する市長に意思表明となっています。しかし、地元の市長の意見表明は、生活環境の保全上の見地に限ることを理由に、ほぼ無視される形となりました。
11月末に、市長会から知事に対して、「産業廃棄物処理施設の建設には、関係市町村長の同意を要件とするよう法律に明確に規定するなど、制度改正を強く要望する」との決議が上げられています。
これらの動きを私は、本日の委員会で指摘しましたが、県は、今回の計画の審査において県の対応に問題はないとの見解を示すことに終始しました。
今回の計画に反対する声は、下関市や美祢市で大きく広がっています。今後ともこの問題を様々な場で議論していきたと思います。
今日の私の質疑で、明確に前進したのは、浄化槽の法定検査の効率化でした。広島県で今年度から効率化検査が導入されました。それは、88項目の法定検査をBOD検査を導入することによって11項目に効率化したものです。検査料も大幅に引き下げられ、法定検査の実施率の増加も期待されるものです。
この問題も市長会から県に要望決議が上げられていました。私の質問に、県は、効率化検査を来年度から実施できるように関係機関と調整していることを明らかにしました。
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