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「元副知事が、自民党のパーティー券購入を部下に依頼」との報道について

今朝の毎日新聞は、自民党の林芳正外相の後援会入会を巡る公職選挙法違反事件で罰金刑を受けて辞職した小松前副知事が、2021年10月に開催された自民党県連の政治資金パーティーの会費の支払いに協力するよう当時の部下に呼びかけていたことが分かったと報じました。
 「自民党の林芳正外相(衆院山口3区)の後援会入会を巡る公職選挙法違反(公務員の地位利用)事件で罰金刑を受けて辞職した小松一彦前山口県副知事が、2021年10月に開催された自民党県連の政治資金パーティーの会費1万円の支払いに協力するよう当時の部下に呼びかけていたことが本人などへの取材で明らかになった。過去のパーティーでも職場の上司などに度々協力を呼びかけられたと証言する元県幹部が複数おり、政治家の後援会への勧誘と同様、県庁内でパーティーへの協力依頼が広がっていた可能性がある。パーティーは21年10月31日の衆院選開票日に山口市であり、村岡嗣政県知事も参加。小松氏は毎日新聞の取材に対し、各部の課長級以上の職員に『行かなくてもよいので支払いに協力してほしいと呼びかけた』と説明し『自分が課長級になったころからあった話で、そういうものだろうと思っていた。認識が甘かった』と話した。協力は『自民党関係者から依頼された』としているが、自民党県連は『県連として関知していない』としている。複数の元県幹部によると、課長級以上になると毎年、パーティーの案内状と振込用紙が自宅に送られてきたり、職場で上司から『行かなくてもいいので協力してほしい』と振込用紙を手渡されたりしたという。元幹部の一人は、振込用紙には通し番号が印字されていて誰が振り込んでいないか分かる仕組みだったと証言。『無言の圧力で、避けられないと思って毎年振り込んだ』と明かした。当時の幹部から『ちゃんと振り込んだか』と確認された職員もいたという。小松氏は、21年10月の衆院選山口3区で初当選した林外相の後援会への入会を部下に勧誘させたとして、公選法違反で罰金30万円の略式命令を受けた。政治資金問題に詳しい神戸学院大の上脇博之教授(憲法学)は『公務員が個人の信条でパーティー券を購入するなら問題はないが、上司が勧めれば部下は拒否しにくく、政党などの資金調達の公平さを失う。パーティーが政党主催の場合、公務の中立・公正さにも疑問を抱かせ非常に問題だ』と指摘。『依頼の内容次第では、公務員が地位を利用して政治資金パーティーの支払いに関与することを禁じた政治資金規正法に抵触する可能性もある』と述べた。」
 県は、県庁内での自民党のパーティー券購入依頼の実態を調査すべきです。
 自民党県連は、「関知していない」ではなく、実態を調査し、その結果を公表すべきです。
 県庁内で自民党主催のパーティー券の購入依頼が前副知事から部下に行われていたことが報じられました。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

無症状者への無料PCR検査が、6月末まで延長される

3月15日の本ブログで紹介したように、私は、3月14日に行われた県議会環境福祉委員会での健康福祉部所管分の審議の中で、「県が行っている『集中PCR検査』が3月31日で終了するが、4月以降も検査体制を維持すべきだ。」と質しました。
 県健康福祉部は、24日、「新型コロナウイルス感染症に係る集中PCR検査の継続実施について」とする資料を記者配布しました。
 実施期間は、4月1日~6月30日までです。対象者は、県内に住所を有する方で感染に関して不安を覚える無症状の方です。希望者が、各市町の相談窓口等に相談を行い、検査が必要と判断された場合に、県から検査キットを送付します。
 詳しくは、県ホームページの新型コロナウイルス感染症関連情報のサイトに「感染拡大抑制のための集中PCR検査の申し込みについて」とするページをご参照ください。
 県が無症状者を対象に行う集中PCR検査が6月末まで延長されました。延長を求めた議員として県の対応を評価したいと思います。
 皆さん大いにご活用ください。
 PCR検査体制に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

