藤本かずのりサポーターズ はじめました

新着情報

イージス・アショア ドクターヘリ出動に支障も

 10日のブログで、日本共産党の穀田恵二衆議院議員が、京都府京丹後市にある米軍・経ケ岬通信所で強い電波を発するXバンドレーダーが、交通事故の負傷者をドクターヘリで運送する際に、米軍に電波送信停止を要請したが、すぐには実施されず負傷者の搬送が17分遅れるという問題を国会で取り上げたことは書きました。

 一昨日のしんぶん赤旗日刊紙に上記の事案の詳細が報告されていました。

 「京都府伊根町で5月16日に起きた交通事故で、ドクターヘリ出動のため、宮津与謝消防本部が米軍経ケ岬通信所に対しXバンドレーダーの停波要請をしたところ、米軍がこれに応じなかったため救急搬送に17分の遅れがでていたことが、1日の近畿中部防衛局の発表でわかりました。Xバンドレーダーは強力な電磁波を発生し、ヘリなどの飛行に支障が出る恐れがあるため、通信所の上空には半径6キロの半円柱状の飛行制限雨域が設けられています。ドクターヘリ出動に際しては米軍が要請に応じてレーダーを停波することが、府をはじめ京丹後市、伊根町など関係自治体との間で確認しています。停波に応じなかった理由について同防衛局は『言葉の問題で意思疎通できなかった』と釈明していますが、『いったん停波に応じた米軍が、直後に(停波できない)と連絡してきた』との宮津与謝消防本部からの報告を府も認めています。8日、米軍司令官が『住民に迷惑をかけた』と謝罪しました。」

 6月17日付山口民報は、萩市に配備する計画の「イージス・アショア」でも同様の事例が発生する可能性があると次のように書いています。

 「1日、萩市むつみ演習場へのイージス・アショア配備について県・萩市・阿武町に説明に来た大野敬太郎防衛大臣政務官は直接の言及を避けましたが、当日配布の防衛省資料も、イージス・アショアが照射する協力な電磁波(極超短波Sバンド)がドクターヘリを含む航空機の計器等への影響を及ぼす場合があると次のように認めました。『航空機の計器等へ影響を勘案して飛行制限区域を設定する場合』があること、その際は『ドクターヘリなどが緊急時に飛行できるよう停波をする等の必要な対策を実施」すると。」

 「演習場から350メートルのところには阿武町内6か所のドクターヘリのヘリポートの一つ『西台ラジコン飛行場』があり、2015年1回、17年2回使われました。また、演習場から3キロないにはもう一つヘリポート・福賀小学校がありますが、ヘリの騒音や万一の事故など児童への影響を考慮してか、2010年度の制度開始以後使用ゼロ。大きな総合病院のない日本海側・山間過疎地の命綱として、山大医学部病院などへ救急搬送の際に、いかに西台ラジコン飛行場が重要かを裏付けています。ドクターヘリの出動の3割が萩、長門消防本部管内で、日本海側の比重の高さも特徴的です。」

 17日からイージスアショアの防衛省による説明会が阿武町と萩市(二か所)で行われます。

 私は、説明会に参加して、ドクターヘリの飛行にイージスアショアはどのような影響が及ぶのか直接問いただしたいと思っています。

 イージスアショアがドクターヘリの飛行に影響を及ぼそうとしています。みなさんはこの問題をどうお考えですか。

 ご意見をお聞かせ下さい。

 

今日、副知事と市長がルネサスに工場存続を要請

 12日付、宇部市ホームページに「ルネサス エレクトロニクス株式会社への要望について」という「報道発表」が掲載されています。

 報道発表は、ルネサスエレクトロニクス株式会社の子会社であるルネサスセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社の山口工場の閉鎖の発表を受け、本日、午後16時から、ルネサスエレクトロニクス本社に、弘中勝久山口県副知事と久保田后子宇部市長が、要請に行くと書いています。

 ルネサスエレクトロニクス株式会社の野﨑雅彦執行役員常務が要請を受けるとあります。

 要請内容は①山口工場の存続について②山口工場の譲渡先の確保について③従業員の雇用継続についてです。

 要望結果は、別途資料配布するとあります。

 本ブログで紹介したように、日本共産党北南地区委員会は、6月7日、ルネサスセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社に対して「ルネサス山口工場の閉鎖撤回と雇用の継続を求める要望書」を提出しました。

