議会だより

厚東川通信No266(09年12月1日)

県民医連と年金者組合宇部支部が政党討論会を行う

 

後期高齢者医療早期廃止を

 

日本共産党から藤本県議が参加

 

 山口県民主医療機関連合会と年金者組合宇部支部が主催して「後期高齢者医療制度の廃止を求める政党討論会」が行われました。民主党からは、戸倉多香子さん、共産党からは藤本県議が参加しました。藤本県議は、後期高齢者医療制度の最大の問題は、保険料が際限なく値上がりしていくことだと指摘しました。 厚生労働省は、来年四月の改定で後期高齢者医療の保険料が十三.八%増加すると発表しました。 藤本県議が二つ目に取り上げたのは、保険証の取り上げです。一年以上保険料の滞納が続くと資格証明書が発行されます。厚生労働省は、資格証明書は、「原則として交付しないこととする」との通知を各広域連合に出しましたが、短期保険証は例外です。県内では、三四〇人に短期保険証が発行されています。藤本県議は、「資格証明書も短期保険証も交付しないような制度に」と訴えました。 藤本県議は、「日本共産党は、後期高齢者医療制度を廃止し、老人保健制度に戻すよう求めている」ことを説明しました。


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  政党討論会で発言する藤本県議(左) 

 

 県職員給与が12月期に0.35ヶ月カット

 

 十一月議会冒頭に総務政策委員会が開かれ、給与条例が審議されました。今議会には、職員の期末手当と勤勉手当の合計を十二月期に、〇.三五ヶ月削減する提案がされました。 藤本県議の質問への答弁で、この削減によって、職員給与は、平均で十三万円下がることが明らかになりました。日本共産党県議団は、地域経済に与える影響は大きいと条例に反対しました。
 
藤本県議が8日午後に一般質問で登壇

 

 11月議会県議会が始まりました。藤本県議は、八日の午後に一般質問で登壇する予定です。傍聴希望者の方は、藤本一規生活相談所37-4919にご連絡ください。
 藤本県議の質問予定項目は以下の通りです。質問項目は、変更する場合もあります。
 1、新年度予算編成について
 2、岩国基地問題について
 3、原発問題について
 4、県政の諸課題
 5、県民福祉の向上について
 6、その他

 

一気

 

憲法と暮らしを守る宇部地域共同センターが「サヘル・ローズ講演会」を開きました▼彼女が四才の時に、空爆が街を襲います。村中で生き残ったのは彼女だけでした。その後、彼女を救出した女性が養母となり、八才の時に日本にやってきます。彼女は、養母が当時付き合っていた男性から虐待を受けます。そして、養母と二人で男性の家を出てホームレス生活を送ります。彼女が中学生の時には、日本人ではないことを理由に、強烈ないじめを受けます。ある日、彼女が家に帰ると母も暗い部屋の中で泣いていたそうです。「二人で死のうか」と考えましたが、彼女は、「母のために行きよう」と決心したそうです。現在は女優になった彼女ですが、将来の夢は、母国で孤児院を作ることだそうです。憎しみの連鎖を断ち切るためにも自分が孤児の癒しになりたいと語りました。

厚東川通信No265(09年11月15日)

平成20年度決算特別委員会の審議が五日から始まる

下関トラッククラブ全員が県外選手

下関人工島Ⅰ期工事県負担156億円

 平成二〇年度決算特別委員会の審議が五日から行われました。教育庁関係で、藤本県議は、国体の選手力強化を取り上げました。藤本県議は、「下関トラッククラブ(STC)」について質しました。担当者は、「STCの登録選手は、全て県外出身選手である」と答えました。藤本県議は、天皇杯獲得一辺倒のスポーツ行政の転換を求めました。
 土木建築部関係で、藤本県議は、下関人工島を取り上げました。下関人工島は、Ⅰ期工事として六二ヘクタールの埋立工事を行っています。市との覚書では、事業費から国等の負担を差し引いた額を折半で負担するとなっています。藤本県議は、県の負担額について質しました。港湾課長は、「これまで約三三億負担し、I期工事全体で約一五六億円負担の予定」と答えました。 藤本県議は、「覚書には、上屋施設などについても費用負担を協議するとなっている」とし、竣工したターミナルビルの県負担はないか質しました。港湾課長は、「市が全額支出することとなった」と答えました。

