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山口県革新懇が安倍晋三元首相の国葬、県民葬中止のよびかけを発表

 山口県革新懇は、8月10日に世話人会を開催し、安倍元首相の国葬、県民葬に反対する立場から、県民への呼びかけを行うことを決定し、8月15日付で添付の『県民へのよびかけ』を発表し、マスコミにも届けました。

  山口県革新懇が、発表した「県民へのよびかけ」は以下の通りです。
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山口県民のみなさんへのよびかけ

安倍晋三元首相の国葬、県民葬を山口県民の声で中止させましょう

 参議院選挙遊説中に銃撃を受けて亡くなった安倍晋三元首相(以下「安倍氏」といいます。)について、岸田首相は、9月27日に国葬を行う旨の閣議決定をし、村岡山口県知事は、10月15日に県民葬を行うことを決定しました。しかし、このような国葬、県民葬を行うことについて、国民、県民の間から多くの疑念が出されています。
 私たちは、いかなる理由があっても暴力で攻撃をすることは絶対に許されない行為だと考え、そのような行為の犠牲となった安倍氏に対して深い哀悼の意を表するものです。しかし、このことと安倍氏の国葬、県民葬の是非はきちんと分けて考えるべきものです。
 安倍氏についての政治家としての実績に対する評価はうやむやなままです。首相在職中に起こった、議会制民主主義を揺るがした森友・加計問題も、いわゆる「桜を見る会」問題もいずれも真相は明らかにされていません。加えて、安倍氏への銃撃の動機に関わって、霊感商法などで多くの被害者を出したいわゆる「旧統一協会(教会)」と安倍氏をはじめとする政治家との癒着問題が顕在化し、その詳細も未だ明らかにされていません。
 また、国葬、県民葬いずれも、それらの実施にかかる法令上の根拠もない上、国会でも、山口県議会でも全く審議もされていません。
 私たちは、このような状況で、国葬、県民葬を強行することは、安倍氏の政治家としての実績を一方的に美化し、そのような安倍氏への弔意を国民、県民に事実上強制することとなるおそれがあります。ちなみに、先般の葬儀では、山口県教育委員会は、公立学校に半旗掲揚を促す通知を出しています。このような行為は、憲法で保障された思想・良心の自由(憲法第19条)への重大な侵害となると考えます。
 よって、私たちは、安倍氏の国葬、県民葬は中止すべきものであり、そのことが民主主義を守ることになる、と考えます。
 山口県民の皆さん、私たちと一緒に、『安倍氏の国葬、県民葬を中止せよ』の声を大きく広げていきましょう。そして、日本の民主主義を守り、発展させましょう。
 私たちは、このことを県民のみなさんに心からよびかけます。

2022年8月15日      

平和・民主・革新の日本をめざす山口県の会(山口県革新懇)
           〒753-0074 山口市中央4-3-3 山口県労連会館2階
                 ℡083(902)2789 FAX083(924)8043
e-mail kenkakushinkon@cpost.plala.or.jp

このよびかけへのご意見、ご感想を上記Fax、メールにお寄せください。

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 安倍晋三元首相の「国葬」「県民葬」に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

昨日の県内コロナ感染死亡者数は過去最多の9人、今月47名で過去最多

今朝の毎日新聞は、昨日の県内の感染状況を次のように報じました。「県と下関市は、16日、新たに1617人が新型コロナウイルス感染症に感染し、70~100歳以上の男女9人が死亡したと発表した。1日当たりの発表死者数としては過去最多となりました。」
 昨日、過去最多9名の感染者がお亡くなりになったことを受けて、中国新聞が公表している山口県の今月の死者数は、47名になりました。これまでの過去最多は、今年3月の35人ですから、今月の死者数が過去最多となりました。昨日までで過去最多を12名上回っています。
 県が公表している昨日の感染状況のモニタリングを見ます。
 確保病床使用率は59.6%でレベル3。
 療養者数(人口10万人当たり)1238.1人でレベル4。
 直近1週間の新規感染者数(人口10万人当たり)1068.7人で、レベル3。
 直近1週間のPCR検査等陽性率51.06%でレベル3。
 感染経路不明な者の割合が67.0%でレベル3。
 県は現在レベル2(医療の負荷が生じはじめている状況)としていますが、現在の県内の感染状況はほとんどの指標がレベル3以上のあると言えます。
 レベル3は、一般医療を相当程度制限しなければ対応できない状況です。
 県は、モニタリング会議を開催し、県内の感染状況を精査し、県民に周知すべきです。
 県内の感染状況は、コロナ感染者が急増し、医療現場がひっ迫し、多くの死者が生まれている状況だと言えます。
 医療・検査体制の抜本的強化の必要性を強く訴えたいと思います。
 昨日のコロナ感染での死亡者は、過去最多の9名でした。
 今月の感染による死亡者は47名で、過去最多となっています。
 皆さんはこの状況をどう捉えておられますか、ご意見をお聞かせ下さい。