 要望書にあるように、2012年のリストラの際、二井山口県知事(当時)と久保田市長、柳井工場のある柳井市副市長がルネサスエレクトロニクスにリストラ計画の撤回を要請しました。

 今回も、本社に直接、県副知事と市長が出向いて要請することは、評価したいと思います。

 EUでは、「欧州労使協議会指令」で、人員整理や工場閉鎖など、企業が雇用に大きな影響を与える決定をする場合には、労働者・労働組合への情報提供や「合意を目的とした事前協議」を義務付けています。

 アメリカでは、解雇のさいの情報公開や州・地方政府への通告などが義務づけられています。

 フランスでは、2012年国内最大手の自動車会社プジョーがGMとの連携した4か月後、パリ郊外のオルネ工場を閉鎖し、8千人を解雇すること発表した際に、オランド大統領(当時)は、「計画は受け入れられない。労働コストを非難することは簡単だ。経済難で投資が最優先されるべきときに、株主配当を過度に追い求めた株主がいる」と、株主配当をつづけた事情を聞くこととあわせて再交渉を要求するなどし、工場の維持を条件に電気自動車への補助金支援策を打ち出しています。

 工場の閉鎖は地域経済や下請け業者に大きな打撃を与えます。

 労働者当事者の問題としては当然ですが、地域経済への影響や実態を明らかにすることが必要です。

 2015年のルネサスのなう部留保は3910億円です。

 身勝手なルネサスの工場閉鎖は許されません。

 また、欧米のような工場のリストラや閉鎖に対して労働者や地方自治体と十分協議できる「ルール」の確立が求められていると思います。

 本日、弘中副知事と久保田市長がルネサス本社に出向いて、ルネサス山口工場の存続などを求めます。

 皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

歴史的な米朝首脳会談を心から歓迎する

 トランプ大統領と北朝鮮の金国務委員長が、昨日、シンガポールで会談を行いました。

 日本共産党の志位和夫委員長は、「歴史的な米朝首脳会談を心から歓迎する」との談話を発表しました。

 談話は以下の通りです。

・・・

 歴史的な米朝首脳会談を心から歓迎する

    2018年6月12日  日本共産党幹部会委員長  志位和夫

 一、米国のドナルド・トランプ大統領と北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の金正恩国務委員長が、本日、シンガポールで米朝首脳会談を行った。
 両首脳が署名した共同声明によると、金委員長は「朝鮮半島の完全な非核化への強固で揺るぎない決意」を表明し、トランプ大統領は「北朝鮮に対する安全の保証の提供」を約束し、米朝両国が「平和と繁栄を望む両国民の願いに従って新しい米朝関係を樹立」し、「朝鮮半島に永続的で安定した平和体制を構築」することを宣言した。
 日本共産党は、長年にわたって厳しく敵対してきた米国と北朝鮮が、初の首脳会談を行い、朝鮮半島の非核化と平和体制構築をすすめ、両国関係を敵対から友好へと転換させるために努力することで合意したことに対して、心からの歓迎を表明する。
 一、今回の米朝首脳会談は、非核化と平和体制構築に向けたプロセスの開始である。この目標の達成には、両首脳が確認したように、今後も首脳会談を含め交渉を継続し、共同声明の合意を速やかに具体化し、誠実に履行するための真剣で持続的な努力が必要である。そのことを米朝両国に強く期待する。
 一、非核化と平和体制構築を実現するためには、米朝両国の努力とともに、関係各国、国際社会の協調したとりくみが必要である。平和を求め、核兵器のない世界を求める諸国民の世論と運動が不可欠である。
 とりわけ、日本政府が、日朝平壌宣言にもとづき、核・ミサイル、拉致、過去の清算など両国間の諸懸案を包括的に解決し、国交正常化のための努力をはかり、開始された平和のプロセスを促進する役割を果たすことを強く求める。拉致問題の解決も、そうした努力のなかに位置づけてこそ道が開けることを強調したい。
 一、日本共産党は、北朝鮮問題の「対話による平和的解決」を一貫して主張し、4月上旬には、「朝鮮半島の非核化と北東アジア地域の平和体制構築を一体的・段階的に進める」ことを関係国に要請した。この間の情勢の進展は、わが党の提唱が、関係各国の努力方向とも合致し、情勢を前向きに打開する唯一の道であることを示している。
 南北首脳会談と米朝首脳会談によって開始された平和のプロセスが成功をおさめるならば、世界史の一大転換点となり、地域の情勢を一変させるものとなるだろう。日本共産党はそのために引き続きあらゆる努力を続けるものである。

