今朝のしんぶん赤旗日刊紙は、特定利用空港でオスプレイの訓練が行われたと次のように報じました。
「陸上自衛隊は27日、相浦駐屯地(長崎県佐世保市)で陸自の垂直離着陸V22オスプレイで『自衛隊版海兵隊』といわれる水陸機動団の隊員を輸送する訓練を公開しました。最大規模の実動演習『自衛隊統合演習』(20~31日)の一環。8月に佐賀駐屯地(佐賀市)へV22を移駐した後、同訓練を行うのは初めて。南西諸島の戦場化を念頭に、迅速に展開する体制づくりが進められています。佐賀駐屯地から4機のV22が参加。相浦駐屯地で小銃や81ミリ迫撃砲を持った水陸機動団員を乗せて、福江空港(同県五島市)で隊員が乗り降りし、相浦に引き返す訓練を実施しました。2機動隊で飛行し、計4往復しました。パイロットの練度向上や、飛行中の機内での動作確認などが目的で、約100人が参加。福江空港は、自衛隊などが平時から利用できるよう整備される『特定利用空港』に指定されており、訓練で使われるのは今回が初めてです。陸上総隊司令部の大槻弘樹報道幹部は『V22と水陸機動団の一体的運用が実現でき、大きな前進だ』と強調。南西諸島など長距離に展開する練度の向上が必要だとし、『全国どこでも行けるよう練度を高めたい』と語りました。演習は全体で約5万人が参加。前回(2023年)の約3万人を大きく上回る規模です。輸送の中継地点も含めて29都道府県で実施され、40以上もの民間空港・港湾・漁港を使用しており、全国で住民から反対の声が上がっています。」
墜落事故が続き、十分な再発防止策が取られているとは言い難い、オスプレイが、ついに、民間空港に離着陸した事実は重大です。
さて、10月20日から行われている、自衛隊統合演習は、自衛隊から5万2300人、米軍5900人、オーストラリア軍230人が参加しています。8空港、29港湾、合計37の民間空港港湾が利用される予定です。その内、特定利用空港港湾に指定されているのは、4空港、10港湾です。
南紀白浜空港では、小松基地から飛来したF15戦闘機がタッチ・アンド・ゴーの訓練を実施しました。鹿児島空港では、新田原基地から飛来したF15戦闘機が給油や点検の訓練などを行いました。
特定利用空港に指定されていませんが、奄美空港で、航空自衛隊の戦闘機が、タッチ・アンド・ゴーの訓練を26日に実施したと南日本放送が報じました。
今回は、指定直後で、山口宇部空港は利用されませんでしたが、今回29道府県の40以上もの民間空港・港湾が軍事利用されようとしています。
紛争において住民や「民用物」の保護を定めたジュネーブ条約(第1追加議定書第48条)からすれば、山口宇部空港を自衛隊が使用すれば、「民用物」ではなく攻撃対象となることが予想されます。
今回、自衛隊統合演習で多くの民間空港港湾で軍事利用されている事実を重く受け止め、山口宇部空港の特定利用空港の指定撤回を粘り強く訴えて行きたいと思います。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
25日、NHKは、有機フッ素化合物について、国連の特別報告者が国連本部で次のような報告を行ったと報じました。
「一部の物質が有害とされる有機フッ素化合物の『PFAS』について、国連の特別報告者が国連本部で報告し、沖縄などで基地周辺の汚染が人の健康を脅かす根強い問題になっていると指摘しました。ニューヨークの国連本部で開かれた人権問題を扱う委員会で23日、有害物質と人権に関する特別報告者のマルコス・オレリャーナ氏が報告しました。この中でオレリャーナ氏は有機フッ素化合物の『PFAS』について『軍事基地や弾薬工場などでの広範な汚染は軍関係者や民間人の健康を脅かす根強い問題で、主な要因の一つは訓練や緊急時に使われるPFASを含んだ泡消火薬剤の使用だ』と指摘しました。オレリァーナ氏は去年沖縄県を訪れていて、報告では、アメリカやオーストラリア、そして沖縄の基地でPFASによる深刻な汚染が報告されているとして、水道水の汚染にも言及していました。その上で各国に軍の活動に関連して発生する有害な残留物を減らすためのさらなる取組を呼びかけました。委員会では日本政府の代表も発言し、在日アメリカ軍は公共の安全に十分な配慮をはらっているとした上で『地域住民のPFASへの懸念を真摯に受け止める』として効果的な環境対策が取られるよう引き続き取り組むとしています。」
私は、昨年11月県議会の一般質問で、米軍岩国基地内でのPFASが含まれる泡消火薬剤の使用状況を質し、田中総務部理事は、「国からは『米軍岩国基地については、令和4年12月までにPFOS等を含まない泡消火薬剤への交換を完了し、また、泡消火薬剤は、日本国内の許可された処分施設で廃棄処分を完了した』との説明を受けている」と答えました。
