月別アーカイブ:2018年7月

陸上イージス本体1基だけで1340億円

 今朝のしんぶん赤旗日刊紙は陸上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」について「小野寺五典防衛相は30日、陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)、むつみ演習場(山口県萩市)への配備を狙っている陸上配備型ミサイル迎撃システム『イージス・アショア』について、本体の導入経費が1基あたり約1340億円になると発表しました。米ロッキード・マーチン社製の最新鋭レーダー『LMSSR』を搭載します。防衛省は従来、本体に施設整備費などをあわせれば約1000億円と説明していましたが、これを大きく上回ります。2基の導入経費(約2680億円)は秋田市の今年度当初予算(約2300億円)を上回る金額。導入が強行されれば、安倍政権の下で続く大軍拡がさらに加速することになります。防衛省によれば、その他の経費として、教育訓練費約31億円、維持・運用経費(30年間)約1954億円としており、現時点で想定される導入経費は約4664億円に達します。ただ、迎撃ミサイルを発射する垂直発射装置(VLS)や施設整備費、電力・燃料費は含まれません。1発あたり数十億円と言われる迎撃ミサイル・SM3ブロック2Aの配備経費も含まれていません。これらの総計で約6000億円に達するとの報道もあります。また、納期について米側は、FMS(有償軍事援助)に基づく契約後、約6年を要すると提案しており、防衛省が目標とする2023年度の配備に間に合わないことは確実です。」と報じました。

 防衛省は、「丁寧な説明を行う」と繰り返します。しかし、陸上イージスの購入業者も決めて、配備を着々と進めようとしています。これでは、配備ありきの姿勢が明確です。

 また、本体経費と関係経費を含めると2基の総計は一部マスコミの報道通り、60000億円に達する見込みです。

 先日の地元説明会で元銀行に勤めていたという方が「国に大変な借金がある中で、膨大な費用を伴う陸上イージスは無駄使いだ」と批判されていましたが、やはり、6000億円程度の費用がかかることを目の当たりにして、それでも導入が必要かどうか疑問を抱かざるを得ません。

 安倍政権は、弾道ミサイル迎撃能力を向上させるため、イージス艦も増やす、ペトリオットミサイルも増やす計画です。その上、陸上イージスが本当に必要なのか、再検討を行う時だと思います。

 地元説明会に私は2度参加しましたが、住民の怒りの高まりを実感しています。

 住民の声を無視して、陸上イージスを強行することだけは絶対に避けるべきだと思います。

 陸上イージスの導入経費を防衛省が一部公表しました。

 皆さんは、陸上イージスについてどう思いますか。

ドラマ「バカボンのパパよりバカなパパ」終わる

 NHKドラマ「バカボンのパパよりバカなパパ」が終わりました。

 私にとって今年で一番よかったドラマでした。

 7月29日号しんぶん赤旗「日曜版」に赤塚不二夫さんの娘でフジオ・プロダクション社長の赤塚りえ子さんが取り上げられていました。この中にこう書かれています。

 「赤塚漫画の原点は、生まれ育った満州でした。戦争中、多くの人の死を目の当たりにし、引き揚げの直後には栄養失調で妹を亡くしました。家族離散の貧しい中で差別もされました。悲しみを笑いに-。」

 本ブログでも赤塚りえ子著「バカボンのパパよりバカなパパ」に掲載されていた赤塚不二夫さんの「赤い空とカラス」という文章を紹介しました。

 ドラマの中で、満州の夕焼けの中をカラスが飛ぶ様子を描いた絵が赤塚さんがいつも通うスナックに飾られていました。

 赤塚りえ子さんは、父のこの文章を引用した後にこう書いています。

 「父の人としての座標となったのは、この「赤い空とカラス」に象徴される満州体験だったのかもされない。ハチャメチャにみえる言動もすべてはこの地平から出発しているのだったら、ものの本質とあまり関係のないちっぽけなことなんてどうでもよかったんじゃないか。父はもっと『生きる』という人間の根源的なところでものごとを捉えていたからこそ言えたのだと思う、『これでいいのだ』と。そして、『笑い』が生命に直接的につながっていることを感覚で、また、体験からもわかっていたのだと思う。」