・・・

 平和プロセスの成功で、世界史の一大転換点が訪れることを願うばかりです。

 米朝首脳会談について皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

川の光

 ここ数日、文庫版が発刊された松浦寿輝著「川の光」を読んでいます。

 文庫裏表紙のこの本の概要を引用します。

 「『ねえ、お兄ちゃん、川は眠らないのかな』『川は眠らないよ。いつもいつも流れつづけているんだ』-せせらぎに守られた川辺の暮らしは、突然の工事で終わりを告げる。新天地を求め旅に出たネズミ一家は、やがて大冒険をすることに—チッチが跳ね、タータが走り、タミーが飛び出す!島津和子氏によるイラスト多数収録」

 今、読んでいるのは、ネズミの一家が住んでいた川で暗渠にする工事が始まり、住処を追われる場面です。

 チッチとタータのねずみの兄弟にとって、住処であった川は母親代わりでした。

 お父さんねずみは、なぜ川に住むのか語ります。

 「チッチと同じ白っぽい毛色をしていた優しいお母さんは死んでしまったけれど、その後は、いわば川がタータの母親だった。このせせらぎに守られているかぎり、どんな危険も身に及ぶことはないような気がした。タータはいちど、人気にもっと近いところに住んだ方が便利じゃないのと、お父さんに訊いてみたことがある。」「『たしかに、人間の家の床下や屋根裏に住むネズミもいる』とお父さんは答えた。『そりゃあ、その方が便利かもしれないよ。台所の流しだの、蓋のずれたポリバケツだのから食べ物を掠めとるにはね。ぼくら一族もむかしはそんな暮らしをしていたらしい。でもね、ぼくらのご先祖のなかに、あるときここにやってきて、川岸に住もうと決めたネズミがいた。彼は、穴を掘り、仮りの棲みかを作った。その子どもたちが穴を延ばした。孫たちが部屋を広げた。そうやって長い年月がたつうちに、だんだんここが本物の家になっていった。なあ、ぼくらは川に生きるネズミなんだ」

 大きなケヤキが工事のために倒されているのを見て長老のネズミは嘆きます。

 「あんなに太く高くなるまで、何十年も一生懸命に生きて、草を守り、虫を守り、わしらを守ってくれたのに。可哀そうになあ。子どもの頃、毎日あれに登ったり下りたりして遊んだもんだ」

 私は、6月23日(土)午後2時から万倉・今富公民館で行う私を囲む集いの案内に、万倉や吉部の中山間地域を回っています。

 山間の耕地はほとんどが耕作放棄地となり、住んでおられない家も散見されます。

 私の実家(吉部・荒滝)周辺でも耕作放棄地が増え、人口が少しづつ減少してきています。

 何百年かけて、山の中腹まで耕地を先祖の先輩たちは造ってきたのに、この数十年で、中山間地域の風景は激変してしまいました。

 そのような中、富山県から移住してこられた若いご夫婦にお会いしました。

 小学生のお兄ちゃんに「おじさんは、君と同じ吉部小学校の卒業生だよ」と話しました。

 ご主人は林業に従事されているとのことでした。

 その近くには、県内で数少ない、四輪駆動車のコースがあり、経営されている方とお話しました。

 大会の時には県外からの参加者もあるようです。

 先日、宇部市の「立地適正化計画」の説明会に参加したことは本ブログに書きました。

 効率化を優先に考えれば、居住を誘導する手法もあるのかも知れません。

 しかし、何百年も住み続けた土地を放棄しつづける暮らし方でいいのか。

 「川の光」を読みながら、今日の開発優先の在り方に警鐘を鳴らす良著だと感じました。

 中山間地域で暮らしていける、農林水産業を基幹産業に位置づける政策の再構築が求められていると思いました。

 「川の光」のファンの皆さん、感想をお聞かせ下さい。

 

 