しかし、岩国市の住民団体「瀬戸内の静かな環境を守る住民ネットワーク」が20日、米軍岩国基地に隣接した水域で今月6日に採取した水から、国の基準の約2・7倍の量のPFASが検出されたことを発表したと報じられています。同会の調査は、これで3回目ですが、3回全てが国の基準を上回るPFASが検出されています。米軍岩国基地内では、PFAS含有の泡消火薬剤の使用が行われていないのに、なぜ、基地に隣接した水域で、国の基準を越えるPFASが検出されるのか県は、国や米側に照会すべきです。
昨年11月県議会での私の質問に、近藤環境生活部長は、岩国市から基地周辺でのPFASのモニタリング調査を要望されたことについて「県において、来年度に向けて、岩国基地周辺の環境基準点等での調査の必要性を検討している」と答えました。検討の結果、どうなったのかについて、県に状況を聞きたいと思います。
基地周辺でのPFASの状況に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
今日付けのしんぶん赤旗日曜版に、映画化され、映画も原作も大ヒットしている「宝島」の作者である真藤順丈さんのインタビューが掲載されました。
インタビューは、真藤さんの新作である短編集「英雄の輪」に関するものが中心でした。
私は、真藤さんのインタビュー後半のこの発言に注目しました。
「いま気になっているのは山口県の長生炭鉱の水没事故犠牲者の遺骨収容のニュース。戦時下の長生炭鉱では、日本の植民地下の朝鮮から千人を超える朝鮮人が強制連行されていました。朝鮮人136人、日本人47人が犠牲になった水没事故から83年、ついに人骨が引き揚げられたのです。『この国の近代史で、誰が(人柱)とされてきたのか。埋もれた事実を浮かび上がらせる大ニュースだと思う。人骨の発見で、政府も動かざるを得ないのでは。物語としてもあまりにも劇的で、これは一度、取材に行かなくてはと思っています」
「宝島」で直木賞を受賞した真藤順丈さんに長生炭鉱をテーマに小説を書いていただくことができたら、この問題に大きな影響を与えることになると思います。真藤さん、是非、長生炭鉱に取材に来ていただきたいと思います。刻む会の運営委員の一人として、心から歓迎したいと思います。
21日の刻む会の国会交渉に参加した際に、ノンフィクションライターの安田浩一さんにお会いしました。安田さんは、何度も長生炭鉱に来られています。安田さんの近著「地震と虐殺1923-2024」は、日本ジャーナリスト会議大賞と毎日出版文化賞特別賞を受賞しました。
安田さんと同い年ということに最近気づき親近感を持っていました。
東京でお会いしたことを契機に、山口県に帰り、書店で、「地震と虐殺」を購入して読んでいます。600ページにも及ぶ大著ですが、今、読まれるべき作品だと痛感しました。
物語は、関東大震災から始まります。不逞鮮人が暴動などを起こしているとデマがふりまかれ、一般の市民が参加している自警団などが、朝鮮人を虐殺していく場面が克明に描かれています。
私は、この本を家宝にしたいと思いました。
これから、どんな歴史的場面が訪れても、デマで、他人を虐殺する側には立たない生き方を子どもたちに取ってほしいと思います。たとえ、虐殺に手を染めなくても、虐殺する側を支援する立場には立たない生き方を取ってほしいと、この本を読みながら考えました。また、過去に起きた事実に真摯に向き合い、起きた事実をなかったとする歴史を修正する側を支援する立場にも立たない生き方を子どもたちにとってほしいとこの本を読んで痛感しました。子どもたちにこの本をプレゼントしたいと思いました。
まずは、私が、この本を最後まで読み通したいと思います。
我が人生で、この本に出合えた喜びを感じています。安田さんに今度お会いしたら感謝の気持ちを伝えたいと思います。安田さん、同い年ですから、体を労りながら、これらもこのような作品を創り続けていただいきたいと思います。安田さんを応援していきたいと思います。
そして、重ねてお願いします、真藤順丈さん、ぜひ、長生炭鉱に取材に来てください。お願いいたします。
国道190号線と市道が交差する太陽家具前の藤山交差点の白線が消えかかっているという要望を今年6月に宇部警察署に行いました。
21日までに、藤山交差点横断歩道の白線の引き直し工事が完了しました。
県内でも屈指の交通量がある藤山交差点 横断歩道の白線引き直し工事が完了しました
要望をお聞きした方に報告に行くと、その方から「藤山交差点の白線引き直しには感謝します。一方で、近くの学校前の横断歩道の白線が消えかかっています」との指摘を受けました。
一つは、宇部フロンティア大学付属中学高校前の横断歩道です。確かに白線が消えかかっています。
宇部フロンティア大学付属中学高校前の横断歩道の白線が消えかかっています
