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萩市の建設中の広域農道から市道へ落石事故

 本日、宮内萩市議と一緒に、県萩農林事務所を訪ねました。案件は、萩市須佐の広域農道から市道へ石が落下した事故に関してです。幸い人身事故は発生しなかったようですが、工事中の広域農道から下を走る市道に大きな石が落下したことは事実のようです。

 私たちの問い合わせに対して、萩農林事務所の担当者は、「現在、事故の原因究明を行っている、そのことが明らかになるまで、工事を一部中止している。」ということでした。

 私たちは、事故原因と今後の対応について、地域住民に十分な説明を行うよう強く求めました。

 下関市の広域農道でも事故が発生したことは記憶に新しいところです。萩市の広域農道での事故を聞いてまたかとの感は否めません。徹底した事故原因の解明が今回も急がれます。

 萩市の地元では、市道の上になぜ広域農道の建設が必要なのかとの疑問が、今回の事故を受けて強まっているようです。市道の拡幅で十分ではないかという意見が広がっているようです。

 広域農道の建設によって農業を振興していく視点の見直しが必要なのではないでしょうか。燃油高騰で苦しんでいるのは、漁家だけではありません。農家の暮らしをも直撃しています。農業予算で道路を作ることは見直し、その予算を農家の暮らしを直接支援するために使えという声は当然だと思います。

 私は、今回の事故の原因解明の動向を注視していきたいと思います。そして、県内で建設中の広域農道の状況についても調査してみたいと思いました。

ともだち刑

 雨宮処凛の「ともだち刑」を読んでいます。これは、彼女の「小説」です。彼女は、「ニート」などの問題をリアルに伝えるノンフィクション作家とし有名ですが、小説家としても十分な実力があることをこの作品で痛感しました。

 主人公のわたしは、バレーに燃える女子中学生です。憧れの「あなた」が同じバレー部に入部してきました。ある日、監督から、「あなた」とわたしがパスのコンビになるように促されます。この日からわたしの地獄がはじまります。わたしは、「あなた」をはじめ、バレー部のみんなからいじめを受けるのです。このいじめがはじまる瞬間やエスカレートする描写は絶品です。彼女の実体験なのだろうということは安易に想像できますが、同時に、いじめの戦慄さが際立ち、彼女の筆力の強さを感じます。

 文庫版の解説で斉藤孝さんが、絶賛しています。この作品を彼は、大学のテキストにしているそうです。彼は、この本を「ひとたび読んだなら、いじめを看過したり、隠蔽することなどできなくなる。そんな『良心の核』をつくってくれる。」と評しています。

 そして、斉藤さんは、雨宮さんの作品を「雨宮さんの社会変革宣言の書『生きさせろ!』もまた、固定化されようとする力関係の圧力に抵抗する怒りの書だ。部活内のいじめと、社会全体の中のいじめとしての格差社会。そこには、共通する構造がある。『ともだち刑』と『生きさせろ!』をぜひ併せて読んでほしい。そうすれば、わたしたちの現実がどこに向おうとしているのかを知り、何をなすべきなのかを考えたくなるはずだ。」と評しています。

 さて、次は、「生きさせろ!」を読むことにします。この夏、雨宮さんの本に多く触れて、来月の講演会の成功に繋げたいと思います。

 是非、皆さん9月20日、宇部市での雨宮処凛さんの講演会に足を運んでください。チケットが必要な方は、私にご一報下さい。(詳しくは、このブログのトピックスのコーナーを参照してください)。雨宮さんの本も販売します。サイン会も行う予定です。多分、山口県では初めての雨宮さんの講演会です。乞うご期待下さい。

崖の上のポニョ

 今日、子どもたちと「崖の上のポニョ」を観に行きました。スタジオジブリの作品はほとんど視聴していますが、私は、3本の指に入る秀作だと感じました。最近は、登場人物が多く難解なものが多かったジブリ作品でしたが、「ポニョ」は、「トトロ」を想起させる、ほのぼのとして作品に仕上がっています。

 小学1年の三男が、観終って「面白かったね。これなら伊吹(4才の妹)も分かるね。」と言っていました。主人公は、5才の少年ですし、子どもから大人まで十分楽しめる作品です。朝一番の上映に合わせて行ったのですが、今日は、満席でした。映画が終わって、帰る皆さんの顔がみな優しく見えました。これも「ポニョ」の力なのでしょう。観終わった時に、爽快な気持ちにさせてくれる作品です。是非、映画館に足を運んで下さい。