映画「万引き家族」

 昨日、是枝裕和監督の映画「万引き家族」を観ました。

 第71回カンヌ映画祭パルムドール受賞作品ということで、映画館は満席でした。

 NHKのラジオ「すっぴん」のインタビューに登場した是枝監督が、「この映画は、是枝映画の集大成と言われるが、真骨頂と言ってほしい」という趣旨の話をしていました。

 私は、これまで何作品か是枝監督の作品を観てきましたが、一番のインパクトを受けた作品でした。

 映画のパンフレットで、思想家の内田樹さんは、この映画について「所有し過ぎることによる空間の狭隘化と自由の喪失、それが彼らの『貧しさ』の本質なのである。だが、それは彼らの逆説的な『豊かさ』の源泉としても描かれている。」と評しています。

 ヒリヒリするような現実を突きつける映画でありながら、映画を観終わって心がほんわかする感覚を内田さんは、上のように表現したのでしょう。

 内田さんは、「彼らは、個人としてのアイデンティティーを差し出した代償に、家族であるために果たすべき義務からの解放を手に入れた。それはたしかに現在社会において最も手に入れにくい『財』の一つである。」と書いています。

 私にも家族があります。家族としてあろうと努力もし、悩みもします。

 家族の崩壊を「家族であるために果たすべき義務からの解放」と表現し、内田さんは、それは「現代社会において最も手に入れにくい『財』」と捉えています。

 これからの家族はどうなるのでしょうか

 縛り合う家族から、豊かな個人の繋がりとしての家族とい方向に行くのでしょうか。

 ヒリヒリするような現実を突きつける映画ですが、そのような明るい未来が見えてくるから映画を観終わった気持ちが明るいのでしょうか。

 内田樹さんのコラムから、この映画を考えてみました。

 先日も5才の女の子が虐待で死亡する事件が発生しました。

 この映画のじゅりちゃんを観てこの事件を想起した方は多いと思います。

 家族とは何かを考えなければいけない時代であることは間違いありません。

 映画「万引き家族」をご覧になったみなさんの感想をお聞かせ下さい。

陸上イージス 住民生活に影響深刻

 6日、日本共産党の穀田恵二衆議院議員は、衆議院外務委員会で、政府が導入を狙う地上配備型の弾道ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」が配備先の周辺住民の生活に深刻な影響を及ぼす危険を指摘し、配備計画の低位会を求めました。

 先月、京都・京丹後市にある米軍・経ケ岬通信所で強い電波を発するXバンドレーダーが、交通事故の負傷者をドクターヘリで搬送する際に、米軍に電波送信停止を要請したが、すぐには実施されず負傷者の搬送が17分遅れるという問題が起きました。

 穀田議員は、「人命にかかわる後期の飛行に影響を及ぼしかねず到底容認できない」と指摘しました。

 山本防衛副大臣は「施設区域外の騒音を与える可能性は低い」「騒音を与える場には消音装置を取り付ける」などと答えました。

 Xバンドレーダーとイージス・アショアは同じ種類の電磁波ではありませんが、共に強力な電磁波を発するという点では共通しています。

 イージス・アショア配備予定地の自衛隊むつみ演習場周辺にもドクターヘリの着陸可能箇所が多数あります。

 京都での事案が萩市でも起きる可能性は十分考えられます。

 穀田議員は、政府がイージス・アショアの配備候補地としている秋田県の陸上自衛隊新屋演習場や山口県のむつみ演習場周辺には多くの学校や福祉施設が隣接していることをあげ「このような場所を『最適候補地』とするなど、およそ理解できない」と批判しました。

 これに対し河野外相は、北朝鮮の「脅威」を口実に「導入に向けた取り組みを進めていく」と強弁しました。

 穀田議員は、北朝鮮問題の対話による解決を目指す国際社会の流れに逆行すると強調し「過剰な備えで軍拡の悪循環をつくるべきではない」と強調しました。

 日米首脳会談が行われ、安倍首相は、トランプ大統領に「米朝会談で拉致問題の解決を議題にしてほしい」と談判しました。

 私は、イージス・アショアの配備は、安倍首相が宿願である「拉致問題の解決」にも逆行するものだと指摘したいと思います。

 安倍政権に強く求められるのは北朝鮮問題をめぐり今進展しつつある平和へのプロセスを促進する外交努力です。

 軍事的構えの強化を急ぎ、緊張をことさらあおることは本末転倒に他なりません。

 陸上イージスが住民生活に影響を与える可能性が深刻です。

 皆さんはどうお考えですか。