「金子みすゞ童謡全集」を読んでいます。

 私のパートナーは、日本福祉大学の二歳後輩です。パートナーとは、大学の同じサークル「ヤジエセツルメント」で知り合いました。
 先日、ヤジエセツルメントのパートナーと同期=私の後輩二人が我が家を訪ねてきました。
 私は、後輩と金子みすゞ記念館を久しぶりに訪ねました。
 記念館で、今年7月に発行された「金子みすゞ童謡全集」を購入しました。
 「金子みすゞ童謡全集」の巻末には、金子みすゞ記念館の名誉館長の矢崎節夫さんの文章が寄せられています。
 矢崎さんは、大学1年の時、みすゞの「大漁」に出会った時のことをこう綴っています。
 「金子みすゞという名前と『大漁』という一遍の作品に出合ったのは、1966(昭和44)年、岩波文庫の『日本童謡集』の中であった。初めて『大漁』を読んだ時、大学1年の私にとって、その本に入っている他の87人の三百数十編が一瞬にして消えてしまうほどの衝撃だった。人間側からだけでなく、鰮側からも見る深い、優しいまなざしに驚いたのだ。」
 矢崎さんは、みすゞが遺稿を残した様子を次のように書いています。
 「(1926年)11月愛児誕生。しかし、夫は妻であり母であることだけを望み、童謡を書くこと、童謡仲間との文通を禁じた。みすゞは三冊の遺稿手帳を清書、一組を西條八十に送り、一組を弟正祐に『ふたりだけにわかってもらえればいい』と手渡し、筆を絶った。」
 矢崎さんは、1982年に、みすゞの実弟・上山正祐さんから、みすゞ直筆の三冊の遺稿童謡集を預かります。
 今回の「金子みすゞ童謡全集」は、みすゞ生誕120年、童謡創作100年を記念して、みすゞが遺した三冊の遺稿童謡集を1冊にして刊行したものです。
 NHKのラジオ文庫からみすゞの童謡の朗読を聴いています。
 「大漁」の鰮の側からも見る深い、優しいまなさしは、他の詩でも感じることができます。
 例えば、「土」です。
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 土
 こっつん、こっつん、
 打たれる土は、よい畑になって、
 よい麦を生むよ。

 朝から晩まで、
 踏まれる土は、
 よい路になって、
 車をとおすすよ。

 打たれぬ土は、
 踏まれぬ土は、
 要らない土か。
 
 いえいえ、それは、
 名のない草の、
 お宿をするよ。
・・・
 「大漁」は漁師の生活を謳った詩ですが、土は、農家の生活を謳った詩でしょう。
 私は、農家ですので、「土」に深い愛着を感じます。
 みすゞの童謡で「大漁」とともに有名な作品に「私と小鳥と鈴と」があります。
 「みんなちがって、みんないい」はあまりにも有名です。
 「土」には、打たれない土、踏まれない土に対する優しいまなざしとともに、それ以外の土であっても「みんないい」というより深い優しいまなざしが注がれています。
 金子みすゞは、生誕120年。私の祖母と同世代です。
 100年以上前の作家である金子みすゞの童謡は、今に生きて、私たちの心を揺さぶります。
 「大漁」や「私と小鳥と鈴と」や「土」を感じる気持ちがあれば、戦争は起きないと思います。
 戦後77年目の昨日でしたが、新しい戦前を迎えないためにも、郷土の童謡作家・金子みすゞの詩を地元・山口県から発信したいと思います。
 私の家にある全集は二冊目です。
 反戦川柳作家の「鶴彬全集」、そして、「金子みすゞ童謡全集」です。
 二つの全集を座右に置いて、明日を生きていこうと思います。
 相手の事を思いやる気持ちが一番大切だと肝に銘じようと思います。
 金子みすゞへのあなたの思いをお教え下さい。