 この作品が私を虜にしたもう一つの理由は、「フジモト」の存在です。映画のパンフレットに、「フジモトって海底で何してるの?」とありました。答えは、「フジモトは、ジュール・ヴェルヌのSF小説『海底二万リーグ』に登場する潜水艦、ノーチラス号の唯一のアジア人。少年だったフジモトはグランマンマーレと出会い、恋に落ちた。それから100年、フジモトは半分人間、半分海の男として生きてきた。」とあります。フジモトはポニョの父親でもあります。フジモトの声は所ジョージが演じますが、これがいいですね。本人は、真剣なのだが、周りから見れば少し間が抜けたところのあるフジモトを好演しています。

 「ポニョ」は、全国のフジモトという姓を持つ者がこぞって元気になれる作品でもあります。全国のフジモトさん映画館に足を運びましょう。そして、フジモトを応援しましょう。

 とにかく、可愛い「ポニョ」にまた会いたくなりました。今度は、4才の娘と一緒に行こうかな。

保険証がない子どもが山陽小野田市で124人。

 県商連婦人部協議会は、毎年、二井知事に要望書を提出しています。その中に、「子どもたちを資格証明書や短期保険証の対象としないよう市町を指導してほしい」という要望があります。これに元知事は、「保険料の納付と保険証の交付は別問題と考える」と答えるだけで、子どもには保険証を交付すべきと言いません。
 山陽小野田市で、国保の保険証がない小中学生が124人いることが分かりました。昨年の83人から1.5倍に増えています。山陽小野田市の人口の約20倍が山口県ですから、単純計算すると、県内に、2480人の国保証がない小中学生がいることになります。

 学校がある間は、子どもの容態が悪くなった場合、対応できますが、保険証がない子どもたちの夏休みが心配です。

 私は改めて、全県の状況を調査すべきと県の担当者に求めましたが、「難しい」という回答でした。私は、繰り返し、県は、この問題で市町の状況を把握すべきとの主張を続けます。

 
 更に、子育てにとって必要な制度に、子どもの医療費助成制度があります。県は、小学校に上がるまで無料にしていますが、19年度と20年度の予算を比べると実に2億円の予算が削減されています。これは、医療費の窓口負担が、19年度までは3歳未満までが2割だったものが、小学校に上がる前まで2割に拡大されたことにより、県が助成すべき額が減ったためです。県は予算を削減せずに、医療費助成の対象を拡大すべきでした。

 子どもに保険証が渡らない、子どもの医療費助成を削る県が子育て日本一の県とはとても言えません。県知事選挙では、「子育て」が大きなキーワードです。

 

やはり、県の給食委託は偽装請負の可能性大

 7月15日、自治労連が「学校給食における偽装請負について」の厚生労働省交渉を行いました。本日、その報告書が私の所に届きました。やはり、山口県の給食の委託は偽装請負の疑いが大です。

 詳しくは、7月5日の私のブログを参照いただきたいのですが、私は昨年の9月県議会で、県立学校や県立福祉施設の給食の委託について偽装請負の疑いがあると指摘しました。

 県の答弁は、「調理施設等は、無償で提供しているものの、受託業者が専門的な技術や経験に基づいて業務を行っている」ので、請負に関する基準に合致しているというものでした。

 自治労連は、県や防府市の見解を示しながら厚生労働省の見解を質しました。具体的には、職業安定局受給調整事業課は次のように答えました。

 「発注者が自分のところでできないから専門性をもつ事業者に独立して請け負わすものであり、逆にいえば発注者が指揮命令できるような業務は専門性があるとは言えない」

 「労働者に指揮命令するのは労働者派遣。発注者から指揮命令があれば独立性があるとはいえない。専門性についての記述は独立性の一つの要件であるにすぎない。すなわち労働者に指揮命令しないことが大前提であり、細かい技術論に落ち込んでいるのではないか。」

 自治労連は、「自治体(山口県や防府市など)の多くは、学校給食調理は専門性があるから偽装請負とはいえないと議会で答弁しており、この一文で偽装請負はクリアできると解釈されているのは事実。こうした誤った解釈を許さないように通達を出すべきではないか。」と食い下がります。

