今朝のしんぶん赤旗日刊紙は「防衛省は25日、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備に向けた現地での地質・測量調査を行う業者を決める一般競争入札を延期すると発表しました。米朝首脳会談以降、北朝鮮が核実験や弾道ミサイル発射を中止しており、配備候補地の秋田市と山口県萩市、阿武町の住民は、必要性への疑問や生活環境への影響から、配備反対を強く訴えていました。地元自治体も調査の延期を求めていました。現地調査は、東北防衛局(仙台市)と中国四国防衛局(広島市)がいずれも6月21日に入札を公告。8月2日に業者を選定する開札が行われる予定でした。防衛省は、「より詳細な調査を行う観点から、業務内容の一部を変更した」として契約に向けた作業を延期するとし、開札予定日を9月12日としました。防衛省は2023年度中に陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)、陸上自衛隊むつみ演習場(萩市)に陸上イージスの配備を目指していましすが、費用のいっそうの高騰も指摘されており、先行きは不透明です。」と報じました。
毎日新聞は、今朝の朝刊で「演習場に隣接する山口県阿武町の花田憲彦町長は25日、防衛相で大野敬太郎防衛事務次官と面会し、『住民の生活圏への設置が本当に良いことか疑問に思う』として配備候補地を再検討すうよう申し入れた。」「花田町長は会談で、配備計画の撤回を求める町民の嘆願書を示しながら『町の上空をミサイルが飛ぶことに住民は強い不安を感じている』と訴え、配備に適した場所が他にないか再検討を求めた。これに対して大野政務官は、朝鮮半島情勢の不透明さなどを念頭に配備の必要性を強調。『日本人全員が平和で暮らせる環境を作らなければならない。地元に何度でも足を運び、丁寧に説明する』と述べた。」と報じました。
私が、参加した日本共産党山口県委員会主催の防衛省との交渉でも、担当者は、「地元に丁寧に説明する」との言葉を繰り返しました。花田町長に対しても大野政務官は「地元に丁寧に説明する」と答えました。
防衛省は、この間、2度、地元で説明会を開いてきましたが、地元の理解は全く得られていません。
防衛省は、「丁寧な説明」を繰り返すことより、花田町長が求めている「配備先の再検討」を行う時です。
適地調査の「開札」は、9月12日に延期されましたが、「水入り」をして、9月12日には調査を強行することはすべきではありません。
安倍政権は、国民の声に真摯に耳を傾け、「イージス・アショア」の配備の必要性そのものを根本から再検討すべき時です。
陸上イージスの調査が延期される見通しが明らかになりました。
皆さんは、この問題をどうお考えですか、ご意見をお聞かせ下さい。
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