在日米軍司令官が検査なし入国昨年9月「命令書」発出

 米軍が検査なしで入国していた問題を23日、日本共産党の穀田恵二衆議院議員が衆院外務委員会で取り上げました。その内容を24日のしんぶん赤旗は次のように報じました。
 「新型コロナウイルス感染をめぐり、在日米軍司令部が昨年9月3日から出国前検査を免除していた問題で、在日米軍のラップ司令官が出国前・入国直後のいずれの検査も義務付けていない命令書を同日付で発出し、公表していたことが判明しました。日本共産党の穀田恵二議員が23日の衆院外務委員会で明らかにしました。出国前検査の免除をめぐっては、在日米軍司令部は本紙日曜版などの取材に対して、『昨年9月時点で日本側に通知した』と回答。一方、政府は免除を確認したのは昨年12月24日だと繰り返しています。穀田氏は、在日米軍司令官が昨年9月3日に発出した『軍公衆衛生保護令』と題する命令書には、米軍関係者に『ワクチン接種者の米軍施設内の行動制限』、『日本到着後5日目以降の抗原またはPCR検査の実施』とされているだけで、『出国前検査も入国直後の検査も義務付けられていない』と指摘。命令書は9月3日以降、在日米軍ホームページで公表されており、穀田氏は『昨年12月24日まで(命令書の)存在を知らなかった』ということは『あり得ない』と追及しました。さらに穀田氏は、命令書の『付属書』として添付された外務省北米局の川埜周日米地位協定室長の所管を提示。同所管では『公共交通機関の使用禁止』と『日本到着後14日間の行動制限』のみを入国の条件としており、米軍が出国前検査を免除する根拠とされた可能性を指摘し、事実関係の調査を求めました。林外相は『どういう文書なのか確認したい』と述べました。」
 3月16日に日本共産党山口県委員会が行った政府要望項目の一つが「米軍が昨年9月コロナ対策を緩和したことを日本政府が現認した年月を明らかにすること」がありました。
 この中で、外務省日米地位協定室の小島氏は「日本政府が確認したのは、12月24日だ。」と答えました。
 穀田衆院議員が指摘した在日米軍司令官が昨年9月3日に発出した「軍公衆衛生保護令」の存在を外務省が12月24日まで知らなかったというなら、年明けに基地由来で、沖縄県、山口県、広島県に感染が拡大した原因の一つが、外務省のこの重大な見落としにあったと言えます。
 外務省が、在日米軍司令官の9月3日の文書を知っていて、12月24日まで米側に改善を求めていないのなら、外務省の責任は重大です。
 外務省は、在日米軍司令官の9月3日の文書を知っていたのかどうかを早急に明らかにすべきです。
 いずれにしても、年明けに、基地由来と言われる感染拡大が起こったことに鑑み、検疫が免除されている日米地位協定の改定を外務省は米側に求めるときだと思います。
 在日米軍司令官が昨年9月3日、「出国前検査も入国直後の検査も義務付けられていない」との文書を発出していたことが判明しました。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

公共工事をめぐる収賄事件を受け 県が内部調査・研修実施へ

 昨日、NHK山口放送局は、山口県の幹部職員が公共工事をめぐる収賄事件で起訴されたことを受け、会議が開かれたと次のように報じました。
 「山口県の幹部職員が公共工事をめぐる収賄事件で起訴されたことを受け、県庁で幹部職員を集めた会議が開かれ、今後、内部調査や再発防止のための研修を行うことになりました。山口県土木建築部の元部次長は、県の公共工事で使われる情報を提供する見返りに、長門市の業者から商品券9万円を受け取ったとして収賄の罪で起訴され、22日、懲戒免職の処分になりました。これを受けて土木建築部は、各課の課長や出先機関の所長などおよそ40人の幹部職員を集めて会議を開きました。会議では、はじめに和田卓部長が『県民の批判を招く事態が二度と起こらないように再度、注意喚起する。県民の信頼回復に全力で取り組んでいく』と述べました。続いて担当者が入札業務に携わる技術職員およそ500人を対象に、業者との不適切なやり取りがなかったか聞き取り調査を行うことや、毎年夏のコンプライアンス研修に加え、来月中旬に入札業務に特化した研修を行うことを伝えました。会議に出席した防府土木建築事務所の今村政裕所長は、『コンプライアンスの順守徹底に努めて県政の信頼回復に努めたい』と話していました。また、研修担当で技術管理課の米原圭太郎課長は『毎年の研修が徹底されていなかったのは非常に残念だ。今後、調査や研修をしっかりと行いたい』と話していました。」
 記事にある「入札業務に携わる技術職員およそ500人を対象に、業者との不適切なやり取りがなかったか聞き取り調査を行う」ことは評価したいと思います。
 その上で、調査を行う機関は、第三者機関を設置し行うべきだと指摘したいと思います。
 県土木建築部は、幹部職員の収賄事案に関し「山口県建設工事発注事務に関するコンプライアンス要綱」が生かされなかった問題を検証し、要綱の見直しを行う時だと思います。
 県土木建築部幹部が収賄事件で起訴されたことを受け、県が内部調査を行うことなどを決めました。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