 これに厚生労働省は、「通達を出すまでもなく、労働者の指揮命令があるかどうかみるのが大前提。」と答えました。

  受託者は、器材、食材の提供を県から受けているし、県の栄養士の指揮に基づき給食をつくるのです。その上で受託者は、必要な報告書を県に提出することが委託書に明記されています。ならば、厚生労働省が言うとおり、受託者の独立性は立証出来ず、労働者派遣となり、偽装請負であることは明白です。

 改めて、県教育委員会と県健康福祉部は、今行っている委託が偽装請負に当たらないかどうかを検証すべきです。同時に、県は自ら強弁している専門性の解釈について、厚生労働省見解を照会すべきです。

 社会の範となるべき県機関が偽装請負の疑いを持たれるようなことはただちに正すべきです。この問題は、前知事の指導不足も否めません。知事選挙の最中、このような状況は一刻も早く改善すべきです。

 

厚東川通信No233(2008年7月15日号)

全国で20万隻―山口県で1万隻が休業

 

燃油高騰で漁民瀬戸際

 

藤本県議ら漁協役員と懇談

 

 燃料費の高騰に抗議して、全国四〇都道府県の漁船二〇万隻が、十五日、いっせいに休漁しました。山口県の漁業者では約一万隻が休漁しました。藤本県議は、吉田貞好衆議院中国ブロック比例代表候補と一緒に、県漁協宇部岬支店に出向き役員の方にお話を聞きました。
 県漁協宇部岬支店生田清美支店長は、「今まで、上関の辺りまで操業していた船が、燃油高騰のため採算が合わないということで、最近は、漁港の近海しか操業していない。」と話されます。
 二井知事は、石油高騰対策を求める県内の漁業者の要望を受けて、融資金利を0.5%引き下げました。しかし、これによって貸付を始めた組合員は、宇部岬支店では皆無だと言うことでした。知事が行った対策以上に、現実は深刻です。山口県は、県内で苦悩する漁業者に応える対策に取り組むことが、求められます。

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  漁協役員と懇談する藤本(左)と吉田候補(右) 

 

6月議会報告シリーズ②

 

二井県政の12年を検証

 

 藤本県議は、二井知事が、六月県議会の議案説明で、自らの十二年間を振り返り、「県民が主役」「市町村とともに歩む」県政だったと述べたことに対して検証が必要とし、三つの問題を提起しました。第一は、住民投票で示された岩国市民の意思を踏みにじって空母艦載機部隊の岩国移転を事実上容認したこと。第二は、安全性の検証も、住民合意もないまま、条件付きながら上関への原発建設に「ゴーサイン」を出したこと。第三は、住民世論を無視し、市町村合併を押し付けたこと。藤本県議は、それでも、「県民主役」「住民とともに歩む」県政だったと強弁するのかと質しました。
 二井知事は、「国との対等の関係のもとで、地元市町村の意向を最大限に尊重しながら、言うべきことはしっかり言うという姿勢で対応してきた」などと答えました。

 

福江さんの勝利めざすつどいに400人

 

  「福江としきさんの勝利をめざすみんなのつどい」が、十二日、山口市で開かれ、県内各地から四〇〇名の県民が参加しました。
 福江さんは「米空母艦載機、上関原発をどうするか、マスコミは共通して聞いてくるが、これはみな二井さんの悪政だ。私は大もとから転換し解決したい」と強調しました。

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勝利めざすつどいで参加者の声援に応える福江候補

 

一気


二井関成著「住み良さ日本一の元気県づくり」を読みしました。二井知事は、「イベント知事」と言われますが、私は、知事の著書を見て、改めて、二井知事は、イベント知事を目指しているのだとを確信しました▼本の中に、住み良さ日本一の元気県山口をどう実現するのかの図面があり、こう解説されています。「全国規模の大型イべントを五年ごとに計画的に開催し、『県民力』や『地域力』を高める。」▼知事の思惑通り、イベントで山口県は元気になったのでしょうか。二井知事の十二年で、山口県の人口が約九万人減少しています。人口が減少している県が元気と言えるでしょうか▼私は、マスコミの取材に、イベントは、「地に足を付けて暮らしをよくしていく手法ではない」と答えましたが、県民の暮らしを支える政策が求められています。