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 決算特委員会で質疑を行う藤本県議


 九月議会報告シリーズ③日米FTA問題

 藤本県議は、民主党がマニュフェストに掲げる日米FTA促進について質問しました。藤本県議は、「協定が締結されれば日本のコメは八二%が減少し、県農業にも壊滅的打撃となる。政府に断念を求めるべきだ」とただしました。
 松永農林水産部長は、「今後の動向をよく見て適切に国に要望していく」とのべました。

下関三井化学で爆発事故

県が高圧ガス製造所立入


 十一月四日に、下関三井化学(株)の三フッ化窒素製造施設で爆破事故が発生しました。藤本県議は、五日、決算特別委員会の質疑の中で、「同様の事故が発生しないように、同じような施設を持つ事業所を県として緊急に調査すべきではないか」と質しました。 坂本防災危機管理課長は、「県として緊急調査を近々行うよう準備している」ことを明らかにしました。
 そして、県は、九日から二七日までの間、①高圧ガスの容器充てんを行う化学工場(七事業所)②石油コンビナート区域内の一定規模以上の高圧ガス製造事業所(九事業所)について緊急立ち入り調査を始めました。調査内容は、①高圧ガス充てん施設における安全管理状況②石油コンビナート区域内の高圧ガス製造事業所における安全管理状況についてです。宇部市内の対象事業所は、宇部興産㈱宇部ケミカル工業・宇部アンモニア工業㈲・セントラル硝子㈱です。

一気

平成二〇年度決算特別委員会の委員として審議に参加し県民の貧困の深刻さを痛感します▼中小企業はどうでしょう。県の制度融資で、信用保証協会が保証しています。業者が払えずに、信用保証協会が、金融機関に肩代わりした額、代位弁済といいますが、その額が、H20年度で31億円。これもほぼ過去最高という状況です。子どもたちは、どうでしょう。県ひとづくり財団が、奨学金事業を行っていますが、返還金の滞納は、H20年度末で5億3千万円。この滞納額は過去最高ではないようですが、過去5年では最高の額となっています。県内の中小業者も子どもたちも、貧困に苦しんでいる状況が顕著です▼県は、県民に滞納が広がっているから取り立てを厳しく方法ばかり検討するのではなく、県民の貧困をなくすための政治をいかに行うかに知恵と力を尽くす時です。

厚東川通信No264(09年11月1日)

日本共産党山口県委員会が新政権と交渉行う

 

経産省部長が中電社長に口頭注意

 

 二〇日、日本共産党山口県委員会は、政府交渉を行いました。 交渉には、藤本県議ら県議団が参加し、仁比参院議員も同席しました。
 交渉を行ったのは、厚生労働省・総務省・国土交通省・防衛省・農林水産省・文部科学省・経済産業省の七省で、合計四五項目に渡りました。
 防衛省での交渉では、FCLP問題が議論になりました。訓練終了後、夜間岩国基地に帰ってくるような運用にならないように米側に求めることを担当者が約束しました。
 国交省の交渉では、直轄事業負担金の維持管理費について平成二十二年度の概算要求においてないものとして、考えていくと担当者が明確に答えました。
 経済産業省では、上関原発を議論しました。九月一八日、経済産業省電気ガス事業部長が中電社長に「不測の事態が起きないように」と口頭で伝えたことが明らかになりました。

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  仁比参議院議員も参加して交渉が行われました

 

 9月議会報告シリーズ②東見初最終処分場問題

 
 藤本県議は、宇部市内の東見初処分場に広域から産業廃棄物が搬入されようとしていることについて、「宇部、山陽小野田地域から搬入すると半年前に決めたばかりなのに、なぜ他地域にまで拡大するのか。重大な内容の変更なのに、三月の理事会で議論されているだけ。県民や県議会への説明も不十分で、拙速・不当だ」と搬入地域拡大は白紙に戻して再審議すべきと要求しました。
 県は、運営主体の山口県環境保全事業団として検討段階であり、決定されたものではないとの答弁に終始しました。

