昨日、山田岩国市議に、岩国市が作製した愛宕山跡地の防衛省の施設配置案を示した愛宕山地域全体図(案)を見せていただきました。
東エリアには、野球場、ソフトボール場、テニスコート、コミュニティセンター、バレーボールコート、400mトラックサッカー場、バスケットボールコートが配置されている一方で、東エリアには、しっかり米軍家族住宅(270戸程度、全1060戸程度の内4分の1、残り790戸程度は岩国飛行場内に整備)が整備される計画です。
一部報道では、「福田市長は、防衛省の示した跡地利用案について『市の要望が満たされた』として了承する方針を固めた」とありますが、とんでもありません。
福田市長は、仮に(地域振興策などに)区切りがついた場合でも「普天間飛行場の移設のメドが立たないうちに、艦載機の移駐のみを切り離して進めることは認められないのは当然。」と9月岩国市議会で、我が党の大西議員の質問に答えています。
中井真沖縄知事らは、先月27日、首相官邸で野田首相らと会談しましたが、辺野古への新基地建設は「事実上、(実行)不可能というのは変わらない」と日米合意の見直しを要請しました。
普天間飛行場移設の見通しが全く立たない状況は明白です。
私は常々発言していますが、愛宕山への米軍住宅建設は、厚木基地から空母艦載機部隊の岩国基地移設を進めるスイッチです。
米軍家族住宅だけ建設して、空母艦載機部隊が岩国基地に来ないことあり得ないのです。
福田市長が9月議会の発言に真摯ならば、今、普天間飛行場移設のメドが立っていない訳ですから、米軍家族住宅を建設する案が含まれた防衛省案を岩国市が了承することは出来ません。
岩国市議会は、この問題で、8日に全員協議会が行われます。また、12日、13日には住民説明会が開かれる予定です。
スポーツ施設建設のアメの一方で、米軍住宅建設というムチがある防衛省案であることは明らかです。
岩国市で賢明な判断が行われることを期待します。
二井知事は、「市と協議した上で12月の県議会定例会までに最終判断する方針」と報道されています。
知事の判断に重大な影響を与えるのが岩国市の判断です。この点からも来週からの岩国市の動きが大いに注目されます。
知事は、「普天間基地の移設のメドが立たないうちに、空母艦載機部隊の移駐のみを切り離して進めることは出来ない」と議会で繰り返し答弁しています。
知事は、この立場から主体的な判断を行うことが求められることは当然です。
この問題での皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
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