昨日は、市教育委員会主催の人権教育セミナー第二回に参加しました。「障害者の人権」というテーマで講師が話しをされました。その方は、まとめで「障害は一つの個性である」と話されました。講師は、その後に、「障害を正しく理解し、それを肯定し」と続けられました。私は、後の話には、全て同感しましたが、障害を個性と特徴づけることに私は違和感を抱きました。障害を個性と言われる意図は、障害を特別視すべきではないということでしょうが、適切な言葉ではないような感じがします。
人権教育セミナーの第一回目では、今日の人権課題として、女性・子ども・高齢者などの問題があることを学びました。それでは、女性や子どもや高齢者はそれぞれ個性による問題なのかといえばそうではないと思います。障害を含めて、それぞれ同じ人間として尊重することが大切であると同時に、それぞれの違いを認め合うことが大切です。その違いを違いではなく個性としていいきること、それぞれの問題を正しく理解し、肯定することにつながらないのではないかと考えます。むしろ、その問題を個人の問題に矮小化させるのではないかと危惧します。
それぞれの違いを深く認識し、理解し、その違いを解消していくための方策を、様々なレベルで行っていくことが、重要ではないかと思います。
講師の先生の話は、外はみなすばらしい内容でした。唯一、「個性」の点だけに、意見の違いがありました。このことが、今回、学習会に参加した成果であったと思います。
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