二つは、宇部市立藤山中学校前の横断歩道です。確かに白線が消えかかっています。
宇部市立藤山中学校前の横断歩道の白線が消えかかっています
私は、宇部警察署に出向き、藤山交差点の白線引き直し工事実施に対し感謝を意を示した上で、宇部フロンティア大学付属中学高校前と藤山中学校前横断歩道の白線引き直し工事の実施を要請しました。
担当者は「現地を調査し実施を検討したい」と答えました。
皆さんの身の回りの県政に関わる様々な問題を藤本にお寄せください。
私が、宇部土木建築事務所に改善を要望していた、宇部市吉部今小野の厚東川の浚渫工事が、始まりました。
一昨年の大雨で、浸水被害が、周辺の民家で発生し、厚東川の浚渫を要望していました。
始まった工事は、「令和6年度厚東川緊急浚渫推進(河川)工事 第一工区」です。
厚東川がカーブした所に大量の土砂が堆積しています。河川浚渫工事が年度内の工期で実施されます。
出水期には工事が出来ないため、昨年度の予算を今年度に繰り越し、工事が実施されるものです。
予算は、約1760万円で、工期は、来年の3月31日までです。
私に要望を伝えたTさんは、「これで来年の出水期に安心して過ごせる」と喜んでおられました。
皆さんの身近な要望を藤本に引き続きお伝えください。
21日、紀伊民報は、南紀白浜空港で、戦闘機のタッチ・アンド・ゴーが行われたと次のように報じました。
「和歌山県白浜町の南紀白浜空港に21日、航空自衛隊のF15戦闘機4機が演習で飛来した。4機は1分ほどの間に相次いで連続離着陸(タッチ・アンド・ゴー)をして飛び立った。空港やその周辺では、住民や報道関係者が写真や動画を撮るなどした。自衛隊が20~31日を期間として全国各地で実施する統合演習(実動演習)の一環。白浜空港がこの演習で使われるのは初めて。空自小松基地(石川県)からの4機は午前10時半ごろ、大きな音とともに白浜空港に飛来し、西側から滑走路へ。タイヤを滑走路につけた後、停止せずにすぐ離陸し、東側へ飛んだ。滑走路が一望できる高台の『空港公園』から見物していた上冨田町の会社員男性(39)は『戦闘機が好きで、有給を取って見に来た。迫力がすごくて感動した』と話した。滑走路近くで暮らす男性(69)は、F15戦闘機の飛来を知り、自宅近くから見物した。『すごい音だったが、(飛来を)楽しみにする人もいるだろう』とした上で『回数が重なってくるとしたら、他の住民はどんな反応になるだろうか』とも話していた。同様の演習は23日にも予定されている。白浜空港は4月、平時から自衛隊や海上保安庁が円滑な利用を可能にする『特定利用空港』に政府から指定された。有志でつくる『特定利用空港に反対する田辺・西牟婁連絡会』は20日、白浜町で、今回の演習に反対するデモ行進をした。約40人が参加した。『ストップ軍事訓練』『白浜の空に戦闘機は要らない』と声を上げながら、町役場前など2キロを歩いた。呼びかけ人で元県議の高田由一さん(61)=白浜町=は『デモ行進は17日に決めたばかりだったが、思った以上の方が参加してくれた。それだけ関心は高いということだと思う』と話した。今後も白浜空港の『特定利用空港』撤回を求めていくという。」
21日、しんぶん赤旗日刊紙は、特定利用港湾に指定された高知県須崎港で軍事演習が行われていると次のように報じました。
「自衛隊統合演習が始まった20日、高知県須崎市の須崎港の岸壁から海上自衛隊の訓練支援艦『てんりゅう』に向かって『港の軍事利用反対』と抗議のシュプレヒコールを上げました。須崎港では同支援艦に、高速無人標的機の搭載や油槽船からの燃料供給などの訓練が予定されています。」
今朝の読売新聞は、特定利用空港に昨年指定された鹿児島空港で、自衛隊統合演習の一環訓練が行われたと次のように報じました。
「訓練は、航空自衛隊新田原基地の滑走路が、攻撃や事故に遭うなどして利用できなくなった際に備えて実施された。新田原基地から飛来したF15計4機は22日午後1時半頃から、鹿児島空港の滑走路に相次いで着陸。約1時間半かけて給油や点検をした後、同基地に向けて全機が離陸した。」
現在、今われている自衛隊統合訓練で、特定利用空港・港湾に指定された空港・港湾が確実に使用されています。
特定利用空港に指定された山口宇部空港で、自衛隊などの戦闘機が訓練を行う日は近いと感じています。
県から住民に説明があったのは、騒音協執行委員会だけでした。
年数回自衛隊機が飛来する程度との県の説明ですが、その通りにならないことが、上記した空港・港湾での訓練内容で明確です。
山口宇部空港の特定利用空港指定を考える会(仮)が主催し、11月29日(土)10時~、恩田ふれあいセンター2階会議室で、「特定利用空港を考える集い」を行います。
特定利用空港に感心のある方、是非、ご参加ください。