昨日のしんぶん赤旗日刊紙は「米国の労働組合や消費者団体など1525団体は、7日、環太平洋連携協定(TPP)を審査している上下両院議員に宛てて連名の書簡を送り、同協定に反対するよう求めました。(中略)書簡は、TPPの問題点として▽米国内の雇用を海外に流出させ、賃金を下げる▽環境保護の規制を弱める▽食料品の安全性を危険にさらずす▽命を救う医薬品を利用できなくする▽投資家の権利を人権や民主主義の上に置く-の五つを挙げてました。」などと報じました。
アメリカの1525団体がTPP反対で上下両院議員に宛てた書簡の中にあるTPPの5つの問題点は、日本にそのまま当てはまるものです。
第190通常国会の中で、安倍首相はTPPについて「早期発効に向け、各国の国内手続きを速やかに完了させることで一致」したと強調。
麻生財務相は、昨年10月の「大筋合意」の詳細や協定の全文を明らかにしていないにもかかわらず、補正予算へのTPP国内対策費の計上を正当化しました。
日本共産党の井上参議院議員は代表質問で、政府が昨年12月に発表したTPPの影響試算について「国内総生産の伸びを2年前の試算の3.2兆円から14兆円へと膨張させた一方、農林水産生産額の減少は3兆円から1300億~2100億円へ大幅緩和した」と指摘しました。
井上参院議員は「影響を小さくみせ、国内対策を急いで国民の批判をそらし、参議院選挙をのりきろうというやり方は許されない」と質しました。
安倍首相は、「批判だけしている」と開きなおりました。
安倍首相は、TPPに反対している世界の声に耳を傾ける時です。
TPPに関する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
昨日、本屋に立ち寄ると恩田陸さんの「上と外」の文庫本が目に飛び込んできました。
恩田陸さんは、私と同世代の作家さん。常に私の読書の興味の周辺にあったのですが、本格的に読んだことはありませんでした。
「上と外」を読み始めたら止まりません。現在、上巻の後半です。
文庫本の裏表紙を紹介します。
「両親の離婚で、別れて暮らす元家族が年一度集う夏休み。中学生の練は妹・千華子、母とともに、考古学者の父がいる中米のG国までやってきた。密林と遺跡と軍事政権の国。すぐさま四人はクーデターに巻き込まれ、避難ちゅうのヘリから兄妹が落下、親子は離ればなれに。疲労困憊でさまよう二人の身に、異変が・・・。息もつかせぬ面白さの新装版上巻。」
「上と外」は2000年から全6巻の文庫として発刊されましたが、2007年上下巻の新装版が発刊されました。
練が暮らす叔父の家での生活。千華子と母千鶴子との生活。
千鶴子と父賢との関係。千鶴子と賢の日常が映像を見るように丁寧に描かれています。
そして、マヤ文明の遺跡に迷い込む練と千華子。
これからがクライマックスです。
ヘリコプターから転落して、二人は密林を彷徨いますが、これまた映像を見るようです。
冒頭に書いた通り、原作者の恩田さんは、私と同じ年の51歳。
1991年にデビューして、25年間作家活動を続けてこられました。
実は、私が市会議員になった年も1991年。
恩田さんと同じ時代を生きてきたことを実感します。
恩田さんが「夜のピクニック」で第二回本屋大賞を受賞されたことは知っていました。
同作品が多部未華子さんの主演で映画になったことも知っていました。
しかし、恩田ワールドの外に居た私ですが、四半世紀経てようやく恩田ワールドを探検できる喜びを感じています。
恩田作品は、多数あります。恩田ワールドを少しづつ歩いていこうと思います。
恩田ファンの皆さん、お勧めの作品をお教え下さい。
とにもかくにも、「上と外」の続きを読み進めることにしましょう。
読書は楽しいですね。
韓国政府国務総理所属「対日抗争期強制動員被害調査及び国外強制動員犠牲者等支援委員会」が2007年8月に「日本の長生炭鉱水没事故に関する真相調査」の日本語版がこのほど発刊されました。
この程、「長生炭鉱の『水非常』を記録する会」の運営委員になり、昨日の運営委員会で、「日本の長生炭鉱水没事故に関する真相調査」日本語版を手にしました。
昨日からこの本に目を通していますが、1942年2月3日に発生した長生炭鉱水没事故の全容を知る最良の書であることを痛感しています。
本書を拠りどころとして長生炭鉱水没事故の概要と、朝鮮人強制連行の実態について紹介していきたいと思います。
前述したように、長生炭鉱での水没事故は、1942年2月3日午前10時頃発生しました。この事故で、坑内は浸水し、炭坑夫183名が亡くなりました。この内、135名または136名が朝鮮人でした。
当時の宇部炭田は、9割が海底炭坑でした。沖の山鉱業所と東見初炭坑が宇部炭坑で掘られた炭の5割以上を占めています。
長生炭鉱は、中小炭坑でしたが、宇部炭田の中では、1941年、沖の山、東見初炭坑に次ぐ出炭量をほこりました。
長生炭鉱での朝鮮人労務者は総計で、1258人でした。殆どが、慶尚南道・慶尚北道出身者でした。
宇部炭田に連行された朝鮮人労務者の数では、長生炭鉱が一番でした。
