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「同志少女よ、敵を撃て」の読書感想文が文部科学大臣賞(高等学校の部)を受賞

 昨日の毎日新聞に、「第68回青少年読書感想文全国コンクールの入賞作品」が掲載されていました。
 その中に、高等学校の部で文部科学大臣賞を受賞した香川県立丸亀高2年の吉久萌花さんの「戦わない選択肢」に心を奪われました。
 吉久さんが読んだのは、昨年の本屋大賞作品でもある逢坂冬馬さんの「同志少女よ、敵を撃て」です。私も関心を持って読んでいた作品なので、若い読者の感想に度肝を抜かれました。
 吉久さんは、「戦争の裏で起こる戦争犯罪など、それらを知識として知った上で漠然と思っていたこどだった。」とこれまでを振り返り、本書を読む中で「自分とほとんど年の変わらない少女セラフィマが見た戦争の世界を浴びて、疑似ではあるが戦争を体験し、その本当のむごたらしさを思い知ることとなった。」と書いています。
 吉久さんは、「少女たちがなぜ、戦地で銃の引き金を引くことができたのか」と問いかけ、「その手段が戦場でドイツ兵たちを射殺することだというのはあまりに悲しかった。」と書いています。
 吉久さんは、題名の「同志少女よ敵を撃て」の敵とは何かを考えます。吉久さんは、「私が思うに、本書における『敵』とは、戦争が持つ『悪意』だ。揺るぎない信念を持っていたはずのセラフィマの認識をねじ曲げる程の悪。」と書いています。
 吉久さんは、感想文を「戦争のリアルを知った今、殺す、戦う、そんな選択肢の無意味さに1秒でも早く多くの人が気付き、これ以上彼ら彼女らの戦争で命が散ることのないように祈る」と結んでいます。
 この作品を書いた逢坂冬馬さんは、本屋大賞を受賞したスピーチで「絶望することはやめます。戦争に反対し、平和構築のための努力をします」と述べました。
 吉久さんのような高校生が、本書を読んで「戦わない選択肢」を考えたことは、逢坂さんの想いが共有された証左だと思います。
 私も、「同志少女よ、敵を撃て」を読み直しながら、ロシアのウクライナ侵略の中止や、日本での大軍拡について考えていきたいと思います。
 吉久さんすばらしい感想文をありがとうございます。
 逢坂さんこれからも平和を構築していく作品に期待しています。
 「同志少女よ、敵を撃て」を読まれた皆さんの感想をお聞かせください。
 

国は骨太方針で不登校特例校を全都道府県で設置する方針 山口県にも設置すべき

 1日、読売新聞は、不登校の小中学生が過去最高になったことを受け、対策を強化する方針を示したと次のように報じました。
 「不登校の小中学生が過去最多となったことを受け、文部科学省は31日、不登校の総合的な対策に乗り出す方針を固めた。受け皿の『不登校特例校』を拡充し、兆候を早期に把握するなど未然防止にも力を入れる。長岡文科相は31日の閣議後の記者会見で『教育の根幹を揺るがす憂慮すべき課題だ』と述べ、対策を講じることを明らかにした。文科省は専門家らの意見を踏まえて検討を進め、今年度内に具体策を打ち出す予定だ。文科省によると、総合的な対策は①不登校特例校の設置促進②小中学生に一人1台配備された学習用端末を活用し、兆候を早期発見③子どもたちが安心して過ごせる学校環境づくりーが柱。4月に発足する『子ども家庭庁』とも連携する。不登校特例校は、子どもの実態に合わせて午後から授業を組むなど授業時間や学習内容を調整できる。同省は現在21校ある特例校を全都道府県・政令市で1校以上設置することを目指しており、将来的には300校に増やす考えだ。」

 22年4月現在、不登校特例校は、10都道府県の21校に設置されています。

 政府は昨年6月に策定した経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)に、「不登校特例校の全都道府県等での設置」を明記しました。