 一言でいえば「悲しみを笑いに」でしょうか。

 このドラマを見ながら、赤塚不二夫さんの生きる源が、満州の夕日だったことを感じながら、自分にとっての生きる源は何かを考えていました。

 私にとっての原体験は、大学1年生の時のスキーバス事故だったなあと思います。

 何度も本ブログでも書いていますが、1985年1月28日、長野県犀川にバスが転落し、学生22名、教員1名、乗員1名の24名が亡くなりました。

 転落したバスは、日本福祉大学の体育の授業としてスキー場に向かう3台のうちの1台でした。

 転落したバスは、3号車で、私は、2号車に乗車していました。

 年を取るとともに、あまり落ち込むことも少なくなった私ですが、ふと「20歳で終わった22名の同級生」の事が頭をよぎります。

 これから書くことも一部、本ブログに書いてこともあると思いますが、事故後、大学で行われた追悼式の時に学生が歌っていた「ケ・サラ」のメロディーと歌詞が私の応援歌となっています。

 「ケ・サラ」には、色々な歌詞がありますが、私たちが歌っていたのは次のような歌詞です。

 「押さえきれない怒り こらえきれない悲しみ こんなことのくり返しだけど 決して負けはしないさ

  ケ・サラ ケ・サラ ケ・サラ 僕たちの人生は 平和と自由 求めて 生きていけばいいのさ

  泣きはらした夜 むかえる朝のまぶしさ そんなことのくり返しだけど決して負けはしないさ

  いつも思い出すのは 自由のために死を選んだ 名もない多くの人々を 決して忘れはしないさ

  広く高く大きく 明日に向かった力づよく 人間のやさしさを うたえ うたえ うたえ うたえ うたえ

  うたえ うたえ うたえ 人間のやさしさを うたえ うたえ 

  明日に向かって力強く 広く高く大きく」

  先日、高校時代の同級生が、「いつも前向きだね」と褒めてくれました。

  その時は、「悩みを翌日に持ち越さない」からと言葉を返したのですが、今、考えてみると、やっぱり、私は、スキーバス事故の生き残りという意識があることが生きる源になっているように思います。

  そして、「ケ・サラ」。「ケ・サラ」の歌詞を写していても実は、涙がにじむのです。

 「泣きはらした夜 むかえる朝のまぶしさ そんなことのくり返しだけど決して負けはしないさ」

 「平和と自由求めて生きていけばいいのさ」

 このブログを書きながら、自分の生きる源を再確認することができました。

 赤塚不二夫さんのドラマを見ながら、原作本を読みながら、自分を再確認することができました。

 「これでいいのだ」赤塚不二夫さんから引き続き学んでいきたいと思います。

 関係者の皆さんいいドラマをありがとうございました。

 私は、今、「バカパパロス」です。

 皆さん、ドラマの感想をお聞かせ下さい。

 

藤本かずのり事務所開き

 昨日、宇部市大小路3丁目で藤本かずのり事務所開きが30名の市民が参加し行われました。

 日本共産党北南地区委員会委員長の時田洋輔委員長と野村英昭県常任委員のあいさつの後、お二人の方から激励の言葉をいただきました。

 私が行った挨拶の要旨は以下の通りです。

事務所開き挨拶

 大小路での事務所びらきで挨拶をする私

・・・

 事務所開きにご参加の皆さんありがとうございます。残り9か月、事務所を拠点に、県議の議席奪還のために全力で頑張ります。

 この3年間は、新たな3つの役割をいただき多くを学びました。

一つは、2015年9月19日の安保法制=戦争法が強行されたことを受けて宇部市でも市民と野党の共闘が前進し、総がかり行動うべが結成され、私が事務局長を務めていることです。毎月19日を忘れない行動を継続し、7月度の集会で34回目を数えました。

二つ目は、昨年の総選挙で、比例代表候補を務めたことです。山口県だけではなく、広島県、岡山県、鳥取県を巡り、様々な場所で安倍暴走政治の打倒を訴えたことは貴重な経験でした。

 三つ目は、社会教育団体の役員を務めた経験です。宇部市PTA連合会会長を務めました。厚南中学校70周年記念事業委員会会長も務めました。 現在、西宇部校区の人権教育推進委員協議会の会長を務めています。