8月1日から7日まで下関市消防局で救急搬送困難事案7件

 朝日新聞は、9日、総務省消防庁が、新型コロナウイルスの感染拡大で、救急搬送困難事案が2週連続、過去最多を更新したと次のように報じました。
 「総務省消防庁は9日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で救急患者の搬送先がすぐに決まらない『救急搬送困難事案』が7日までの1週間に6589件あったと発表した。第7波を受けて過去最多となった前週から282件(4%)増え、2週連続で過去最多を更新した。このうち、コロナ感染が疑われる患者の搬送困難件数も前週から84件(3%)増え、2873件。3週連続で最多を更新した。救急搬送困難事案は、救急隊が医療機関に患者の受け入れが可能かを4回以上問い合わせ、現場に30分以上とどまったケースを指す。消防庁では全国主要52消防本部の件数について、2020年4月から1週間ごとに集計している。」
 消防庁が「救急困難事案」の件数を公表している全国主要52消防本部の内、県内は、下関市消防局です。
 8月1日から7日までの1週間で、下関市消防局の搬送困難事案は、7件、コロナ疑いの事案は2件、非コロナ疑い事案は5件です。ちなみに、下関市消防局の前週の救急搬送事案は11件、コロナ疑いの事案は7件、非コロナ疑い事案は4件です。
 県内でもコロナ感染が最多となっている第7波の中で、救急搬送困難事案が発生していることを重く受け止めなければなりません。
 日本共産党県委員会と県議団は、8月1日、村岡知事に「新型コロナ『第7波』から、県民のいのちを守るための緊急要請」を行いました。
 この要請の中で、「救急搬送困難事例が生じていることを踏まえ、救急搬送の体制整備をすすめること。」を求めました。
 懇談の中で、「下関市消防局以外の県内の消防本部で救急搬送困難事案の発生状況を示す」よう求めました。
 昨日の感染者は、2585人と過去最多でした。昨日の確保病床使用率は58.8%で、6割に届く勢いです。医療ひっ迫が県内で発生し、救急搬送事案が生じている状況が広がっているのではないでしょうか。
 救急搬送困難事案は、患者の命に関わる重大事態です。コロナ感染による死者が昨日も2名あり、今月の死者数が34名となり、過去最多の35名を近日中に上回る勢いです。
 コロナでの死者を無くすためにも救急搬送困難事案を無くさなければなりません。そのためには、医療体制の強化と救急搬送の体制の強化が急務です。
 引き続き、これらの点については、県を含めた関係機関に働きかけを強めていきたいと思います。
 全国で、県内で、救急搬送事案が発生しています。この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

8月(13日まで)のコロナ死亡者は32人、過去最多に迫る勢い

  8月8日、しんぶん赤旗日刊紙は、新型コロナウイルスによる死者が8月急増していることを次のように報じました。
 「新型コロナウイルスのオミクロン株『BA.5』による感染拡大の『第7波』で死者が急増しています。『BA.5』による感染拡大は7月半ばから本格化。厚生労働省の公表データによると、7月の1カ月間の死者は1304人だったのに対し、8月に入り7日までの死者はすでに1078人に達し、併せて2382人にのぼります。8月5日には一日当たりの死者数が189人となっています。コロナウイルス感染に関する世界的統計サイト『ワールドメーター』によると、最近1週間の死者数で日本はアメリカ、ブラジルに次いで世界第3位です。過去最大の死者を出した『第6波』では、立ち上がりの1月の死者が400人で、2月には14日までの死者だけで1702人に急増しました。現在の『第7波』では、8月の7日間で1078人という死者数は、『第6波』を上回る勢いとなっており、厳重な警戒が必要な警戒が必要です。7月末から8月第1週にかけてのクラスター(感染者集団)発生件数は過去最多の1324件で、そのうち高齢者福祉施設でのクラスターも過去最多の515件です。オミクロン株は一般に重症化率は低いと言われますが、高齢者や基礎疾患のある人は50%程度に高まると言われてきました。実際、『第6波』での死者の9割は70代以上の高齢者に集中しています。各地で高齢者の死亡例の報告が相次いでおり、厳重な注意と対策が必要です。厚労省の説明では『重症化』は人工呼吸器やエクモ(人工心肺)の使用などを基準としており、基礎疾患の増悪は重症例にカウントされません。しかし、専門家は『新型コロナの本質は全身性の炎症性疾患だ』と指摘。コロナ感染で基礎疾患が急激に悪化し死に至るケースが増えており、ここでも厳重な注意と対策が必要です。しかも『BA.5』は、従来のオミクロン株に比べ、肺で増殖する傾向があり、重症化率そのものが高いとの専門家の指摘もあります。爆発的な感染拡大で医療崩壊が深刻となり、本当に治療が必要な人に医療が提供できていない状況があり、その面からも重症化率・致死率の増加が懸念されます。岸田政権は、刻々と深刻化する『第7波』のもとでも『経済活動を止めない』『行動制限は考えていない』というばかりで、危機感が全くなく、感染抑制、医療体制強化、検査体制強化のいずれでも対策らしい対策を出せず、成り行きまかせに終始しています。臨時国会を開いても、コロナ対策について何の審議も行っていません。人命軽視、科学軽視の姿勢に国民的批判が強まっています。」
 山口県内でもコロナ感染者の死亡者が8月急増しています。
 8月13日現在で、8月の死亡者が32人となっています。7月の死亡者数は17人であり、月別で死亡者が最も多い年月は、今年3月の35人です。
 このままで推移すれば、8月が、コロナ感染者の死亡者数が過去最多の月になることは必至です。ここ数日中に過去最高を超える可能性もあります。
 第7波で、県内でもクラスターの発生も急増し、高齢者福祉施設でのクラスターも増加しています。この辺りは、今後調査を進めていきたいと思います。
 引用したしんぶん赤旗の記事にあったように県内でも、爆発的な感染拡大で医療崩壊が深刻となり、本当に治療が必要な人に医療が提供できない状況があり、その面からも重症化率・致死率が増加している状況ではないでしょうか。
 昨日の確保病床使用率は、56.4%です。県内で、医療体制強化、検査体制の強化を行い、死亡者を減らす対応が急務だと思います。
 今月に入り、昨日までのコロナでの県内の死亡者は、32名で、過去最高の35人に迫る勢いです。
 皆さんはこの状況をどのように受け止めておられますか、ご意見をお聞かせ下さい。

