藤本かずのりサポーターズ はじめました

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告白

 湊かなえさんの「告白」を読みました。

 小説のラストは、人間の業の深さを思い知らされました。

 物語は、我が子を校内で亡くした女性教師がホームルームでこのクラスの中に娘を殺した犯人がいるという「告白」から始まります。

 そして、「犯人」「犯人の家族」「級友」の「告白」が続きます。

 止まる事を知らない復讐の連鎖。作家にここまで書かせる程、現実の闇は深くなっているのでしょう。

 この小説の伏線には、「HIV」「不登校」「親殺し」「無差別殺人」など現実に起こっている社会問題が数々取り上げられています。

 社会の闇はどこまで深くなるのか、どうすればいいのか。現代人に与えられた課題に、作家は果敢に挑んだ作品とも言えます。

 一気に読みましたが、深く心に残る作品です。自分の親子の関係も考えさせられるものでした。

 この作品は、彼女のデビュー作でありながら、第6回本屋大賞を受賞しました。

 更に、映画化が決まりました。中島哲也監督。女性教師役に松たか子。6月からのロードショウが決まったようです。

 県内でも上映されるでしょうか。上映されれば観に行きたいと思います。

 そして、湊さんの他の作品「少女」「贖罪」 「Nのために」を読んでみようかなと思っています。

 湊さんの作品の感想をお聞かせください。

 

「メディアと子どもの生活」講演会

 本日、西宇部小学校の学校保健委員会とPTA家庭教育学級の合同行事としてNPO法人「子どもとメディア」専務理事の古野陽一さんを講師に「メディアと子どもの生活」と題する講演会が行われました。

 古野さんは、「サンタクロースが来なくなる時期まで」子どもにとってのゲームは、「悪い」ではなく「危険」だと話されました。

 古野さんは、その上で、子どもにゲームを与える3条件は、①人と話し合う力があるか②使う目的が鮮明になっているか③体と心を守る力があるかが大切であると話されました。

 また、「人や物をたたいたりしたくなる」と答えた子どもの内、メディア漬けが2時間未満が18.5%。6時間以上が30.5%というデータがあることも示されました。

 更に、韓国、台湾、中国などで、20時間×20日間ゲームを続け30代の男性が衰弱死した事例なども紹介されました。

 私は、メディアコントロールは、子どもの命を守ることにつながる活動であることを今日も講演で痛感しました。

 私たち大人も、メディア漬けの毎日です。水からの心と体への影響を考えながら、子どもたちと一緒にメディアコントロールをしていきたいと思います。

 子どもにも大人にも大切なお話でした。

 西宇部小学校PTAとしても、引き続き、メディアコントロールを続けていきたいと思います。

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 4年生以上の子どもたちも古野先生の話しを聞きました。

西宇部小学校持久走大会行われる

 昨年12月に予定されていた小学校の持久走大会が新型インフルエンザの影響で延期され、本日行われました。

 寒い朝でしたが、晴天に恵まれ、すばらしい大会となりました。

 西宇部小学校は校庭が広いので、学校内を走るコースです。低学年が1周。中学年が2周。高学年が3周です。

 我が家の息子は、2年生の三男が1周を、4年生の次男が2周を、6年生の長男が3周を走りました。

 順位が一番よかったのは、三男。2年生の男子で6位と健闘しました。

 タイムが一番上がったのは、次男。練習よりタイムが35秒短縮されました。

 笑顔が一番よかったのは長男。私はPTAとして監視員をしていました。三男、次男も苦しそうな顔をして私の前を通りすぎたのに、長男は、3回とも笑顔で通り過ぎていきました。

 我が家の団子三兄弟は、それぞれ何かを持久走大会で掴んだことでしょう。

 殆どの子どもが大会に取り組み、参加した子ども全員が完走することが出来ました。

 持久走大会は、参加した子ども一人ひとりに何かを残したと思います。

 参加した小学生の皆さんお疲れ様でした。それぞれの学年生活もあと少しですが、楽しい学校生活を送ってください。

 PTAも一生懸命皆さんを支えていきます。

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  6年生男子のトップ争いです。力強い走りでした。

 

新年度予算案に「やまぐちグリーン部材クラスター」事業が組み込まれる

 与党の「事業仕分け」で「知的クラスター創成事業」が「廃止」となりました。

 この事業は、地域クラスターの創成を目的に、山口地域を含め、本年度、全国4ヶ所が指定されました。

 山口地域の知的クラスター創成事業は、「やまぐちグリーン部材クラスター事業」として、県産業技術センターを中心に3大学、16企業が参加し今年度から取り組みが始まりました。