 

第36回赤旗まつり盛大に


 第三十六回山口県赤旗まつりが、十月二十五日、下松市生野屋のふくしの里ふれあい広場で開かれ千九百人が参加しました。 まつりでは、参院選、市議・県議選候補十六人と「みんなの会」の山口市長候補尾上頼子さんが紹介されました。まつり史上初めて複数の地元市長、議長らが来賓として出席し、井川成正下松市長が、これからも市政発展へ協力して汗を流していきたいとのべました。
 記念講演は仁比参院議員が行いました。仁比氏は、民主党中心の新政権誕生後の国会情勢と日本共産党の役割りについて講演。「当面の臨時国会でも〝良いものは積極的に推進し、悪いものは断固阻止する〟との立場で国民との協力・共同をいっそう強めて奮闘したい。同時に、財界・アメリカにも堂々とモノをいう国民本位の新しい政治をつくるために、ぜひ日本共産党を大きく強くし、中間選挙や来年の参院選で日本共産党の勝利を勝ちとらせてほしい」と訴え、大きな拍手を受けました。

 

一気


十月一四日から日本中国友好協会山口県連合会主催で旧満州四都を旅しました▼旅順では、「旅順万忠墓記念館」を訪ねました。日清戦争の最中の一八九四年一一月二六日から三日間。日本軍は、旅順の人々を約二万人虐殺しまた。日本が中国へ侵略し、大虐殺を行った起点がここにあります▼撫順では、平頂山惨案遺跡を見学しました。満州が建国されて間もない一九三二年九月一六日、日本軍はこの地域の炭坑で働く三〇〇〇人の住民を集め、皆殺しにしました。 まさに人を鬼にしてしまうのが戦争なのだということを実感しました▼大連では大連港を訪ねました。引き揚げ船がここから舞鶴に向けて出港した場所です▼瀋陽では、「九・一八歴史博物館」を訪ねました。柳条湖事件が発生した現場です。ここから日中戦争が始まりました▼日本中国友好のために有意義な旅でした。

厚東川通信No263(09年10月15日)

藤本県議が1日に一般質問で登壇

 

産廃で小野湖汚すな

 

「小野湖の水を守る会」設立される

 

 藤本県議は、一日、一般質問で登壇しました。今号から随時報告していきます。藤本県議は、小野湖上流に大規模な産業廃棄物処理場がつくられようとしている問題を取り上げました。
 同計画は、有限会社アオキ(下関市)が美祢市美東町真名の国守川上流に、埋立容量七〇万立法メートルの安定型最終処分場をつくるというもの。国守川は太田川をへて両市民の飲料水源である小野湖に流入するため、「水源を汚すな」と「小野湖の水を守る会」がこの程、設立されました。
 吉崎環境生活部長は、「県への手続きはまだだが、業者からの相談で計画は知っている」と答弁。「下流に宇部市などの水源があるので、県指導要綱にもとづく手続き以前にも、小野湖関係者に詳細に説明し、理解を得るよう業者に指導している。手続きが開始されたら、生活影響調査結果をもとに、関係自治会などの承諾を得ることになる」と厳正に対応していく姿勢を示しました。

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  1日に一般質問で登壇し発言する藤本県議

 

五年間同一業者が同一金額で落札 

 

県議会総務政策委員会が五日、六日に行われ藤本県議は、質疑を行いました。藤本県議は、管財課が発注した県庁関係の入札問題を取り上げました。 藤本県議は、「県庁昇降機設置定期保守業務」の入札結果を過去五年遡って検証し質問しました。
 落札業者は全て「日立ビルシステム」でした。更に、落札金額が、一六三七万四九六〇円と五年連続同一金額でした。
 藤本県議は、この入札について「談合」も疑い、調査する必要があるのではないかと質しました。
 秋本管財課長は、「全国の実態調査」を約束しました。そして、岡田総務部長は、「県民に誤解を与える入札であるなら検証が必要」と答えました。
 藤本県議は、管財課が、県庁改築後昭和六〇年から一〇件の業務委託を行っているが、その中で、同一業者が連続受注しているケースは何件あるのかと質しました。
 秋本管財課長は、五件は、同一業者が連続受注していることを明らかにしました。