「黒い雨」救済 国の新認定指針受け県内で3人に被爆者手帳が交付される

 広島原爆の「黒い雨」の被害者救済で、国の新たな被爆者認定指針を受けて今月上旬、山口県内で初めて3人に被爆者健康手帳が交付されたと、12日、中国新聞は次のように報じました。
 「岩国市の八百本規美さん(82)は2日、交付の決定を受けた。申請したのは昨年11月だった。『うれしいが、先が短い中で何カ月も連絡せず待たせるのはひどい』と受け止める。5歳の時、疎開先の砂谷村(現広島市佐伯区湯来町)で黒い雨を浴びた。服が真っ黒になったと後から家族から聞いた。50歳ごろから高血圧症に苦しんだ。国が定める従来の援護対象区域(大雨地域)の外だったため手帳は神聖しないでいたが、区域外で雨に遭った原告全員を被爆者と認めた昨年7月の広島高裁判決が契機になった。原告の親戚に相談し、広島市であった相談会にも参加した。原告弁護団の助言も受け、書類をそろえて山口県に申請した。新指針の運用が始まった今年4月1日以降、同時期に広島県や広島市に申請した知人が続々と手帳を手にする中、八百本さんは何の音沙汰もなく不安が募った。6月、山口県から初めて連絡が来て『申請書に不備がある。書き直して』と言われた。申請から半年以上。『なぜ今更。住む場所で対応に差があるのは悔しい』。すぐに書き直し、早期の審査を促した。高裁判決が確定後、広島県には8月4日現在で833人の申請があり314人に交付した。広島市は6月末現在で申請2180人、交付731人。山口県は7月末現在で申請20人、うち3人に8月上旬に交付した。山口県医務保険課は『個別の確認作業に時間を要した』と説明する。新基準は3月18日に国が通知した。広島県被爆者支援課によると2月、国から各都道府県などに新基準の想定資料が届き、各市町に周知を求めたという。診断書が要る可能性が分かっていたため、未提出の申請者には連絡した。二井秀樹課長は『一刻も早く渡すため内々で審査を進めた』と話す。新指針の運用が始まった4月1日、22人に発行した。山口県内は、人口に占める手帳を持つ被爆者の割合が広島、長崎の両被爆地に次いで高く、区域外で黒い雨に遭った人も相当数いるとみられる。高齢者で、時間は限られている。山口県には迅速な対応と丁寧な寄り添いが求められる。」
 「黒い雨」救済の国の新認定指針の運用が始まって、4カ月も経過し、山口県ではようやく3人に被爆者手帳が交付された事実に愕然としました。
 現在、申請が出ている方の審査を急ぎ、必要な方に丁寧な説明を行い、申請を促すことなどが山口県に求められていると思います。
 県内で、被爆者手帳が新たに交付されたことを喜びつつ、必要な改善を引き続き、県に求めていきたいと思います。
 申請手続きを行いたいなのど相談は藤本までよろしくお願いいたします。