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阿武風力発電事業に関する要望書とアブサンショウウオの保護に関する要望書が知事に提出される

  15日、阿武風力発電所に関する要望書が、地元の3団体から県知事に提出されました。

 私と河合県議が同席しました。

 阿武風力発電事業に対する要望書が県知事に提出されました。手前が私です。

 15日、NHK山口放送局は、阿武風力発電所計画について次のように報じました。
 「阿武町で建設が計画されている風力発電所をめぐり、事業者が、資材などを搬入する道路を造ることについて地権者にのみ説明し、住民説明会での説明をしなかったとして、地元住民などでつくる団体が、県に適切な措置を講じるよう求めました。阿武町では。再生可能エネルギーの発電事業を行っている『HSE』が、最大13基の風車を設置する県内最大規模の風力発電所の建設を計画しています。この建設をめぐり、15日、地元住民などでつくる団体の代表らが県庁を訪れ、要望書などを提出しました。要望書では、『HSE』が建設資材などを搬入する道路を作ることについて地権者にのみ説明し、住民説明会では説明しなかったとして、県が事実を確認して適切な措置を講じるよう求めています。また、県から『HSE』に対して、住民に公開された形での住民説明会を改めて開くよう要請することなどを求めています。さらに、団体は、『HSE』が建設予定地で鳥類への影響を調査していることについて、県はどのように把握しているのかなどを問う質問書も提出し、今月(6月)中をめどに回答するよう求めました。要望を行った団体の1つの浅野容子代表は、『不安や懸念を伝えているが、事業者や行政からきちんとした回答がないまま進んでいる。事業者による説明を求めていきたい』と話しています。」
 要望書では、HSEが、地権者にのみ搬入路について説明している問題だけではなく、関係団体で、HSEに次の指摘をしたことが示されています。
 「環境影響評価配慮書知事意見において、『方法書では風力発電施設の設置等、及び工事計画を可能な範囲で明確にしたうえで当該地域を選定した理由から事業実施想定区域の設定、配置地区等の検討過程を具体的にわかりやすく記載すること』と勧告されているにもかかわらず、方法書でも具体的な計画が記載されておらず、方法書知事意見(2021年8月10日)でも『準備書では具体化した工事計画等を明確に記載する』よう再度勧告され、貴社は『具体的な事業計画及び対策につきましては準備書に記載致します』と回答しています。ところが、同年8月25日に開催された経済産業省環境審査顧問会風力部会議事録には『別添で非常に細かい土木工事の図面が用意されています』とあります。」
 要望書では、「質問に回答するよう求めたが、今もって同社は回答していない。」と指摘し、「県として、事の重大さを考慮され、その解決の為にも準備書縦覧の始まる前に、いま一度、HSE(株)が、一般にも公開した住民説明会を開催するよう求めることを要望する」としています。
 15日には、村岡県知事に「山口県阿武町に生息する『アブサンショウウオ』の保護・保全に関する要望書」も提出されました。
 アブサンショウウオは、今年1月、国の特定第二種国内希少野生動植物種に指定されました。
 また、環境省は、今年5月に、「特定第二種国内希少野生動植物種 止水性サンショウウオ類の保全の手引き」を作成しました。
 この手引きに、「対象とする止水性サンショウウオ類13種の地方自治体による規制(令和5年3月20日時点)」が示されています。
 都道府県では、愛媛・大分・鳥取・京都、奈良の各県が希少種保存等の条例による規制を行っています。
 また、大分・鹿児島の各県が、天然記念物に指定しています。
 アブサンショウウオに関しては、希少種保存等の条例による規制や天然記念物の指定は行われていません。
 要望書は「アブサンショウウオを山口県希少野生動植物保護条例に基づく、『指定希少野生動植物種』に指定し保護」することなどを求めています。
 私は、これまでも阿武風力発電事業の問題やアブサンショウウオの保護について質問を行っていました。6月県議会においても、これらの問題を取り上げていきたいと思います。
 これら問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。

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