 

山陽小野田市議選日本共産党三名に躍進
 
 
 四日、投票で行われた山陽小野田市議選挙で、日本共産党は、二議席から三議席に躍進しました。
 この結果、議席占有率は、七.四%から十二.五%へと前進し、山陽地域では、議席を回復することができました。
 藤本県議は、山陽地域の問題として、厚狭高南北統合や豪雨対策について議会質問を行いました。 藤本県議は、「山陽小野田市で県政に関わる問題について市議団の皆さんと一緒に発言を続けたい」と語っています。

 

一気

 

三浦しをん著「風が強く吹いている」を読んでいます。この小説は、箱根駅伝への出場を学生たちが目指す物語です▼私は、駅伝に、数度出場しています。まず、中学生時代。私は野球部でしたが、厚狭郡中学駅伝大会には出場しました。郡内で一番の小規模校だった吉部中学校が、三年生の時に、準優勝しました。▼高校生時代。私はサッカー部に所属していましが、駅伝大会の前だけ、臨時の陸上部員となりました。そして、県の高校駅伝大会に、出場しました。三年生の時、私は、早い選手が集まる最長距離の区間でした。練習よりタイムは良かったのですが、二人ぐらいの選手に抜かれたのを思い出します▼襷を受ける前の緊張感が、この小説を読みながら蘇ってきました。議員活動は「粘り強さ」が求められます。この粘りは、一〇代に出場した駅伝で養われたのかも知れません。

厚東川通信No262(09年10月1日)

日本共産党県議団が二井知事に原発問題で申し入れ行う

 

埋立て工事は中止を

 

県が住民蔑む中電に厳重注意行う

 

 日本共産党県議団は、九月十七日、二井知事に対して「中国電力に対し海面埋め立て工事の中止を要請するように求める要望」書を提出しました。
 上関原発建設地の海面埋立工事に関連して、平生町田名埠頭では中国電力と原発反対派住民のにらみあいが続いています。
 党県議団は、知事に「今日の事態を招いた責任があり」「地元住民の理解と納得が得られない状況での埋立工事着手は中止するよう中国電力に求めること」を要請しました。
 対応した県商工労働部鶴岡理事は、「事業者に対して地元住民の理解と納得が得られるよう指導している」「中国電力には埋立許可を出す時に、地元はもとより県民の理解を得るために努力を尽くすよう要請している」として、中国電力に埋立工事中止を求める考えはないと答えました。
 交渉の中で、鶴岡理事は、「中国電力が地元住民を蔑むような発言をした点については、先日、担当者を呼んで厳重注意した」ことを明らかにしました。

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  申し入れを行う県議団(中央が藤本県議)
 

県厚東川工水事務所法面工事進む


 七月の豪雨で、宇部市際波の県厚東川工業用水事務所の法面が二度にわたって崩壊しました。現在、復旧工事が行われています。現在通行止めとなっている地元道路は、十一月初旬には、通行可能になる見込みです。全体の工事完了は、来年二月頃になる見込みです。

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 法面補修工事が順調に進んでいます 

 

1日午後に、藤本県議が一般質問で登壇

 

 藤本県議は、1日、午後に一般質問で登壇する予定です。
 質問項目は次の通りです。内容については次号から順次報告していきます。
1、災害に強い県づくり
 ①豪雨対策②防災拠点施設の耐震化
2、農林水産問題
 ①日米FTA協定問題②農地転用問題
3、産業廃棄物行政
 ①公共関与の最終処分場②小野湖上流の産廃処理施設建設計画
4、雇用対策
 ①労働者派遣法の抜本改正②新規学卒者の就業対策
5、教育対策
 ①学力テスト問題②不登校対策

 