 これら、3つの経験をした3年間でした。幅広い市民の皆さんと対話した力=パワーアップした力で必ず議席を奪還したいと思います。

 さて、先日、人権教育の会合で、ある市の職員の方から、しんぶん赤旗日曜版にLGBT(性的少数者)を扱った「カラフル」という漫画は参考になりますというお褒めの言葉をいただきました。その上で、自民党の杉田水脈(みお)衆議院議員が月刊誌にLGBT(性的少数者)のカップルは「子どもを作らない、つまり生産性がない」という発言にも話題が及びました。

 「山口県人権推進指針」のキーワードは、自由、平等、生命です。自由とは「だれもが、人として大切にされ、自由に自分らしく生きることができる地域社会の実現」です。平等とは「だれもが、社会の一員として等しく参加・参画し 個性や能力を十分に発揮できる地域社会の実現」です。生命とは「誰もが、尊い生命の主体者として大切にされる地域社会の実現」です。杉田議員の発言は、山口県人権推進指針にも反したものです。二階幹事長は「いろんな人生観もある」と杉田議員の発言を擁護しています。

 憲法で保障された基本的人権や個人の尊厳が理解できない安倍政権は退陣しかありません。山口県人権推進指針が言う「自由平等生命」が大切にされる県政実現のため、県民が主役の県政を皆さんとともに作ります。

・・・

 事務所は、宇部市大小路3丁目1-46

 電話番号は、39-6918 ファックスは、39-6928

 事務所開所日は、当面、月・水・金の10時~13時です。

 無料法律相談も大小路の事務所で来月から行います。

 8月8日(水)15:00~16:30 内山弁護士

 8月21日(火) 15:00~16:30 横山弁護士

 近くをお通りの際、気軽にお立ち寄りください。

厚南地域で藤本囲む集い

 本日、厚南隣保館で、私を囲む集いを行い、15名の市民の皆さんが参加しました。

 参加者から様々な意見が出されました。

 私がお話した要旨は以下の通りです。

・・・

 厚南校区での私を囲む集いにご参加の皆さんありがとうございます。

 日本共産党の前県議会議員の藤本かずのりです。皆さまのお力で、26歳で宇部市議会議員に押し上げていただき、市議2期、県議4期務めていきました。前回の選挙は、残念ながら議席を失う結果となりましたが、今度の選挙は、必ず議席を回復する決意です。

 日本共産党山口県委員会は、7月24日に、政府の各省庁との交渉を行ってきました。その内容を含めていくつかの県政をめぐる問題について報告してまいりたいと思います。

 最初の問題は、当面する山口県の最大と言っていい問題である陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」についてです。

 資料1の通り、2003年から日本では、弾道ミサイル防衛システムが整備されてきました。これまでの弾道ミサイル防衛は、イージス艦とペトリオットミサイルです。弾道ミサイル防護の能力を持ったイージス艦を4隻から8隻にする計画です。ペトリオットミサイルは、現在17個が28個に増強されようとしています。

 資料2の通り、その上、安倍政権は、陸上配備型イージス2基の配備を昨年12月19日に閣議決定しました。

 配備場所は、陸上自衛隊の秋田市の新屋演習場と萩市のむつみ演習場です。防衛省は、6月に地元説明会を開いてきました。説明会の直後の6月21日、イージス・アショアの配備先としてむつみ演習場が敵地かどうかの調査の入札の公告を行い、入札期限を今月30日とし、8月2日としました。萩市長と阿武町長は、8月2日の開札の延期を防衛省に求めていました。その結果、防衛省は、開札予定日を9月12日に延期することを決めました。

 資料3の通り、地元が求めているのは、開札の延期だけではありません。

阿武町の花田町長は、25日に、大野防衛政務官と会い、配備候補地の再検討を求めています。今日は、イージス・アショアの配備の撤回を求める署名を袋の中に入れております。署名にもご協力お願いいたします。