 今後、文科省が示す不登校の総合的な対策方針を受け、山口県にも不登校特例校を早急に設置すべきです。

 不登校特例校の設置に向けて大いに発言していきたいと思います。

新生児のSCID、SMA検査18府県で実施 山口県は未実施

 1月30日付読売新聞は、新生児の難病検査に地域差があると次のように報じました。
 「早期発見すれば救命が可能になった二つの難病について、新生児の検査体制に地域差があることが、読売新聞の調査でわかった。どちらの検査も実施されていたのは18府県にとどまり、26都府県ではいずれも行われていなかった。医師や患者家族らは『検査を受ける機会の格差を解消すべきだ』として、国に全国一律の実施を求めている。調査は2022年11月~12月、全都道府県に書面で実施。原則すべての新生児に対し公費で行う新生児マススクリーニング検査と同時に、感染に対する抵抗力がない『重症複合免疫不全症』(SCID)と、全身の筋力が低下する『脊髄性筋萎縮症』(SMA)の検査が実施されているか、都道府県内の状況を尋ねた。同年11月現在で、SCIDとSMAの両方の検査が実施されているのは18府県で、3道県ではSCIDの検査のみが実施されていた。ただし、自治体が行う公費検査とは別の扱いで、地域の小児科医らの団体が実施主体となり、道府県の協力を得て、参加医療機関で進めていた。実施されていない自治体からは、『全国一律であることが望ましい』などの回答があった。二つの難病は、検査で早期発見できれば治療が可能で、子どもは健康に成長できる可能性が高い。SCIDは、生後1、2か月で感染症による極度の下痢や肺炎になり、1歳までになくなることが多い。造血幹細胞移植で治療できるが、病気だと気づかれないまま、ロタウイルスを弱毒化したワクチンを接種すると命に関わり、移植の成功率も下がる。このワクチンが20年10月に0歳児を対象に定期接種化されたために、日本小児科学会が国に公費での検査を求めている。SMAは、20年に遺伝子治療薬が承認され、発症予防や順調な発達につなげられるようになった。『SMA家族の会』は21年3月、全国での検査体制整備を、国に要望した。米国では、二つの難病を調べる検査が一般的に行われている。厚生労働省母子保健課は、『公費での検査に加えるか検討している。検査の精度や治療体制の検証を進めており、それを踏まえて判断したい』としている。新生児の検査に詳しい窪田満・国立成育医療研究センター総合診療部統括部長は『生まれた場所で、救命につながる検査が受けられるかどうかが決まってしまう。国は、この不平等を解消すべきだ』と指摘する。」

 健康福祉部に尋ねたところ「SCID、SMAについて、現時点、県として特段の予定はない」との回答でした。

 山口県内で、小児科医の先生方の音頭での実施なども含めて、SCID、SMAが行える体制が構築されることを願います。

 また、国の制度によって、SCID、SMAが行えることも急がれます。

 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

宇部西高校を存続させる会と高森みどり中学校の存続を求める会が県教委に公開質問状を提出

 今朝の読売新聞は、宇部西高校と高森みどり中学の生徒募集停止を巡り、両校の存続を求める会が、県教育委員会に公開質問状を発送したと次のように報じました。
 「県立高の再編計画を巡り、宇部市の『宇部西高校を存続させる会』と岩国市の『高森みどり中学校の存続を求める会』は31日、繁吉健志・県教育長宛てに、それぞれの2回目の公開質問状を一緒に郵送した。いずれも地域の声を聞かずに短期間で話を進めたとして理由をただす内容で、2月10日までの回答を求めている。させる会はこのほか、園芸など3学科に絞った高校といった対案はなかったのかや、農業関連施設の他校への移転費用を尋ねた。求める会は、県の地域振興担当部署との調整の有無や、県立中は今後つくらないのかを聞いた。宇部西高2977筆、高森みどり中329筆の追加署名も送った。これで、署名はそれぞれ2万511筆と1万280筆になった。させる会の岡本清代表(54)は『県教委は思いを受け止め、誠実な回答をしてほしい』、求める会の藤田正則会長(57)は『一緒に行動することで、県全体の問題だと訴えたい』と話した。」