 私は、11月県議会で「知的クラスター創成事業が、その成果を多くの中小企業が享受出来、大学の基礎研究を阻害しないという課題をクリアできるなら、地域産業振興の重要な施策として評価する」として、知事に事業存続に向けた対応を求めました。

 知事は、(この事業が廃止されると)「本県におけるこれまでの研究開発成果を基にした省エネ, 省資源型の新技術、新製品開発といった、社会的、経済的にも意義深い研究開発の推進に、多大な影響を及ぼすものと憂慮」していると答えました。

 そして、「同種の事業を実施している33の関係道府県知事の連名で、事業の存続を求める緊急声明を発表した」とも答えました。

 このような努力の結果、来年度予算案に「地域イノベーションクラスタープログラム」予算が、約120億円計上されました。これは、今年度までの「知的クラスター創成事業」に匹敵する事業で、今年度の約135億円に比べれば約1割削減されましたが、予算は確保されました。

 この内、「やまぐちグリーン部材クラスター事業」が含まれるものは、「グローバル型」であり、約79億円が計上されています。昨年度が89億円でしたので、これも約1割削減されました。

 今年度「やまぐちグリーン部材クラスター事業」には、約3.6億円の予算が計上されていましたが、ほぼ1割削減の予算が計上される見通しとなりました。

 予算の1割カットがされたとはいえ、「廃止」の事業が復活したことは、質問した議員として喜んでいます。

 この問題に対し、引き続き、皆さんのご意見をお聞かせください。

田辺聖子の人生あまから川柳

 久しぶりに川柳の本を買いました。田辺聖子さんの本だったからです。

 その本は、集英社新書「田辺聖子の人生あまから川柳」です。田辺聖子さんを私は、日本を代表する川柳の応援団長の一人だと思っています。

 川柳をはじめたばかりの頃、田辺さんの「川柳でんでん太鼓」を読みました。この本で、鶴彬の事を知りました。

 田辺さんには、その他にも川柳作家・岸本水府のことを書いた長編「道頓堀の雨に別れて以来なり」という著作もあります。

 田辺さんは、この新書の冒頭で、川柳をこう絶賛しています。

 「川柳のよさを、言挙げして下さい、といわれたら、私は、〈川柳あって、世は生きやすし〉といいたい」

 「さまざまな川柳を知り、親しむことで見晴らしよくなり、人生を渡りやすい、生きやすい、笑いやすい。神々の贈り物とでもいうべき、笑いとゆとりが生れ、人生の哄笑を誘う。それは人間賛歌の笑いである。私は佳き川柳に、人生でめぐりあえて、よかった、と思う」

 ここまで褒められたら、川柳作家の端くれに居る一人として頬が赤くなるから、体がムズムズするやらです。

 最近は、サボってばかりいた川柳ですが、田辺さんの励ましに答えて、作り手として精進したいと思えました。

 そこで、沖縄県名護市長選挙、稲嶺候補勝利で一句作りました。

 美ら海でジュゴン万歳しただろう

カールじいさんの空飛ぶ家

 今日は、妻は仕事。長男と二男は、冒険学校。残った私と三男と長女で映画「カールじいさんの空飛ぶ家」を観ました。

 この映画は、ディズニーとピクサーの共同制作です。

 ピクサー作品では、過去に「ファイティング・ニモ」と「レミーのおいしいレストラン」を観ていますが、今回の作品が一番よかったと思います。

 良かった点の第一は、「絆」の大切さが分かる映画であったという点です。

 主人公のカールは、妻を亡くし、一人暮らしの高齢者です。カールと一緒に旅をすることになる小学生のラッセルは、再婚した親から疎まれて一人ぼっちです。

 この二人が協力し、鳥のケヴィンを助けます。「j自立は連帯を生み、孤立は分散を生む」と大学で学んだ言葉を思い出しました。

 そして映像の美しさが際立っていました。都市部の映画館では、3Dで上映されたそうですが、宇部市では2Dでした。

 それでも空を飛ぶ映像は圧巻でした。スリル満点で、5歳の長女もワクワクし通しで最後まで楽しんでいました。

 カールが子どもの頃、妻と出会い、結婚して住んだ家は、開発の渦中にありました。

 そんな様子も社会的背景も丁寧に描かれた作品だと思いました。

 自然から遠ざけられ、人々との関係からも遠ざけられ、孤立する都市の人間に希望を与える作品になっていると思いました。

 家では杖をついていたカールが、冒険をする中でどんどん元気になる姿にも希望がありました。

 ハラハラ・ドキドキ。そして大いに笑い、エンターテーメントもレベルの高い映画でした。

 家族で楽しい時間を過ごしました。車の中では映画の話題で持ち切りで、笑いながら運転をして家路につきました。

 映画はやっぱりいいですね。今年一押しの映画です。皆さんもぜひご覧下さい。