 イージス・アショアの問題で最後にお話ししたいのは、イージス・アショアの導入経費の問題です。当初1基800億円とされていました。

 資料4の通り、最近の報道では1基3000億円とされています。アメリカのシステムをアメリカの言い値で買わされることは明らかです。地元説明会で、国が多変な借金を抱えている中、無駄使いをするなとの話がありました。米朝首脳会談を受けて朝鮮半島は非核化の方向で動き始めました。ミサイルはいりません。6000億円は福祉に使わせましょう。

 二つ目にお話ししたいのは、災害の問題です。

 西日本豪雨災害では、220名の方がお亡くなりになられました。心からお悔やみを申し上げます。多くの被災者の皆さん方にお見舞い申し上げたいと思います。

 資料5の通り、県内でも3名の方がお亡くなりになり、全壊7棟など甚大な被害が出ました。岩国市の被災者の皆さんには、災害救助法が適応されることになりましが、その他の地域の皆さんには法律が適応されません。日本共産党は全ての被災者に災害救助法が適応されるよう求めます。

 この度の豪雨で、宇部市でも避難勧告が出ました。その一つが、厚南の沖ノ旦と厚東の末信地域です。この地域の西を流れる厚東川に堤防が設置されていませんので、大雨が降るとすぐに避難勧告が出されます。

 2009年に厚東・厚南地域を中心にこの地域を含めて多くの世帯で床上浸水の被害が出ました。私は、2009年9月県議会において、「「厚東川堤防未設置区間の県道琴芝際波線沖ノ旦橋北東岸は早急に事業着手すべき」との質問を行いました。土木建築部長は「『厚東川水系河川整備計画』の策定を、来年度末をメドに進めており、この中でお示しの堤防整備について、現在検討を行っているところです」と答えました。

 資料6は、作成された厚東川水系河川整備計画です。沖の旦橋から末信地区上流4キロ区間の拡幅掘削、築堤を行うとしています。

 計画が策定されたことは前進ですが、工事がほとんど進んでいません。

計画されている堤防は100年に一度の水害を想定したものです。今、沖ノ旦地域で30年に一度の水害を想定した暫定堤防の工事が行われています。県土木の職員の方にお聞きしたところ、この工事も完成まで少なくとも5年かかると言われていました。この地域の方は、これからも大雨が降ると避難勧告が引き続きだされるということになります。

今回の政府交渉の内、国土交通省に対して、「過去に越水、氾濫が発生した県管理河川の改修事業については、国庫補助率を嵩上げする」ことを要望しました。国土交通省の治水課長補佐の丸山さんは、「緊急性の高い河川に国の予算の重点配分を行っている」と答えました。厚東川が予算の重点配分がされている河川なのか現在調査中ですが、一日も早く厚東川の堤防未設置地域に堤防が設置されるよう要請していきます。

資料7は、厚東川の浸水想定区域図です。厚南の開作地域は0.5メートルから5メートル未満の浸水被害が起こると想定されています。終戦直前に、厚南地域を巨大な水害が襲い、多くの死者を出しました。今回の豪雨災害を受けて、改めて災害に強い地域づくりのため力を尽くす決意です。

最後に、上関原発の問題についてです。

私を含めた山口県の住民57人が、中国電力による上関原発計画(上関町)のための海面埋め立て免許延長申請の可否判断を先送りして生じた県財産の損失を、県に支払うよう知事に求めた住民訴訟の判決が11日、山口地裁でおこなわれました。

資料8の通り、判決は、延長期間内での竣工は困難と認められる2013年3月以降の故・山本繁太郎前知事と村岡嗣政知事の判断先送りは裁量権を逸脱し違法だとし、中国電力へ補足説明を求めた文書の郵送費120円をそれぞれ県に返還するよう命じました。埋め立て免許は2008年10月に交付されましたが、福島第一原発事故後、中電は工事を中断し、12年10月に3年間の免許延長を申請。山本、村岡の両知事は中電に補足説明を繰り返し求めて判断を先送りし、村岡知事が16年8月に延長を許可しました。

閉廷後の報告集会で原告弁護団の内山新吾弁護士は「司法が知事・行政に大きな歯止めをかけた画期的なものだ。留保による免許の執行には直接判断していないが、(埋め立て法上の要件である)正当な事由がないと認めたと言えると思う」と述べ、原告や支援者から拍手が沸きました。

