今朝の中国新聞は、周防大島高校の福祉専攻科の募集停止が検討されていると次のように報じました。
「県教委が周防大島高の久賀校舎にある福祉専攻科について、2025年度入学者選抜から生徒募集を停止する方針を固めたことが28日、複数の関係者への取材で分かった。県立大(山口市)が26年4月に同行を付属化することなどを踏まえたとみられる。福祉専攻科は、高校を卒業した人たちが介護福祉士の国家資格を受験する資格の取得に必要な科目を中心に2年学ぶ。普通科や地域創生科がある同校の安下庄校舎から進学する人もいる。募集人員は20人程度で、近年は入学者数が半数に満たない年が目立っている。複数の関係者によると、県立大は付属高校と同大社会福祉学部の計7年を通じて社会福祉士を養成する福祉教育をする傾向があり、付属高校に福祉専攻科を設置する予定はない。県教委は近く公表する見通し。」
高校再編計画の場合、パブリックコメントや地元説明会などを開催し、広く県民や地元住民の意見を集約して計画を進めてきました。
今回の場合は、久賀校舎をなくす提案です。来年度からの生徒募集停止という案ですが、安下庄校舎で学ぶ3年生の中で、久賀校舎の福祉専攻科を進路に選んでいた生徒にとっては、突然の募集停止だと思います。
また、専攻科で教える教員にとっても、この先、県立高校で教える場がなくなる可能性もあります。
県立大には、介護福祉士を養成するコースはありません。
私は、先日参加した、日本福祉大学の同窓会で、介護施設の責任者をしている多くの方から、「介護福祉士が現場で不足している」という話をお聞きしました。
福祉専攻科の募集停止という案は、周防大島高校を県立大付属高校化する上でのデメリットとも言える重大な問題だと思います。
県教委は、性急な提案を一旦保留し、パブリックコメントや地元説明会を開催し、生徒や教職員の声を聴いた上で、新しい案を検討すべきです。
この案が、月曜日からの県議会文教警察委員会で報告されるのなら、しっかり、発言していきたいと思います。
周防大島高校の福祉専攻科が来年度から募集停止とする案を県教委が検討しています。
この問題に対する皆さんのご意見をお聞かせください。
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