朝鮮人労務者は、高さ11尺の垣根で囲まれた宿所に監禁されていました。
当時の鉱山保安法においても、崩壊が世さくされ採炭が禁じられている地域でも操業が強行されていました。
海底の坑道内で「海を横切る蒸気船の『トントントン』というエンジン音が聞こえた」との生存者の証言が残されています。
毎年、長生炭坑水没事故の犠牲者を追悼する式典が、事故が発生した現地で行われています。
今年は、1月30日に、74周年の追悼集会が11時から、長生炭鉱犠牲者追悼ひろばで行われます。
今年は、遺族会の方々だけでなく、韓国仏教界から50名の僧侶などの方々も参加される予定です。
午後1時半からは、ヒストリア宇部で、強制労働犠牲者追悼・遺骨奉還委員会の共同代表で、浄土真宗本願寺派一乗寺住職の殿平喜彦さんを招いての学習会が行われます。
今年から私は、運営委員の一人として当日の準備にあたります。
この行事への問い合せや先ほど紹介した「日本の長生炭鉱水没事故に関する真相調査」日本語版に関心にある方は、本ブログのトップページからお問い合せ下さい。
宇部市民の一人として、74年前の悲劇を決して忘れてはならないと思います。
また、被害者への補償や遺骨収集など、遺された遺族や生存者の方々にとって未解決の課題が山積しています。
これらの問題が一日も早く解決されるように、刻む会の一員として微力を尽くしていきたいと思います。
長生炭鉱水没事故から74年が経過しようとしています。皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
6.7日の衆参両院本会議で行われた代表質問に対する安倍首相の答弁は偽り・居直りの繰り返しです。
特に戦争法に対する答弁は目に余ります。
安倍首相は、日本共産党の穀田衆議院議員や井上参議院議員の質問に対する答弁で、戦争法について「世界の平和と繁栄に貢献する法律だ」「200時間を超える充実した審議の結果成立した」「廃止はまったく考えていない」などと答弁しました。
また、「法案成立後も、さまざまな機会をとらえて国民への説明に務めている」とほとんど虚偽の答弁まで行いました。
ならば、なぜ臨時国会を開かなかったか甚だ疑問です。
とにかく安倍首相の答弁は、戦争法についての国民の怒りや声を聞こうとしない内容に終始しています。
皆さんは、安倍首相の戦争法に対する答弁をどのよにお考えですか。お教え下さい。
北朝鮮は6日正午、朝鮮中央テレビを通じて、「午前10時、初の水素爆弾実験に成功した」と発表しました。
日本共産党の志位和夫委員長は6日、北朝鮮の核実験強行について、「北朝鮮の核実験を糾弾する」との談話を発表しました。
志位委員長の談話は以下の通りです。
・・・
一、北朝鮮は、本日、「水爆実験を実施した」と発表した。北朝鮮による核実験の強行は、地域と世界の平和と安定に対するきわめて重大な逆行であり、北朝鮮の核開発の放棄を求めた累次の国連安保理決議、6カ国協議の共同声明、日朝平壌宣言に違反する暴挙であり、日本共産党は、きびしく糾弾する。
一、国際社会が一致して、政治的外交的努力を強め、北朝鮮に核兵器を放棄させるための実効ある措置をとることを、強く求める。
・・・
私は、今日、北朝鮮の核実験強行に抗議する街頭宣伝を行いました。
皆さんは、この問題をどのようにお考えですかお教え下さい。
移動中の車のラジオから中村八大さん作詞作曲で、坂本九さんが歌っている「太陽と土と水を」が聞こえてきました。
「人様は力があれば幸福が つかまえられると考えた」
「力は知恵に負けた」
「人様はお金があれば幸福が つかまえられると考えた」
「お金は知恵に負けた」
「人様は知恵があれば幸福を つかまえられると考える」
「知恵はただひとつ 太陽と土と水を この手でさがそう」
「太陽と土と水を この手でもとう」
4日から第190通常国会が開会しました。
安倍首相は、衆参両院の本会議で外交報告を行いましたが、この中で、TPPについて「早期発効に向け、各国の国内手続きを速やかに完了させることで一致」したと強調しました。
TPPの「大筋合意」は、国会決議をほごにし、米、麦、牛・豚肉、乳製品、砂糖の農産物重要5項目で3割の品目の関税を撤廃するなど、農業・農村の危機的現状に追い打ちをかけることは必至です。
私の故郷である吉部だけを見ても、最近、圃場整備が完了した農地での耕作放棄地が目立ってくるようになりました。
ここ数年で離農する方々が急激に増えていることを肌身で感じています。
その上、農産物の関税が撤廃されたら中山間地域の農業は壊滅的打撃を受けることは必至です。
安倍政権は、「太陽と土と水を」つかむ知恵を忘れ、力とお金に固執して大企業とアメリカばかりを応援しているのではないでしょうか。
中村八大さんの「太陽と土と水を」の歌詞を聴きながら、このような想いが胸いっぱいに広がりました。
今年も「太陽と土と水を」にしっかり立脚して地に足をつけた活動を続けていこうと思っています。
「太陽と土と水を」に関する感想をお聞かせ下さい。