 昨日、県教委に郵送された今日付けの宇部西高校を存続させる会の公開質問状は以下の通りです。

・・・

令和5年(2023 年)2月1日

山口県教育委員会
教育長 繁吉 健志 様

宇部西高校を存続させる会
代表 岡本 清

山口県立宇部西高校の募集停止(素案)についての公開質問状

 山口県教育委員会におかれましては、山口県の教育行政の発展にご尽力のことと敬意を表します。
 さて、山口県教育委員会は令和4年(2022 年)12 月 23 日、「県立高校再編整備計画前期実施計画(2022 年度~2026 年度計画)」を(案)として策定いたしました。素案からほとんど修正もなく、山口県立宇部西高校を令和6年度(2024 年度)をめどに募集停止とする計画が打ち出されました。
 このことについて下記の通り公開質問しますので、ご多忙の中とは思いますが、2 月 10 日(必着)までに文書での回答を求めます。

1.山口県立宇部西高校の募集停止(素案)を発表され、「地域説明会やパブレックコメントなどの意見を伺い、地域住民の皆様にご理解をいただいた上で策定する」と説明されていましたが、提出した反対署名は17、534筆、地域説明会、パブリックコメントでの意見の多くは募集停止反対であるにも関わらず真逆な策定となりました。また、3回目の説明会を求めていた地域の意見も聞き入れられず、とても「地域の皆様にご理解をいただいた」とは思えません。地域の意見を一切聞かないで、これほどの短期間で進めなければいけない理由をお答え下さい。
2.最初の公開質問状で募集停止を急ぐ理由として、少子化を理由とし新しい時代に対応した学校づくりを積極的にすすめるため、とされていましたが、宇部地域で最も特色ある宇部西高校が、新しい学校づくりの中で社会を担う人材の育成を担う場としてふさわしくないと考えられ、廃校にすると決定するにいたった理由を具体的にお答えください。
3.宇部西高校は「総合学科としては、十分な生徒数が確保できず、満足な教育活動を行うことができない。」と説明会ではお答えされていましたが、園芸・造園・福祉の3つの学科の高校として再出発するなどの対案はなかったのでしょうか。また、この対案が実現できない理由は何でしょうか。
お答えください。
4.山口県立宇部西高校から山口農業高校に教育機能を継承するということですが、宇部西高校の農業関連の設備を移転する場合、どのくらいの予算が必要になるのでしょうか。概算でよいのでお答えください。また、福祉関係の教育機能を田部高校と厚狭高校が合併してできる新高校に継承すると説明会でお答えされましたが、同じように移転にどのくらいの予算が必要となるのか概算でよいのでお答えください。
5.宇部西高校を廃校にした場合、卒業証明書、成績証明書、単位取得証明書などの証明書類の発行や学籍に関する文書の保管はどこが管理し、誰が責任を持つのでしょうか。また、そのことを在校生、卒業生に周知させ、不利益を被らないようにするにはどのような方法を考えておられるのでしょうか。お答えください。
6.宇部西高校には彫刻家の田中米吉さんの「ドッキング(表面)No70」という学校で管理された現代彫刻の芸術作品がありますが、こちらは廃校とする場合は廃棄されるのでしょうか。それともどこかへ移設されるのでしょうか。お答えください。

以上

・・・
 両会の公開質問状に対する県教委の回答を共有させていただき、2月県議会で、必要な発言を行っていきたいと思っています。
 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

希少動植物種アブサンショウウオが生息する場所に風力発電所をつくるなと知事へ申し入れ

 昨日、阿武風力発電所建設計画を考える会(浅野容子会長)、阿武・萩の未来を考える会(中村光則会長)、阿武風力発電所ちゃあなんか考える会(宮内欣二会長)は、村岡知事に、1011筆(紙署名914筆、オンライン署名97筆)の署名を提出しました。