臼井弁護士も「免許延長の効力はないという運動につながる大きな一歩を築く判決だ」と強調しました。

 福井裁判長は、「埋め立てが完了期限内に終わるとの合理的に認められない」と違法性を認めました。工事が終わらないとわかっていて、判断を留保したことが違法と認められたのです。その時点で知事は不許可の判断をすべきだったのです。

免許は、来年7月に期限を迎え、中国電力は再延長を申請することもあり得ます。中国電力が来年の7月から更に埋め立て免許の延長を申請し県が許可すれば「工事が終わる見通しがない」ものを許可したことになり、県は裁量権を逸脱したことになり、今回の判決の方向なら「違法」ということになるのではないでしょうか。

その意味で、今度の判決は画期的なものであったと思います。

資料9の通り、国の中長期のエネルギー政策の方向性を示す「第5次エネルギー基本計画」を安倍晋三政権が閣議決定しました。計画案の段階で多くの国民、市民団体から原発依存から脱却し、再生可能エネルギーの拡大へ本格的転換を求める意見が相次いでいたにもかかわらず、2030年度の電源に占める原発の比率を2割以上にして、「ベースロード(基幹)電源」に位置付ける姿勢を全く変えていません。再生エネについても世界的な推進の流れに事実上背を向けています。国民世論にも世界のすう勢にも逆らう計画は撤回しかありません。

政府交渉の内、経済産業省の交渉では、上関原発問題を取り上げました。

 エネルギー基本計画における原発の新設についての考え方を問う要望に、担当者は「中国電力による上関原発計画は、新規計画だと認識している。現時点において、原発の新設は想定していない。」と答えました。

 その上で、中国電力が原発の新設を申請した場合に受け付けるのかとの質問に担当者は「想定していない」と答えました。

 上関原発を重要電源開発地点から除外するよう求める要望にたいして担当者は「事業者から解除の申請がないなどの状況から、現時点で、除外することは考えていない」と答えました。

・・・

 引き続き、各地で、私を囲む集いを行いたいと思っています。

 開催希望の方は、私にお問い合わせ下さい。

「歎異抄はじめました」読書ノート①

 浄土真宗本願寺派如来寺住職の釈徹宗さんと弁護士の大平光代さんの対談集「歎異抄はじめました」を読んでいます。

 大平さんは、大阪市助役を辞職した頃、「歎異抄」の「煩悩具足の凡夫、火宅無常の世界は、よろづのこと、みなもつてそらごとたはごと、まことにあることになきに、ただ念仏のみぞまことにておはします」という一説が頭の中でこだましたと言います。

 大平さんは、「煩悩具足の凡夫というのは自分のことだという自覚がはじめてできたんです。」と言います。

 「歎異抄」13条に対する大平さんの言葉は圧巻でした。

 「歎異抄」13条にはこう書かれてあります。現代語訳を引用します。

 「またあるとき聖人が『唯円房はわたしおいうことを信じるか』と仰せになりました。そこで『はい、信じます』と申し上げると、『それでは、私がいうとおりに背かないか』と、重ねて仰せになったので、うつしんでお受けすることを申しあげました。すると聖人は、『まず、人を千人殺してくれないか。そうすれば往生はたしかなものになるだろう』と仰せになったのです。そのとき、『聖人の仰せではありますが、わたしのようなものには一人として殺すことなどできるとは思えません』と申しあげたところ、『それでは、どうしてこの親鸞のいうことに背かないなどといったのか』と仰せになりました。」

 大平さんは、13条について「自分が人を殺さないからといって、自分の行いが良いわけではないという・・・。『たまたま殺す機会がなかっただけだから、自分の善行だと思うな』ということですよね。」と釈さんに応じています。

 その上で、大平さんは、自らの体験と13条を重ねて次のように述べています。

 「私が十代の頃は、けんかで誰それが誰それを傷つけ、場合によっては殺害してしまったということは日常茶飯事でした。そういう環境にしばらく身を置いていたので、いつ自分がその立場になっても全然おかしくありませんでした。でも私がそうならなかったのは、私の意志ではないように思います。たまたまそういう状況に出会わなかった、あるいは私がその場を離れた後でそういう事態にあっていたということです。それを十代の頃に経験しているから、第13条を全く違和感なしに、『ああ、おっしゃるとおり、おっしゃるとおおり』だと思った。」