「山口県前副知事による公職選挙法違反事案に係る調査報告書」公表される

 小松前副知事の公職選挙法違反事件を契機に山口県に設置された調査チームの報告書が昨日、公表されました。
 このことについて、毎日新聞は、次のように報じました。
 「2021年10月の衆院選を巡る山口県前副知事の公職選挙法違反(公務員の地位利用)事件を契機に設置された山口県の調査チームが22日、調査報告書を公表した。調査対象となった課長級以上の6割超が、上司から衆院選候補者の後援会入会や部下への勧誘を依頼されたと答え、ほぼ全員が応じていた。衆院選に限らず選挙での同様の依頼が少なくとも25年前から県庁内で常態化していたことも分かり、公務員の政治的中立に対する意識の希薄さが浮き彫りになった。調査チームは、山口3区で初当選した林芳正外相(自民党)の後援会入会を部下に勧誘させたとして、小松一彦前副知事が罰金の略式命令を受けた後の21年12月末に設置。県公益通報窓口の高村七男弁護士と人事課職員6人の計7人で構成し、課長級以上の管理職321人にアンケートした。報告書によると、回答した305人中195人(63・9%)が、林氏の後援会かどうかに関係なく、21年の衆院選で『県職員から選挙のリーフレットの配布依頼や後援会入会申込書の協力依頼を受けた』と答えた。このうち191人が自分や家族の名前を申込書に書いたり、部下らに申込書への記入を依頼したりし、依頼した部下の総数は733人に上った。また、上司らから依頼されたのが『勤務時間内』『執務室内』との回答がいずれも6割を超えた。こうした行為が、公務員の地位利用による選挙運動を禁じた公選法に違反すると思ったかの質問に106人(54・4%)が『思わなかった』と回答。『分からなかった』(57人)、『公選法を知らなかった』(8人)を合わせると9割近くに上り、報告書は『認識が許容しがたい程度まで希薄』と指摘。さらに政治家の後援会への勧誘などは依然から『常態化していた』『選挙によっては行われていた』との回答が合計で8割を超え、少なくとも1997年以前に始まっていたことも分かった。報告書は、小松前副知事が検察の調べに『県の行政運営を円滑に行う上で、自民党関係者の依頼に協力する必要があった』との趣旨の供述をしたことを踏まえ、『公平・公正な立場で行動するという県としてのあるべき姿を明確にすることが必要』と指摘した。自民党の友田有幹事長は取材に『報告書の内容を知らないのでコメントできない。党は今回のことに関与していない』と話した。」
 私は、昨日までに、「公職選挙法違反事案に係る調査チーム」による「山口県前副知事による公職選挙法違反事案に係る調査報告書」を入手しました。
 報告書は「根深い自由民主党との関係性に基づいて敢行された事実は多言を要するまでもなく明らかなことと思料される」としています。
 ここまで事実が明らかになっているにも関わらず、自民党山口県連が「党は今回のことに関与していない」とするのは、県職員や県民にに対して誠実な態度とは言えないと思います。
 自民党山口県連は、今回の報告書を受けて、事実関係を調査し、県民に公表すべきだと考えます。
 報告書はアンケート結果として依頼のあった選挙は次の通りとしています。
 「国政選挙(衆・参)、知事選、県議選、市長及び市議選において、上記依頼行為が確認された。」
 ※上記依頼行為とは「リーフレットの配布依頼や後援会入会申込書の協力依頼と、各種動員依頼の2種類」です。
 私は、2月県議会の一般質問で、村岡知事に「調査の結果、自らが立候補した知事選で、県庁内で後援会員の勧誘が行われたということが判明した場合は、知事の責任は問われると思う。その場合、自身へのペナルティーを課すとの判断をされるのか。」と質しました。
 村岡知事は、「私自身の選挙で、副知事や職員に対して、後援会入会の勧誘をするように要請したことがない。過去に行われたことについても現在調査が行われているものと認識している。仮定の質問に対しては答弁を差し控えさせていただきたい。」と答えました。
 20日、毎日新聞は、「県は管理職20人を処分する方針で、村岡嗣政知事の給与カットや副知事ら特別職の給与の自主返納を検討している。」と報じました。
 今回の報告書を受けて、村岡知事の自らの責任と厳正な対応が明らかになることを望みます。
 公選法違反事案に係る調査報告書が公表されました。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