一気


映画「火天の城」を観ました。安土城を建てた宮大工「岡部又右衛門」の物語です▼あの時代に、東洋一の木造建造物を作る大変さが映画の中で如実に表わされていました。 やはり、日本は匠の国、ものづくりの国であることを痛感しました。 同時に、映画には、自然に対する畏怖の念を持つ大切さも描き出していました▼近江穴太(あのう)の石工頭の「清兵衛」が語ります。 石を従えよう、石に勝とう、などと思うな。石を畏れ、石を敬う気持ちで見つめよ。」自然を畏れ、敬う気持ちの大切さを山口県は、七月二一日に学びました。 また、民を畏れ、敬う気持ちの大切さをこの国は、八月三〇日に学びました。 こんなことを考えながらこの映画の深さを感じました▼又右衛門が一門や家族を思う気持ち、そして、ひとつの目的のために民が力を合わせる気持ちに涙が込み上げてきました。

厚東川通信No261(09年9月15日)

小野湖上流の美祢市旧美東町に

 

産業廃棄物処分場計画浮上

 

建設予定地は、飲料水源上流

 

 藤本県議の元に「旧美東町に産業廃棄物処分場の建設計画がある」との情報が寄せられました。
 そして、先日、県担当者から「安定型最終処分場を建設しようとする動きがある」と藤本県議に連絡がありました。
 昨年四月に産業廃棄物の指導要綱が改正されました。この改正で関係地域の定義が明確化しました。改正前は、「施設設置場所の敷地境界からおおむね五〇〇メートルの区域内に居住する者の属する自治会の管轄区域」とされていました。改正後は、施設から五〇〇メートル以上離れた地域であっても生活環境影響調査の結果により及ぼす範囲と認められれば関係地域となります。これら要綱の改正により、宇部市小野地域の意見も尊重されることになります。
 建設予定地は、小野湖に流れこむ、太田川の支流、国守川の上流部にあたります。宇部・山陽小野田市民の水がめの上流に出来る産業廃棄物処分場計画は許されないと、環境団体などで批判の声が強まっています。

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産業廃棄物処分場の建設が浮上している現場

 今年度の真締川浚渫完了


 大野市議・時田市議と藤本県議が地域住民からの要望を伝え、県宇部土木建築事務所が六月から行っていた今年度の真締川浚渫工事がこの程ほぼ終わりました。
 浚渫のおかげで、七月の豪雨災害の時は、周辺地域での水害被害は発生せず、住民の方は大変喜んでおられます。

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  真締川の今年度の浚渫が行われた現場

 

山陽小野田市議、党を三名擁立

 

 山陽小野田市議選が、二七日告示、一〇月四日投票で行われます。
 日本共産党は、現職の中島好人さん、山田伸幸さんに加え、元山陽町議の下瀬俊夫さんを擁立し、3議席獲得を目指します。
 山陽小野田市は、国保証の取り上げ率山口県一です。山陽市民病院の廃止や保育園の民営化など、「財政難」を理由に、暮らしや福祉に冷たい市政になりつつあります。
 議会には市長派とそうではない議員がいますが、議案の採択の時には、日本共産党を除いて結局、「何でも賛成」の「オール与党」化が進んでいます。
 日本共産党の三議席は、議会を市民本位に切りかえる力になります。 皆さんのご支援をお願いいたします。各候補の担当地域は次の通りです。
◆中島候補担当地域‐高千帆小校区・有帆小校区・高泊小校区・小野田小校区◆山田候補担当地域‐須恵小校区・赤崎小校区・本山校区◆下瀬候補担当地域-旧山陽町
 

一気

 

三浦しをん著「神去なあなあ日常」を読みました。本の帯に「高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれたのは三重県の山奥にある神去村。林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々に出会う」「林業に『ゆるーく』かける青春」とあります。題名にある「なあなあ」とは、「ゆっくり行こう」「まあ落ち着け」という意味と書かれてあります。これが、この小説に貫かれているテーマです。私も父が亡くなってここ数年、以前よりは本気で、母の手伝いをしながら農業に関わってきました。「なあなあ」の大切さがよく分かります。急いでは自分が怪我をしますし、何より作物が上手く育ちません。特に、五〇年、一〇〇年を相手にする林業はなおさら「なあなあ」が大切なのでしょう▼深刻な今日の林業の現状ですが、その中でも林業の楽しさを「ゆるーく」描きだした作品は胸を打ちました。