 大平さんは、中学生の時に自殺未遂を測り、その後、非行の道に走り、16歳のときに極道の妻となり、背中に刺青をいれた経験のある方です。

 大平さんは、「私のような余計な経験はしなくても(笑)、たとえば、もし外国に生まれてイスラム教徒として過酷な環境に生きていたら、自爆テロをしているかもしれない。そう思えることが人間としての自然な想像力だと思うのです。それを止めるブレーキがあるかどうか、それがどんなものかは人によって違いますが、『一歩まちがえたら自分だって』という意識があるかないかでぜんぜん違うのですよね。」とも語っています。

 私も高校生の頃、足を踏み外しそうになりそうだった時があります。

 大平さんの経験からすると数百分の一でしなかい経験ですが、ほんの少し大平さんの気持ちが分かります。

 釈さんは、「人間のもつ闇の自覚」「当事者性を手放さない」ことが13条の本質だと述べています。

 「歎異抄」は分かりかけると更に分からなくなる書物のようです。

 だから繰り返し、この本を読んで考えるのでしょう。

 「人間のもつ闇の自覚」は物事を見る上でとても大切だと感じます。

 「歎異抄」から、この本から引き続き学んでいこうと思います。

陸上イージス調査延期

 今朝のしんぶん赤旗日刊紙は「防衛省は25日、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備に向けた現地での地質・測量調査を行う業者を決める一般競争入札を延期すると発表しました。米朝首脳会談以降、北朝鮮が核実験や弾道ミサイル発射を中止しており、配備候補地の秋田市と山口県萩市、阿武町の住民は、必要性への疑問や生活環境への影響から、配備反対を強く訴えていました。地元自治体も調査の延期を求めていました。現地調査は、東北防衛局(仙台市)と中国四国防衛局(広島市)がいずれも6月21日に入札を公告。8月2日に業者を選定する開札が行われる予定でした。防衛省は、「より詳細な調査を行う観点から、業務内容の一部を変更した」として契約に向けた作業を延期するとし、開札予定日を9月12日としました。防衛省は2023年度中に陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)、陸上自衛隊むつみ演習場(萩市)に陸上イージスの配備を目指していましすが、費用のいっそうの高騰も指摘されており、先行きは不透明です。」と報じました。

 毎日新聞は、今朝の朝刊で「演習場に隣接する山口県阿武町の花田憲彦町長は25日、防衛相で大野敬太郎防衛事務次官と面会し、『住民の生活圏への設置が本当に良いことか疑問に思う』として配備候補地を再検討すうよう申し入れた。」「花田町長は会談で、配備計画の撤回を求める町民の嘆願書を示しながら『町の上空をミサイルが飛ぶことに住民は強い不安を感じている』と訴え、配備に適した場所が他にないか再検討を求めた。これに対して大野政務官は、朝鮮半島情勢の不透明さなどを念頭に配備の必要性を強調。『日本人全員が平和で暮らせる環境を作らなければならない。地元に何度でも足を運び、丁寧に説明する』と述べた。」と報じました。

 私が、参加した日本共産党山口県委員会主催の防衛省との交渉でも、担当者は、「地元に丁寧に説明する」との言葉を繰り返しました。花田町長に対しても大野政務官は「地元に丁寧に説明する」と答えました。

 防衛省は、この間、2度、地元で説明会を開いてきましたが、地元の理解は全く得られていません。

 防衛省は、「丁寧な説明」を繰り返すことより、花田町長が求めている「配備先の再検討」を行う時です。

 適地調査の「開札」は、9月12日に延期されましたが、「水入り」をして、9月12日には調査を強行することはすべきではありません。

 安倍政権は、国民の声に真摯に耳を傾け、「イージス・アショア」の配備の必要性そのものを根本から再検討すべき時です。

 陸上イージスの調査が延期される見通しが明らかになりました。

 皆さんは、この問題をどうお考えですか、ご意見をお聞かせ下さい。