「子どもの医療費助成制度拡充は県の最優先課題」と県市長会が県へ要望

 昨年3月に改定した「第二期山口県まち・ひと・しごと創生総合戦略」は2024年までに合計特殊出生率を1.7に向上させる目標を掲げました。
 2月22日に行われた活力創出本部会議・デジタル推進本部会議で示された「出生数及び合計特殊出生率の推移」によると、2020年の合計特殊出生率は1.5です。2015年に第一期総合戦略がスタートしましたが、合計特殊出生率は低下の一途であり、2024年までに合計特殊出生率を1.7にすることは困難な状況です。
 先の会議で「今後の地方創生の方向性」が示されました。内容は、デジタル化の推進が主なものであり、この点は、新年度予算に反映されています。問題は、方向性に示された「デジタル以外の関係施策」=「少子化対策やこども政策を積極的に進める」ための予算化が不十分だという点です。
 私は、8日に行った一般質問で、「県は、第二期総合戦略の合計特殊出生率の目標達成に向け、新年度予算をどう編成したのか。デジタル以外の施策として少子化対策やこども政策を積極的に進めるべきだが、県の見解を尋ねる。」と質しました。
 内海総務部長は「来年度当初予算案においては、県民生活の安定に向けた対策の更なる充実を図るとともに、より高いレベルの安心の確保を目指していくこととしており、安心して結婚、妊娠・出産、子育てができる環境整備などに必要な予算を計上したところだ。」と答えました。
 昨年5月21日に山口県市長会から県に出された要望書の中に、「こどもの医療費にかかる山口県福祉医療費助成制度の拡充」があります。市長会は、こどもの医療費助成制度の拡充について「山口県において県の最優先施策だ」と要望書に書かれてあります。
 私は、「合計特殊出生率を1.7にあげていくために、少子化対策に真正面から取り組んでいくために、山口県市長会が望む、県のこども医療費助成制度の拡充を行うべきだ」と質しました。
 弘田健康福祉部長は「本県の乳幼児医療費助成制度は、国の医療保険制度を補完し、一定の福祉医療の水準を確保することを目的に基準を定めて助成しているものであり、現行水準を維持することが基本と考えており、制度の拡充は考えていない。」と答えました。
 新年度、富山県では、子どもの医療費助成を現物給付にします。埼玉県では、今年10月から子ども・重度心身障害者医療費助成制度を現物給付に、来年1月からひとり親家庭医療費助成制度を現物給付にします。
 県内では、新年度から柳井市が対象年齢を拡大させ、宇部市など3市2町が所得制限の対象年齢を拡大させます。
 私は、「これら福祉医療費助成制度を拡充させた都道府県や県内市町の努力を県はどう評価しているのか。」と質しました。
 弘田部長は「それぞれの住民のニーズ等を踏まえ、それぞれの自治体が判断されたものと考えている。県としては、一定の福祉医療の水準を確保することを目的として基準を定め助成しているものであり、現行水準を維持することが基本だと考えている。」と答えました。
 村岡県政になって、福祉医療費助成制度の拡充は、行われていません。村岡知事の合計特殊出生率を伸ばす本気度が問われる事態と言えます。
 少子化対策に対する皆さんのご意見をお聞かせ下さい。