 阿武風力発電所計画の中止を求め、署名と要望書を提出する浅野さん

 上記3団体は、2020年12月から、阿武町長、萩市長、山口県知事、経済産業大臣、事業者であるHSE株式会社に対し「北長門国定公園が一望できる山頂に高さ約150㍍の巨大風車を13基も建てるという阿武風力発電事業に同意および賛同できません。計画の中止を求めます!」とする署名を集めていました。
 署名は、山口県知事には「山口県には優れた景観条例があります。県北の景勝地である北長門国定公園および一連の山・川・海を守り、後世に残すために今こそ条例を活用してください。そして阿武風力発電事業に係る許認可を事業主に与えないでください。また事業実施想定区域内とその周辺には絶滅危惧種に指定されている動植物が生息しています。県北の自然遺産を後世に残すためにも当計画そのものに同意しないでください。」を求めています。
 署名を受け取った環境生活部の担当者は、「知事に署名の内容を伝える」と答えました。
 阿武風力発電所建設を考える会(浅野容子代表)、阿武・萩の未来を良くする会(中村光則代表)、阿武風力発電所ちゃなんか考える会(宮内欣二代表)、山里フォーラムのんたの会(あったか村)(白松博之代表)は、同日、村岡嗣政知事に「山口県阿武町に生息する『阿武サンショウウオ』の保護・保全に関する要望書」を提出しました。
 要望書は以下の通りです。
・・・
山口県知事 村岡 嗣政様
2023 年1月30 日

阿武風力発電所建設を考える会代表 浅野容子
阿武・萩の未来を良くする会代表 中村光則
阿武風力発電所ちゃあなんか考える会代表 宮内欣二
                   山里フォーラム のんたの会(あったか村)白松博之

山口県阿武町に生息する「アブサンショウウオ」の保護・保全に関する要望書

 日頃の県民のためのお働きに感謝いたします。
 私たちは、現在、HSE社が阿武町内で計画している(仮称)阿武風力発電事業が、阿武町や萩
市の豊かな自然環境と生態系に大きな影響を及ぼすのではないかと危惧しています。
 昨年6月にも事業予定地内に生息する絶滅危惧種アブサンショウウオの保護並びに生息地の保全
について要望いたしましたが、その後、阿武町内で新たな土木工事も行われるなどアブサンショ
ウオの生息状況がますます厳しくなっていると思われますので、再度、要望いたします。

                   記

 アブサンショウウオが絶滅危惧種として保護され、生息に不可欠な湿原が保全されるよう必要な
施策を早急に実施してください。環境影響評価知事意見においても触れておられているところですが、生息地で事業が計画されている(仮称)阿武風力発電事業に対して、より一層慎重な対応をお願いいたします。

 昨年1月に事業予定地内2カ所で住民がアブサンショウウオと思われるサンショウウオを見
つけ、京都大学研究チームにより「ほぼアブサンショウウオに間違いないと思う」という回答を得たことは、前回の要望書で述べたところですが、その後、今月にはいって事業予定地内10カ所で住民がアブサンショウウオの卵を見つけました(添付写真1)。

 現在、阿武町内の木与から宇田にかけて延長5・1㎞にわたる木与防災道路の建設工事が国土交通省によりすすめられています。この工事の様子は、工事を担当している建設会社の動画サイトの8本のアーカイブ映像で確認できます。時系列でみていくと、この地域の自然が大きく損なわれてきたことが確認できます。
 工事に伴う残土処理は通過地の自治体対応とされており、阿武町は耕作放棄地(休耕田)に着目し町内2カ所(山ノ口、惣郷)で残土処理場を建設中です。このうち山ノ口処理場は県道114号線沿いの休耕田で水田脇の溝が舗装されつつあり、これは「道路土工指針」に基づいたものだと町は説明しています。(添付写真2)木与防災道路については環境影響評価が行われたそうですが、公開されているかどうか確認できませんでした。町内2カ所の残土処理場については行われていません。
 アブサンショウウオが生息し、産卵する水田の溝や水たまり、山中の湿地、山際の湧水地が、このような形で狭められてゆくことに、私たちは危機感を覚えます。2019年に京都大学研究チームが発表した論文(注1)によれば、(仮称)阿武風力発電事業が計画されている地域はアブサンショウウオの生息地内に含まれています(注2)。(仮称)阿武風力発電事業計画が実施されることになれば、「環境の改変により簡単に絶滅する」(レッドデータブックやまぐち2019)とされているアブサンショウウオは絶滅の危機に瀕してしまいます。
 生物多様性基本法第3条の基本原則には、「生物の多様性の保全及び持続可能な利用は、生物の多様性が微妙な均衡を保つことによって成り立っており、科学的に解明されていない事象が多いこと及び一 度損なわれた生物の多様性を再生することが困難であることにかんがみ、科学的知見の充実に努めつつ生物の多様性を保全する予防的な取組方法及び事業等の着手後においても生物の多様性の状況を監視し、その監視の結果に科学的な評価を加え、これを当該事業等に反映させる順応的な取組方法により対応することを旨として行われなければならない。」とあります。
 県知事におかれましては、この基本原則に則り、同事業によるアブサンショウウオをはじめとする希少野生動植物への影響が回避されるよう、慎重な判断に基づき適切な指導を下されますよう再度お願いいたします。 
・・・
 要望書を受け取った環境生活部の担当者は「希少野生動植物を保護することは重要。要望内容を持ち帰る」と答えました。
 また、阿武風力発電所計画地の近くにアブサンウオが確認されたことについて環境生活部の担当者は、「事実を事業者に伝える」と答えました。
 上記4団体は、昨年6月2日に、同趣旨の要望書を県知事に提出しています。
 その中で、2022年1月アブサンショウウオが国が指定する「国内希少野生動植物種」になったことを指摘しました。
 山口県は、県希少野生動植物保護条例を2005年に制定し、これまで4種の希少野生動植物種を指定しました。
 知事は、希少動植物種の管理区域を指定し、管理区域で工作物を新築する等の場合は、知事の許可を受けることになっています。
 私は、「国の希少野生動植物種であるアブサンショウウオを県の希少野生動植物種にすべきだ」と質しました。
 環境生活部の担当者は「専門家に、本日提供いただいたオブサンショウウオに関する情報を伝えたい」と答えました。
 この問題に関する皆さんのご意見をお聞かせください。

群馬県が子どもの医療費無料化について高校3年生まで引き上げる方針発表

 29日付しんぶん赤旗日刊紙は、群馬県がこどもの医療費無料化について高校3年生まで引き上げる方針を発表したと次のように報じました。
 「こどもの医療費無料化について群馬県は27日、高校3年生まで引き上げる方針を発表しました。入通院が対象で、県によると、所得制限がなく、窓口での一時払いもないのは都道府県で初。住民と日本共産党県議団が繰り返し求めていたものです。群馬県は中学生までの無料化を2009年10月から実施、自己負担分を県と市町村が折半しています。拡大で新たに必要になる財源は約8億円の見込み。県内35市町村のうち30市町村が、独自財源で高校生までの無料化を実施、実施予定です。県によると、市町村長、県議会各会派から、県が一律の支援をするよう要望があったといいます。山本一太県知事は27日の会見で『なるべく早く実施できるように必要な調整を進めたい』と述べ、都道府県による高校生までの助成拡大について『この流れは今後ますます加速していくのではないか』と話しました。日本共産党の酒井ひろあき県議は『住民運動とも連携して、県議団が論戦でずっと求めてきたもの。中学生無料化から13年半ぶりの前進で評価できる。次は学校給食の無償化に県が踏み切ってほしい』と語りました。」

 2022年4月現在、18歳年度末まで子どもの医療費無料化を実施している都道府県は、福島県、静岡県、鳥取県です。

 それ以降、18歳年度末まで子どもの医療費無料化の方針を示したのが、東京都と群馬県です。

 山本群馬県知事が述べるように都道府県による高校生までの助成拡大の流れは今後ますます加速するのではないかと私も考えます。

 このような中、山口県は、5歳を就学前に上げて以降、19年間、子ども医療費無料化の対象年齢を上げていません。

 山口県は、この制度のみで述べる限り、全国の流れに乗っていない、子育てに不熱心と言わなければなりません。

 2022年10月現在の県内市町の子ども医療費助成制度の状況を見ると、対象年齢を高校卒業までにしているのは、萩市、光市(入院のみ)、長門市、柳井市、和木町、阿武町です。

 県内市町でも対象年齢を高校卒業までとする市町が今後ますます加速する流れです。

 県は、県内市町の努力に学び、子ども医療費無料化の対象を高校卒業までに拡大すべきです。

 日本共産党は、県議選に当たり、子どもの医療費無料化の対象を高校卒業するまでに拡大すべきだと訴えています。

 この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。